見出し画像

GIKYOKU!プロジェクトをはじめます!

はじめに

 兵庫県の高校演劇には、創作台本の文化があります。

 県下の演劇部では、毎年何十本もの作品が生み出されています。
 けれどもその台本のほとんどは、公演を終えると部室の片隅で眠りにつきます。特に生徒創作台本は外に出ることがありません。創作脚本吉山賞を受賞した台本も例外なく、です。

 台本は、それ単体で立派な作品であり著作物です。

 もっとほかでも読まれたり、稽古で使われたり、上演されたりしても良いはずです。そうやって他の台本に触れることで初めて知ることが沢山あります。それらは必ず、次の創作作品を生み出す糧となることでしょう。

 そんな想いから『GIKYOKU!』を発行しようと考えました。

GIKYOKU!について

 『GIKYOKU!』は、私選による兵庫県高校演劇創作脚本集です。
 演劇部OBの一個人が編纂するもので、高校演劇の団体等とは関係ありません。

 高校演劇の場合、コンクールで上位大会へ進む作品のみが優れた作品という訳ではありません。特に兵庫県はレベルが高いように思います。県大会レベルとなると、どの作品が近畿大会へ推薦されてもおかしくないと感じることもあります。また、コンクール外の公演でも優れた作品は多数上演されています。
 そういった台本を読みたいと願っても、入手困難なのが実情です。
 演劇部同士の横のつながりがあればまだしも、田舎の演劇部となると余計に難しい気がします(そして、私は田舎の演劇部の出身です)。

 兵庫県の高校演劇全ての作品を蒐集するのは困難ですが、私の出来る範囲で作品を集めて本にしていきたいと思っています。
 本という媒体は、何年経っても残ります。そうやって脚本集として残すことで、もしかしたら何世代もあとの高校生たちのヒントになるのかも知れません。
 何より、本は物体としてそこにあるので、気軽に読めるのが良いと思っています。

 これから生まれてくる作品。
 今までに生み出された作品。
 そのどちらも蒐集していけたらと思っています。

(過去の作品は、とりあえず県立芦屋高校演劇部が1987年に上演した『わっと・あ・わんだふる・わーるど』あたりまでを目標としています。重光透先生の作品、読んでみたいんですよね!)

 私一人の力では作品を蒐集することも困難です。
 皆さまのお力もお貸しいただけると幸いです。

 創刊号は2023年7月下旬に発行予定です。情報は追ってnoteに書いていきます。
 これからどうぞよろしくお願いいたします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?