あなたに逢えてよかった。

これは、あなたの田村ゆかりはどこから? Advent Calendar 2022
7日目の記事です。
昨日は、”パネル職人♓️偶然と運命と” さんの記事でした。

昨日までに寄稿された皆様、お疲れさまでした。
楽しく拝見させていただきました、ありがとうございます。

今回、たまたまTwitterのタイムラインで見かけた企画の中で、いろんな王国民の方のなれそめを聞かせてもらえることがわかり、なんだか楽しそうねってなりながらも、一方的に聞くだけというのも失礼かしら?とも思いましたので、王国民の一人として、書き出しのタイトルにした一言を思った昔話を書かせてもらえればと思います。

まだゆかりんのことを知りもしなかった当時、深夜残業も休日出勤も当たり前、平日日中は部内のサポートをし、自分の仕事は他の方が帰ってから…というブラックなスケジュールの中で生きていまして。
その日も本当は休みのはずだったけど、前日から降り始めた雪が止まないままの早朝、始発電車に乗って会社に向かいました。

事務所の鍵を開け、おはようございますと反射で言うものの、誰もいない部屋で黙々と作業を進めるのは気が滅入るもの。
どうせ誰も来ないんだし、ちょっとぐらいはいいでしょ…と、たまに音楽を聴いたりなんかして、ストレスをごまかしつつ粛々と作業を進めます。
今でこそサブスクリプションサービスで音楽を聴くのが当たり前ですが、当時はまだCDを買うなり借りるなりしないとそれすらも手元にはなくて。
そのための時間もなかなか取れない日常だったし、もっぱらニコニコ動画の作業用BGMをお供にしていたので、いろんな動画を適当に再生しているうちに、ふと変なタイトルの動画に出会いました。

「よく訓練されたゆかり王国民」

当時の私からしたら、なんですかそれ?って感じです。
でも、変に気になって再生してみたら、アイドルさんのおっかけなのかな?
とても楽しそうにコールアンドレスポンスをしている人たちがそこにいて。
私は休日も仕事をしているのになぁ…って、その光景に正直嫉妬しました。
でも、そういうのちょっと羨ましいな…とも思ったんです。

しばらくは黙々と仕事をしてたものの、どうにも行き詰ってしまったので、気分転換がてら近くの弁当屋さんで買ってきたお昼ご飯を食べながら、そういえばさっきの…って検索をかけてみたら、他にも同じようなものがいろいろ出てくるじゃないですか!
そしてそれはやっぱりさっきのものと同じく、とても楽しそうで…
最初は息のそろったその光景を、よさこい祭りや盆踊りのような感じで見ていたけれど、それらの動画で中心にいるのはいつも同じ、かわいい衣装を着た1人の女の子。

この子はなんていう子なんだろう?

動画にもあった「王国民」というキーワードは、彼女が「田村ゆかり」という声優さんであることに私を導いてくれて、それでもっと彼女のことを知ってみたくなりました。

アニメの曲も歌っている方なんだね?
ネットでなんとなく名前見たことあるかも?
他にはどんな曲を歌っているんだろう?
なんか気になりだしたらうずうずしちゃって。
明日も出社して続きをやれば残りの分は終わるだろうし、今日はもういいよねってなって、家に帰ってからいろいろと調べ始めたのです。

「王国民」から「田村ゆかり」に変わった検索のキーワードは、私にいろんなことを教えてくれました。
彼女がアイムエンタープライズという声優さんの事務所に所属していること、一方でキングレコードにも所属していること、王国民っていうのは彼女のファンの総称であること、ラジオ番組をやっていたりもすること。
インターネット、特にwikiって便利…(王国民さんの情報量に感謝)
声優さんって声のお仕事なのに写真集まで出てるの!?
はー、幅広い活動をされているすごい方なんだなぁ…
調べれば調べるほどいろんな情報が出てきます。
それがもう面白くて面白くて。
そうこうしてたら、彼女のラジオ番組アーカイブがニコニコ動画で見つかりそれも聞いてみることにしたんです。(違法アップロードのですが汗)

印象的な声だなぁ…流石声優さん!
彼女の一人称は「ゆかり」なんだねー。
ん?誰かが笑ってる声が普通に入ってる?
最初に見た動画ではかわいいイメージだったのに、話してる内容が明け透けすぎるんだけど、アイドルっぽい感じじゃないの?
表現の擬音が面白い子だなぁ…
食べ物の話が多いけど食べるのが好きなのかな?
考え方(?)というか感性が独特すぎないかな…
え、流石にそれは言っちゃダメじゃない?
というか極大陸って何!?

