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技術士建設部門【選択科目】の傾向と対策/選択科目【Ⅱ】求められる資質能力・コンピテンシーとその対策

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/技術士建設部門 選択科目Ⅱ-1・2
/求められるコンピテンシーとその対策

【当ページ掲載記事の要旨】--------------------■
・【選択科目Ⅱ】過去問から見る問われる資質・コンピテンシー
・【選択科目Ⅱ】問われる資質能力①:専門的学識
・【選択科目Ⅱ】問われる資質能力②:マネジメント
・【選択科目Ⅱ】問われる資質能力③:コミュニケーション
・【選択科目Ⅱ】問われる資質能力④:リーダーシップ
・【選択科目Ⅱ-1】模範解答における模範となるポイント
・【選択科目Ⅱ-2】模範解答における模範となるポイント

注記)👉記事中の図表は、当記事の末尾よりダウンロード!
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🟦過去問から見る問われる資質・コンピテンシー

選択科目Ⅱは、次の2つの問題に分かれている。
・選択科目Ⅱ-1:選択科目についての専門知識に関するもの
・選択科目Ⅱ-2:選択科目についての応用能力に関するもの

選択科目Ⅱ-1の概念、出題内容、評価項目
出典)日本技術士会
選択科目Ⅱ-2の概念、出題内容、評価項目
出典)日本技術士会

選択科目Ⅱ-1とⅡ-2の出題数、解答数、解答枚数、配点はそれぞれ次のとおりである。

・選択科目Ⅱ-1:4問出題/1問選択解答/答案用紙※1枚/30点のうち10点
・選択科目Ⅱ-2:2問出題/1問選択解答/答案用紙※2枚/30点のうち20点
 ※答案用紙:600字詰め原稿用紙

🟢選択科目Ⅱ-1
選択科目Ⅱ-1までは、出題4問中から2問を選択して2問解答する形式であり、出題の4問は分野ごとに割り振られていることが多くあった。例えば道路科目では道路計画・道路設計・舗装・土工に、また河川砂防科目は、河川・ダム・砂防・海岸に割り振られていた。このため、この中から2問を選ぶとなると、専門外の問題を1問選ばざるを得ないという受験者も多かったようである。

それが令和元年度以降は1問を選択すればよくなったため、自分の最も得意な分野に絞ることができるようになった。あるいはもっと柔軟に”最も自身を持って解答できる問題を選ぶ”こともできるようになった。そのため、選択科目Ⅱ-1の得点は全体的に押し上げられたように思われる。なお、「専門とする事項」とズレた分野を選択することには不安があるかも知れないが、選択科目Ⅱ-1は口頭試験の試問材料には選ばないルールとなっているので、その点は気に留める必要はないと思われる。

また、科目によっては出題分野構成が若干変化したものもあるが、以下のような設問の傾向の変化はなかった。
・「1つを選べ」「3つ書け」といった、数をしての問題が多い。
・小設問があり、比較的枠型に制限されない自由な問題文の構成で出題される。

🟠選択科目Ⅱ-2
選択科目Ⅱ-2で問われる資質能力は、専門知識と応用能力であり、令和元年度から問題文が部門科目をまたいでほぼ同じ内容となった。このようなことからも、試験のマニュアル化が進んでいることがうかがえる。

問題文は、下表のようなパターン化されたものが令和6年度も続くものとして準備しておけばよい。出題テーマが変わっても、設問内容が基本的に変わらなければ、準備はかなり楽になる。

以下に、選択科目Ⅱで問われる資質能力・コンピテンシーについて考察する。

🟦問われる資質能力①:専門的学識

─専門的学識(問題Ⅱ-1全体、問題Ⅱ-2の小問1)に適用─

「専門的学識」については、「専門知識」と解釈しても問題はないであろう。ただし、下表(本記事の末尾よりダウンロード)にあるように、必須科目Ⅱ-1では「基本」、必須科目Ⅱ-2では「業務」に関する専門知識の確認になる。すなわち、選択科目Ⅱ-1では教科書的な知識であり、専門科目Ⅱ-2では実務的な知識であるといえる。

選択科目Ⅱ-1については、以下の3つのポイントに留意するのがよい。

①単純に知識を問われているのであるから、意見ではなく知識を書くことから、「どう思うか」ではなく、「どのように定義づけられているか」「どのように言われているか」を論述する。
②「3つ挙げよ」「定義と算定法」など問題文の指示内容を忠実に守る。
③体系的知識をアピールすることで、個別の手法・工法・製品などをただ羅列するするのではなく、考え方ごとに整理して、その中に個別工法などを位置付けて記載する。

選択科目Ⅱ-2については、出題内容(仮想事例であることも多い)について、「調査、検討すべき事項とその内容について説明せよ」という設問文での出題が予想される。応用能力の「与えられた条件に合わせて」という出題内容も踏まえれば、以下のような点がポイントになると思われる。

●教科書的な解答を基本とするが、問題文によって与えられた条件に合わせて過不足のない調査検討項目を挙げる。

例えば、「道路科目 令和元年度 選択科目Ⅱ-2-1」を例にとってみてみる。

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