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なぜアニメウマ娘3期は1期よりつまらないのか?-マクガフィンの欠落-


期待外れだったアニメ3期

アニメウマ娘の3期、つまりキタサンブラック編が先日終了した。ドゥラメンテの登場やゴールドシップのラストラン。新ウマ娘の発表など、コンテンツとしての盛り上がりはあったものの、果たしてアニメ2期ほどの盛り上がりがあっただろうか?
ウマ娘のオタクとして3期をリアタイした結果だが、物語としては「期待外れ」なものだったと言わざるをえない。
なぜ「期待外れ」なのか?その答えは明確だ。

あまりにも完璧だった2期

それはアニメ2期、つまりトウカイテイオー編というマスターピースを3年前に既に経験しているからだ。
2期はあらゆる側面から見て完璧なアニメだった。何よりトウカイテイオーの挫折を正面から描いたのが良かった。深い挫折は、時に大きな栄光をもたらすのものだから。
私は2期において、アニメスタッフが「ウマ娘」というコンテンツを完璧に使いこなしている様に感動すら覚えた。トウカイテイオーとツインターボ。一見トリッキーな組み合わせだが、そのキャラクターたちの関係性は次第に輪になり、物語を強く推し進めていく。それは余りにも完璧なアニメ化だった。
そのように2期を懐古すると、アニメ2期でハードルが上がりきった3期を低評価するのは酷な行為だと思われるかもしれない。

では、アニメ1期と3期を比較してみたらどうだろうか?

1期はどんなアニメだったのか?

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