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北向きのリビング

間取りって楽しい。パート2。
間取り作成で長いこと悩んだのはリビングの向き。

家が接する前面道路は県道沿いの20m道路プラス歩道3m。県道を挟んで向かい側は畑地という開放感。反対側も田畑が広がる。
両隣は数メートル上先にご近所家が並ぶが、生活音など全く聞こえない静かさ。

画面下に20m幅の県道が走る

前面道路が西から南に走る。南西向きに家玄関入口が立つことになる。

東南方面にリビングと掃き出し窓、北西方面に和室や書斎水回りと来るのが通常の理想だろう。しかし真逆の間取りになった。
リビングは北東向きに、在宅ワークの仕事場である書斎は南側に、水回り、クローゼット等は北西側。
南西入り口の玄関。その前に軒続きで1台分の車を入れる屋根付きオープンガレージ。

北東側
冬は少し寒いかなぁというのが懸念。その場合には2階南側の寝室&ロフト風スペースでポカポカすごそう。
寒ければ2階へ暑ければ1階へ。自分が移動する。

北リビングにした理由。県道側より家の裏側の方がプライベートイベントが開きやすいこと。実は近くに温泉やプール、おしゃれなリゾート施設なんかもあるちょいとプチリゾート的な田舎。県道を人や車が通るのを気にしながら何かするというのはストレスだ。

北向きリビングに関しては本当に建つまでどうなるかわからなかった。
ネットで「北向きリビング」をググると、メジメして暗いとか、年中寒いとか、太陽が当たらなくて洗濯物が乾かないとか。まぁいろいろ。
しかし大丈夫だ。対策をすれば良いのだ。
ジメジメして暗いのは窓の方向と大きさで解決。
年中寒いというのは当てはまらない。夏はエアコンなしでも過ごせる涼しさ。
冬の寒さのために速暖のガスファンヒーター用のガス栓を設置。
高機密高断熱なら洗濯物も普通に干してもすぐに乾く。

偶然の結果ではあるけれど、北向でも全然明るく快適な原因は、建物の高さだろうと思う。軒高5.6mほどでリビング側にへの字型の片流れ屋根の1番低いところは180cm程。建物自体の高さを抑えているので反対側の南からの太陽が屋根を越えて北側の庭スペースにしっかり当たる。軒下だけ涼しい感じ。素敵だ。

北東に庭があると、植物の枝や花がみんな南側の太陽に向かって咲き誇る。
家のリビングに向かって花が咲くのを愛でることができるのだ。

南西側

南側はワークスペースと天井まで造作本棚、天井は180cmと低くこもりびと仕様www

南側は全部壁。天井まで造作本棚。この裏側が南側の陽が当たるいい角度。
なのに全部壁にしてしまった。
南の太陽の恩恵をうけないなんて。。。。と悩んだが、仕事場である書斎と本棚に強い光は必要ないんだよなぁ。

そこでロフト風に作った2階の高窓から南の光を入れることに。
これも、やってみて大正解。
2階の高窓からリビングに落ちる陽のあたり方がちょうど良いのだ。

ここらあたりは山と山の間から物凄い強風が吹くことで、古くからある御近所さんの家の周りには杉の防風林のような大きな木が植えてある。風除けなんだなぁ。
しかもどの家も防風林の方角は南。南からしか強風は吹かないそうだ。
そこに全開放型のリビングや掃き出し窓があると常に強風にさらされることになり庭や畑を作っても強風でやられることになる。
そういうわけで南側1階は全部壁とガレージ。wwww

素人が考えた間取りの割には偶然の結果良かったことしか今の所ない。
北東側に作った庭は4mほどのスペース。その先には100m四方ほどに田畑が広がり借景のように羨望がよい。緑が満喫できる。
家が風除けになり、裏側に回れば強風の被害は改善される。
真北ではないので東側から午前中はずっと明るい光が差し込み、午後は多少暗くなるが、電気をつけるほどではない。安定した優しい光で昼間の刺すような直射日光は感じない。
真冬の期間だけ暖房費がかさむぐらいだ。

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