こたつ記事はなぜ増えたのか④2020年4月の「岡村発言」について考える

 コロナ禍において、社会的にも大きく取り上げられたのは「岡村発言」でした。レギュラー出演していたNHKの番組内でもコメントが発表されていました。

 2020年4月23日の内容は、コロナで人と会えなくなった男性が、いっそのこと人形を購入しようかというメッセージを受けてのものでした。

 内容をまとめますと
①苦しいけど乗り越えよう。やまない雨は無い
②コロナが明けると、面白いことがある
③苦しい状況続くけど、コロナが明けたら可愛い女性が風俗店で働くだろう
④それはお金が必要という特殊なケースなので3か月の期間限定だろう

⑤その3か月のために、切り詰めて歯を食いしばって生きていこう

このような内容です。

 ③と④の内容に関しては、気になる部分もありますが丑三つ時のラジオ放送ですから、多少は許されてもいいのではないでしょうか。品の無い話であることには変わりませんが。
 

 当時の背景として、未知のウィルスの席巻によってこれまでの生活スタイルが一変していたことも頭に入れておかないといけません。当時コロナは季節性のウィルスだという説もあり、夏には弱体化すると思っていた人も多かったのです。
 岡村はこうした考え方のもとに、ウィルスは沈静化すると簡単に考えていたのかもしれません。

 そして、生活制限が一斉解禁されて女性たちが風俗店で働くと話したのです。当時はスーパーマーケットや飲食店など多くの店舗が休業しており、当然ながら風俗店も休業を余儀なくされていました。働けないので生活が苦しいのは当然で、働く女性たちが風俗店に流れると読んだのでしょう。
 また、風俗店で働く女性はハードな勤務であることから期間限定で働くことが多く、3か月で辞めていくのは決して間違いではありません。ただ、やはり下品ではあります。

 業界の傾向を踏まえながら、丑三つ時の深夜ラジオでの話していた内容が昼間の報道やワイドショーに取り上げられることになるとは岡村もリスナーたちも思っていなかったでしょう。
 
 しかし、これが大きな問題につながったのです。次回に続きます。

 

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