聞いているうちに、彼女が隣で喋ってる普通の子な感じがしてきて、ちょっとだけのつもりだった30分はあっという間に過ぎ、どんどん彼女のお話に引き込まれていく実感がありました。

忙しい日々は相変わらず続いていたけれど、その日からは休み時間や通勤中、家にいる時間にもせっせと過去の番組を探しては聞いての繰り返し。

これはもう聞いたことあるやつかな?
まだいっぱいあるし、聞いた回はメモしておかなきゃわかんなくなる!

手帳に書かれた視聴済みの話数はどんどんと増えていきます。
寝る間を惜しんで…ってこういうことですね笑
仕事ばっかりで、なんとなくでしか生きてなかった生活に「田村ゆかりのいたずら黒うさぎを聞く」っていう趣味が出来ました。
彼女が紡ぎだす空気とお話の内容、リスナーさんとのやりとりに、クスクスと、時には声を出して笑って。
あぁ、楽しいのっていいね。

いつか彼女に逢ってみたいなぁ…
そう思うようになるのにあまり時間はかからなかった気がします。

ほどなくして、彼女のライブが会社の近くで開催されるのを知ったのですが、逢ってみたいという気持ちはあっても、最初に見たあの動画のように「訓練された人たち」の中に入るのはちょっと難しいかな、だって同じようには出来ないと思うもの…としばらく葛藤してしまったのです。

でも…
一度だけだったらあの口上や踊りが出来なくても許してくれるかな…
周りの人に怒られたりしたら怖いけど、そしたらごめんなさいして途中で帰ればいいよね…

意を決して、ギリギリのタイミングで一般チケットに応募しました。
調べたら当たったのはずいぶん後ろの席だけど、これでよかったのかも。
出来ないのが目立たなくていいもんね、そのほうが。

そして当日、仕事終わりで会場へ駆け付け、席に座って周りを見渡します。
あぁ、あの動画の人たちでいっぱいだ、始まる前からなんだか楽しそう!

そんな多くの人でざわつく会場が暗転した瞬間、一瞬で一面がピンク一色に染まったペンライトの海の中で、念願だったライブが始まりました。
さっきからドキドキが止まりません。

ゆかりん出てきた!
衣装もやっぱりかわいい!
この曲知ってる!よかった!
口パク…じゃないよね?歌すごい上手いんだけど…
MCがなんだかラジオみたいな感じだね笑
さっきの知らない曲だったけど、こういう曲もあるんだ…
え、この動画って何!?
っていうか、何これ、めちゃめちゃ楽しい!!

あっという間に過ぎた3時間、歌い終えて舞台袖に帰っていった彼女を見送りながら、ペンライトはおろかTシャツですら買ってなかったことをとても後悔しました。
もっと早く来るべきだった、あればせめて格好だけでも一緒になれたのに…
そう思ってたら始まったアンコール。
やった、これだったら私にも出来る!
その日初めて声を出して、彼女が出てくるまで呼び続けました。

そしてアンコール曲も終わり、これで本当に最後なんだな…という寂しさを改めて感じ始めているのに、舞台上でいつまでも手を振り続ける彼女。
客席の近くまで走って来てくれた!
え、ホントに!?すごい嬉しい!!
でも、せっかく近づいて来てくれてるのに…
涙が止まんなくて滲んだ視界で彼女が見えないよ…
なんでなの?悔しい…
もっとちゃんと彼女を見ていたかった…

全てのお客さんに手を振った彼女は、最後にありがとうと伝えてくれた。
こんなに楽しい時間をくれたのは彼女で、言うべきはこちらのはずなのに。

ふわふわと放心状態の帰路、電車の中で今日のライブを思い出しながら気づいたのは、やっぱりゆかりんは歌が上手かったし、思っていたより何倍も面白くてかわいい子。
そして、綺麗で凛々しく、優しい一面もあるんだってことをライブに来てみて初めて知ることが出来た。
こんなにも素敵な子なんだもの、もう好きが止まらない!
今日、勇気を出して来てみてよかった…

本当に「あなたに逢えてよかった。」

その思いはあの日からずっとそのままに、逢うたびキミを好きになる。
ありがとう、ゆかりん。世界一かわいいよ!

これが私のなれそめ話でした。
この後もしばらくはいろんな方のなれそめを見れるのが楽しみです。
明日は "日向修二" さんの記事「これが私の、全力全開!」ですね。
よろしくお願いします。

追記
 普段ブログとかをやっていないので、長文を書くのが苦手で、
 テキストだけの味気ない、変に長い文章になってしまいました。
 読みづらかったらごめんなさい。

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