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戸隠神社の五社参拝(五社巡り)に行った話


はじめに

先日お盆真っ盛りの時期に徒歩で戸隠神社の五社参拝(五社巡り)をしたことを備忘録ついでに書き残しておく。

戸隠神社(奥社・九頭竜社)に行くのをお勧めしない方

はっきり言って奥社だけの参拝でもかなりで疲れる+人を選ぶ場所だったので先に書いておく。
ぶっちゃけ奥社・九頭竜社が一番しんどい。

  • 足腰に持病(爆弾)を抱えている方

  • アブ(虫)が絶対無理な方【夏季限定?】

この2つに該当する方は戸隠神社(奥社・九頭竜社)はお勧めできない。
理由をマップを見ながら聞いてもらいたい。

公式マップ・奥社部分のスクリーンショット
(公式サイト、下記URLから引用)

戸隠神社|アクセス|五社参拝と戸隠古道(神道)
https://www.togakushi-jinja.jp/access/img/mapAll.pdf

まず奥社参道入り口から奥社までは徒歩約40分とある。実際登ってみたところ写真を撮ったりトイレ休憩を挟んで約1時間かかった。

そしてこの約1時間、なだらかな整備された参道を歩けるわけじゃない。
大鳥居から随神門までの参道は砂利道で傾斜も緩く歩きやすいが、随神門を抜けた先はだんだんと傾斜がきつくなり最後にはほとんど整備されていない階段を登ることになる。

これなら(個人的には)金毘羅山よりましだが、夏の戸隠神社はこれにアブもついてくる。
一応サラ〇クトを身にまとってはいたが耳元で羽ばたかれ服に止まられる始末。
五社参拝の道中にもアブはいたが奥社参道が一番ひどく、参拝して降りてくるまでの約2時間はアブの羽音に苛まれた。

以上の体験をふまえ今戸隠神社に参拝するか迷っており、先ほど挙げた2つの項目に該当する方は奥社・九頭竜社への参拝をお勧めしない。

ただ、この2つに該当しない方はぜひ戸隠神社に行ってほしい。なんなら五社参拝をしてほしい、そのくらい楽しい場所だったので次の項目からは五社参拝について書いていこうと思う。

五社参拝(五社巡り)

持ち物

あったほうがよかったものを含めた持ち物リスト。
服装は山登りに適した格好で。

  • 帽子

  • 水分(できれば2本以上)

  • リュック

  • 軽食

  • 虫よけ

  • 晴雨兼用折りたたみ傘

  • 御朱印帳

  • クリアホルダー(おみくじ等を入れる用)

  • 貴重品

  • モバイルバッテリー

ルート・所要時間・開始時間

まずは基礎的な情報を箇条書きしておく。

今回私は戸隠古道(神道)を利用して宝光社→火之御子社→中社→奥社→九頭竜社の順で参拝を行った。
所要時間は休憩時間、御朱印を貰う時間を含めて往復約6時間
参拝開始時間は6時過ぎ。

経路は以下の公式マップの通り。

公式マップのスクリーンショット
(公式サイト、下記URLから引用)

戸隠神社|アクセス|五社参拝と戸隠古道(神道)
https://www.togakushi-jinja.jp/access/img/mapAll.pdf

また以下の公式サイトの案内も丁寧に書いてあるのでぜひ参考にしてほしい。

ここからは参拝時に感じたことなども含めて五社参拝の行程を丁寧に書いていく。

6:10 宝光社参拝者用駐車場

宝光社の目の前にある駐車場、無料で24時間利用できる。
キャパは10台あるかどうか、到着したときにはすでに5~6台は駐車していた。

車から降り、虫よけスプレーなどを付けすぐに出発した。
なぜ私はそのままリュックに虫よけを入れなかったのか、今思えば車を降りた時点でハチだのアブだのが飛んでいたんだから虫よけもバッグに入れておくべきだった。

6:20 宝光社

駐車場前の階段を上ると鳥居があり、鳥居をくぐると左手に御手洗い、右手奥に御手水がある。
参拝客は少なく私のほかは2組が参拝していた。
標高が高く木々が生い茂っているためか非常に涼しく蝉も鳴いていなかった。

手と口を清め、さらに階段を上ると社殿にたどり着く。
華美な装飾こそないが美しい彫刻が施されている、気になる方は公式HPの社殿紹介ページからぜひ見てほしい。

階段を登り切った場所からの風景

6:30 戸隠古道(神道)→火之御子社

宝光社の社殿の右手から戸隠古道(神道)に入ることができる。
多少の凹凸はあるが踏み慣らされているため非常に歩きやすい道だった。
どんどん進んでいくと「クマ出没注意」の看板、熊笹にクマよけの鈴に遭遇する。
自分は遭遇しなかったがTwitter(X)などを見ると参道にクマが出ることもあるようなので不安な方は対策をしておくのが良いだろう。

