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そらりの擬似冬眠


昨日の夕方のこと、ハムスター🐹の
そらりが大変なことになっていました。
いつもなら、何度か呼びかけてみたら、
ガサゴソと椰子の実の巣穴から、ひょいと、
顔を覗かせるのですが、この日に限って、反応が、まったく、ありません。
妙な胸騒ぎがして、椰子の実の穴から、
そらりの背中を指で触ってみると、
ビックリ🫢するほど冷たいのです。

そらりのケージと椰子の実の巣穴

慌てて、そらりを巣穴から出そうとしましたが、そらりはジャンガリアンで少し大きめの子なので、この椰子の実の巣穴も身体を通せる、
ギリギリのサイズみたい。そらり自身が動ければ、もっと楽に出られるのでしょうが、今は体が硬直しているためか出してあげられません。
ひょっとして、そらりは死んじゃったの?
昨日まで、あんなに元気だったのに?

ゴメン、ゴメンなさい。
そらり、寒かったんだよね。
私、気付いてあげられなかった。
去年の冬は越せたから、今年の冬も大丈夫って、どこかで油断していたんだね。
とにかく、そらりを巣穴から出そうと思いましたが、まったく動いてくれないので、私は 
子供のように、わんわん、泣き出してしまいました。お別れが言えなかった悲しさと、
気付いてあげられなかった後悔と、巣穴から
出してあげられない悔しさが、内混ぜになって。

すると、娘の、るあが「貸して」と巣穴を手に取って、上の穴の入り口から指を入れて、そらりを、そろり、そろりと横の入り口の方へ引き寄せて、何とか、そらりを巣穴から引きだすことに成功しました。  

「ママは、パニックになり過ぎなんだよ。そらり、冷たいけど、まだ生きてるし」
「ホント?るあ、助けてくれてありがとう」
そらりの体は、まだ、るあの掌の中で氷🧊のように冷たいままでしたが、ストーブの側で
「そらり、生きて、生きて」と何度も呼びかけたら、ようやく目を薄っすらと開けてくれて、
こちらの世界に戻って来てくれました。

そらりは擬似冬眠に入っていたのでしょう。
あのまま、私が気付かなかったら、
と思うと、命の大切さを改めて思います。
毎日、生きていてくれるのが、当たり前じゃないんだね。命って、もっと儚いものなんだね。

擬似冬眠から目を覚ました、そらり

ありがとう、そらり、戻ってきてくれて。 
諦めずに、そらりを助けてくれた、るあも、
ありがとう。娘はそらりの命の恩人ですね。
電気カーペットの上に、そらりを放すと、
最初はヨロヨロと歩き、毛並みもボロボロでしたが、徐々に毛並みもキレイに戻って来た頃には私の涙も乾いていました。
 最近はストーブの側に、そらりのケージを置いてあります。朝や夕方、ストーブを付けると、すぐに巣穴から飛び出てくるんですよ。
小さな毛布も、買ってきてあげました。
来年の春までは、元気でいてね、そらり。
あなたはもう、大切な家族の一員なんだから。



#ペットのいる暮らし
#ハムスター 🐹
#命の恩人
#擬似冬眠



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