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【読書メモ】人生のプロジェクト

自分がめざしている目的地と、歩いている方向は一致しているだろうか? 
目的地にたどり着くための装備と情熱を持っているだろうか?
そもそも目的地は、あなたが本当に望んでいる場所だろうか?
人生はひとつのプロジェクトだ。

誰もがいくつもの目的を持ち、しかも使える時間は限られている。毎日を楽しむためには、目標までの期限を決めてしまうことだ。期限が決まれば予定が組める。予定が決まれば、今やるべきことが見える。夢をかなえるまでのプロセスは単純だ。間に合わないことはあっても、できないことはなにもない。

自分の人生を楽しむためには、まず「何から解放されたいか」「どうなったら嬉しいか」を確認することだ。自分が何がしたいのか?どうなりたいのか?こころがおどり、ワクワクさせてくるものはなにか?いつも自分自身に聞き続けることで、目的=ビジョンは自然と見えてくる。

プロジェクトには必ず依頼主がいる。プロジェクトとは依頼主の欲求を満たすものであり、スケジュールを守ることは決して一番ではない。誰のどんな欲求を満たすのか?が全ての判断基準になる。それさえはっきりさせておけば、途中で道に迷ったり、選択を間違うこともない。目標は追いかけるものであって、追いかけられてはいけない。

目標はシンプルな事実にする。頭に描かれたいメッセージは明確な事実にすることによってはじめて目標になる。事実は人によって、解釈がわかれることがない。

目標に向かいために、何から手をつければいいのか、わからないこと自体は問題ではなく、わからないという問題を「保留していること」が問題。

失敗する原因のほとんどは、「ゴールまでの段取り」が見えていないのに着手してしまうこと。常に望んだ結果を出し続けるには、運や偶然に頼らないこと。不敗の方程式は、「ゴールまでに必要な作業」を洗い出すこと。

期限はギリギリにせず、余裕をもたす。動き回る自分の姿に酔うことはなく、涼しい顔でまわりを見渡す。プロジェクトの中心にいて、つねにぶれない状態を保つ。そのためには、ゆとりが必要。"遊ぶ"、または"なにもしない"、という予定も入れておく。

成功の反対は失敗ではない。成功は必ず失敗の延長線上に存在している。一番避けたいのは、やらずに後悔すること。

頻度×深度=コミュニケーション。お互いの相性だけではなく、会う回数を増やすことでも人間関係は深まっていく。コミュニケーションの価値は全て受け手が決定している。そんなつもりじゃなかった、というあなたなの"つもり"は関係ない。"何を伝えたか"、ではなく"何が伝わったか"なのだ。ゆったり周囲に気を配るほど、プロジェクトの展開は速くなる。

プロジェクトが走り出したときの、あの疾走感をどれだけ維持できるか。鮮度こそがプロジェクトの生命力だ。これはいけるぞ、という感覚が今ここにあるかどうか。ワクワク感が常に人生の羅針盤だ。ゴールはなにが待っているのか。その先には一体なにが見えるのか。ふくらみ続ける想像が、次の壁を突き破る力になる。

「めざす」と「がんばる」は違う。「がんばっている」が「めざしていない」ときがある。この違いは見分けにくいが、大きく違う。「めざす」とは"目標と期限"が明確で、その達成のために、意思を持って行動することである。
ある画家が毎日、絵を描いていた。誰がみても「がむしゃらにがんばっている」姿だった。しかし「個展をやろう」と決め、「日程」を決めたとたんに動きが具体的になった。毎日、お母さんは料理を作っているが、コックにはならない。一方で、初めて包丁を持ったときからコックになることを目標にした少年は、数年後コックとして働いている。

最小の努力で、最大の結果を出すために。
すべてはめざすことからはじまる。

誰かが仕立てたストーリーではなく、あなたからはじまるストーリーを。意識の手を未来に伸ばし、なりたい自分に触れてみてほしい。あなたに与えられた人生最高の贈り物は、「人生を楽しんでいい」という権利なのだから。



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