立て看板の案内通り、途中で右折し道を下っていくと火之御子社に到着する。

6:50 火之御子社

細い道を降りていくと火之御子社に到着する。
火之御子社の社殿は他の社殿と比べて小さく、お賽銭は社殿の扉の穴から入れる形になっていた。

7:00 戸隠古道→中社

戸隠古道に戻り、中社に向かっていく。
途中で生活道路に合流するので車などに気を付ける必要がある。

7:20 中社

20分も歩けば中社の大鳥居にたどり着く。
この時間なら車通りも少なく参拝客もまばらでゆっくりと境内の中を楽しむことができた。
社殿は五社の中で一番大きく、天井にある龍の絵が印象的だった。

社殿の右脇、奥には滝があり天然のクーラーになっていた。
また、私は見ることは叶わなかったが、滝の手前にある宝物館では象牙でできた笏などを見ることができるようだ。

中社の大鳥居

7:50 戸隠古道→奥社参道

中社内にあるベンチで一休みし、中社西参道側の鳥居から西参道入口無料駐車場を突き抜け、右手にある戸隠古道に入る。
道は比較的なだらかで歩きやすく、湿度が高いためかところどころキノコが生えていた。

女人堂跡を少し過ぎると車道に突き当たり、右手の法面に沿って進んでいくと看板が見えてくる、その看板の左側の道が戸隠古道だ。
車どおりは多くないが信号も横断歩道もないため十分注意して進んでほしい。

道なりに舗装された戸隠古道を進んでいくと右手に比丘尼石や蕎麦屋、古びたロッジなんかが出てくる。
その後も道なりに進んでいくと舗装されていない道と標識が見えてくるので、舗装されてない道のほうに進んでいく。
これまでの道よりも起伏が激しい道が続くうえ、このあたりからアブが増え始める。

8:20 奥社入口

ひたすら道を歩いてくと奥社参道正面の駐車場に出る。
駐車場はこの時点でかなり埋まっているように見えた。

奥社参道入り口から入ってすぐ大鳥居が見える。
大鳥居をくぐると杉並木・砂利道に変わり一気にアブが増えるのでこのあたりで再度虫対策をするのが良い。

8:45 随神門

緩やかな傾斜がある砂利道を20分ほど歩くと随神門に着く。

随神門

某ジブリ作品を連想させる赤い門をくぐると樹齢400年を超える杉並木が現れる。
人気があるスポットでかなりの人がここで記念撮影を行っていた。

杉並木

8:50 随神門→奥社

随神門から奥社までは20~30分ほどかかった。
歩けば歩くほどに傾斜がきつくなり、ところどころ階段や岩が出てくるため歩くのに神経を使う道であった。
そして最後には高さも踏面も不揃いな階段をざっと300段以上上ることになった。
ひたすら無心で上った記憶しかない。

9:20 奥社

階段を登りきると滝と御手水が見える。
この時点で奥社には参拝客が20~30名、社務所には40~50名ほどが並んでいた。

10:00 社務所(受付)

奥社、九頭竜社に参拝を済ませ御朱印を貰うために社務所で受付を行う。
御朱印帳と1社あたり500円の初穂料を納める。
奥社の社務所では奥社・九頭竜社の2社の御朱印をいただくことができる。

受付を終えると整理券を渡されるので渡された整理券の番号が呼ばれるまで社務所前のちょっとしたスペースで待機、もちろん日蔭はないので日傘があると良い。
20~30分も待てば御朱印が完成し整理番号が呼ばれる。

私が参拝したときは御朱印帳に書き入れてくださったが、時期によっては書き入れを行っていない場合があるため注意が必要だ。

私が奥社を後にする頃には参拝のための列がかなり伸びており、列の長さは2.5倍ほどになっていた。

最後に

以上が五社巡り(往路)のざっくりとした工程表だ。
復路は単純に来た道を戻りながら必要があれば御朱印やお神籤を貰い休憩をとる、といった単純なものなので今回のnoteでは割愛する。


最後に初心者のnoteを最後まで読んでいただきありがとうございました。
今後五社巡りをしたいと考えている方の参考になれば幸いです。

おまけ

今回立ち寄ったカフェが良かったので紹介したい。
近くの蕎麦屋が何十人も待っている中、入店後すぐ座ってある程度の時間くつろげる(やや?)穴場スポットだった。

喫茶店「ランプ」さん、場所は中社から歩いて5分ほど。
メニューなどはGoogleMapの画像欄を参照してほしい。
私はクランベリースカッシュ(530円)を注文した、サイズも大きめで満足感があり味もおいしい。
店内はロッジのような落ち着いた雰囲気、席数は20席程度。
トイレまで清掃が行き届いており快適に過ごすことができた、また戸隠に行く機会があれば必ず訪れたいと思う。

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