見出し画像

技術士建設部門【文章術】解答論文作成のコツ/解答論文作成上のルールと分かりやすい文章(解答論文)を書くコツ

🖊️X(Twitter)
🔻TOPページ(HOME)

/技術士建設部門 筆記試験
/解答論文作成上のルールと分かりやすい文章を書くコツ

【当ページ掲載記事の要旨】--------------------■
・解答論文作成上のルール
・分かりやすい文章(解答論文)を書くコツ
・試験会場で困ったときの対処法
-----------------------------------------------------■

注記)noteのテキストエディタでは表の作成が困難であるため、一部の記事は.doc又は.xlsをダウンロードする形式としている。

技術士第二次試験の筆記試験における必須科目ならびに選択科目では、いずれも長文の解答の作成が求められる。したがって、技術士にふさわしい知識や経験などがあったとしても、それを文章で表現できなければ合格できない。筆記試験で必要なのは、伝えるべき内容を読み手である試験官に正確に伝えるための文章作成に関するスキルである。

学会や協会などでは、コミュニケーションのミスを防ぐために、会員などが共有すべき論文執筆のルールがマニュアル化されている場合が多いが、技術士第二次試験では特定のマニュアルはない。つまり、技術士第二次試験に特化したルールを覚える必要はなく、ごく一般的な文章作成のルールを守ればよいということである。

当記事では、採点者である試験官にストレスを与えることなく答案を読解してもらうための基本的なルールについて説明する。ただし、ここで述べている内容でなければならないというものではなく、あくまでも参考として捉えていただきたい。

🟦文字の種類

答案は、ひらがな(平仮名)やカタカナ(片仮名)、漢字、数字、英字及び記述記号で表記する。以下に、使用する文字に関する基本ルールを示す。

🟢ひらがな及びカタカナ

ひらがなかやカタカナは、漢字から発達した我が国独自の音節文字である。ひらがなは、通常の文章で漢字ととも使用される(漢字仮名交じり文字)。カタカナは、現在では外来語や学術用語に用いられる。ひらがな、カタカナともに、答案用紙の1マスに1文字で表記する。

🟢漢字

漢字は中国発祥の文字であり、我が国でも古くから用いられており、論文作成にはなくてはならない文字である。字数は数万を数えるが、我が国では2,136文字が常用漢字として制定されている。漢字は、答案用紙の1マスに1文字で表記する。

🟢数字

数字は年号や数量、見出し番号などを示すために用いる。通常1マスに2文字まで記述する。また、漢数字は数量や見出し番号を区別するために、固有名詞以外には使用しない方がよい。

🟦漢字表記とかな表記

日本語は通常、漢字仮名交じり文で記述する。常用漢字で表現できる内容は漢字を用いて書く。ただし、常用漢字で表記できるものでも、ひらがな表記の方が読みやすい場合は、ひらがなで表記した方がよく、読みやすさを基準に選択することになる(下表)。なお、地名などの固有名詞においては、常用漢字以外を用いても問題はない。

ここから先は

2,664字 / 6画像

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?