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【全文無料 20000字超】広島CS優勝超星

ほとんどの方が初めましてだと思います。ゆゆゆと申します。
この度、チャンピオンシップ2023広島で優勝することが出来たので執筆させて頂きました。
20000字オーバーで気合を入れて執筆しました。
拙い文章ではありますが、お付き合いいただければと思います。
とてつもなく長い記事ですので、全部読んでほしいわけではありません。
目次から読みたい部分に飛んでくれればと思います。

大まかな目次
1.自己紹介
2.事前環境予想
3.使用デッキについて
4.対戦成績
5.採用カードの枚数配分について
6.不採用カードについて
7.環境デッキに対する有利不利
8.まとめ
9.決勝トーナメントに進出した松山勢たち
10.Special Thanks
11.関連記事(note)のご案内


1.自己紹介

まずは簡単に自己紹介を。
改めましてゆゆゆと申します。
活動拠点は松山市で、主に白や紫、創界神主体のデッキを愛用しています。
また、仮面ライダーコラボのデッキ(龍騎・リバイス)も愛用しています。

バトスピ歴としては、アニメ「バトルスピリッツブレイヴ」の後半から初めて、アニメ「最強銀河アルティメットゼロ」が終わるまで続けていました。
そこから一時期引退し、「BS42 煌臨編 第3章 革命ノ神器」から復帰して今に至ります。

一番愛用しているデッキは機獣で、復帰から今まで使い続けています。
グリフォンとミッドナイトサン。いいですよね。
一番好きなアニメがソードアイズですので、このカードは一生大好きなカードです。

咥えてるのが本当に最高です
見た目が最高です

2.事前環境予想

今までのCSと広島CSの違い

今回の広島CSは、北海道CSまでとは違い、新弾のBS65 契約編:界 第2章 極争にて収録されたカードが使用可能なこともあり、収録以前の環境予想では不十分で、新弾を含めた環境予想をしなければなりませんでした。
収録内容が確定した時点で、調整をしていた友人間では、極契約や造契約が強いのではないかという話をしていました。
さらに、冥契約や幻契約などの新規契約組もいてもおかしくありません。
その中でどう環境を読んだのか、順に話していきます。

君は完璧で究極のゼッター
青の契約は基本強い

既存テーマの環境予想

まず、考えなければならないのは、圧倒的tier1の2巨頭、「獄契約」と「蒼契約」です。
結論としては、私は、当日は獄契約が大母数を占めるのではないかと考えました。
その理由としては、北海道CSで入賞したデッキがWBSで、WBSに対するメタカードが増えると予想しました。

WBSはフィニッシャーにローカマータやアールシュを使いますが、コアシュートに弱いです。さらに、ローカマータはカシウスに弱く、消滅に反応して出てくる五英雄 WBSゼオフィラスも零ノ障壁を筆頭としたゼロカウンターを踏みます。
また、青の世界が当然のように3枚採用され、「流行りのセトの剛腕神殿」が採用されていることもあり、この両方を対策できるデッキが増えることも予想されます。

吉田沙保里

この弱点があっても、一定の出力が担保されているのが獄契約と蒼契約です。
ですが、WBSを対策する際、この2巨頭でどちらがより対策できるかと言えば、蒼契約だと考えました。
蒼契約は一番の強みである手札交換の速さや構築の自由度の高さで、対策カードを素早く引き込めます。例えば、ツイノムシバミやファラオムなどです。

ですが、tier2のデッキもこの2巨頭を対策しない訳がありません。
その対策カードの代表例としては、おなじみのバタフライジャマーとバインドエッジ、更に最近注目されているカードとして、「七大英雄獣ヘクトル」です。
このカードで蒼契約とWBSは相当しんどくなります。

ですが、獄契約はヘクトルの制約ではないため、普通に展開してきます。
蒼契約同様、バタフライジャマーとバインドエッジは効きますが、ヘクトルが効かないという利点はとても大きく働きます。
また、バインドエッジがミラージュにある状況でも獄契約が花契約を圧倒している様を間近で見せつけられたため、獄契約が多くなることを予想しました。

新弾構築について

前述の通り、広島CSでは、新弾のカードが使用可能なこともあり、新弾のテーマがCSにいてもおかしくない状況でした。
代表的なテーマで言えば、「冥契約」「幻契約」「造契約」「極契約」の4テーマです。

さらには、既存テーマの強化も来ており、強いカードも散見されました。
個人的に広島CSに直接影響しそうなカードを上げると、突契約に採用される「英雄竜王ドラグロイ17世」秘契約に採用される「蛮騎士ハーキュリーXV」の2枚だと思います。

普通に強くて便利なカードだと思います
なんで全部の効果に名称指定ターン1が無いんですか?

特にハーキュリーXVは非常に強力で、新弾が発売されてから広島CS開催までの1週間までの間で、愛媛ではカードが発表されていた時の評価以上に暴れまわりました。

さて、以上を踏まえて、広島CSで見られるであろうと予想したデッキは、「極契約」「造契約」の新規契約組と、ハーキュリーXVで大幅にフィニッシュが容易になった「秘契約」の3つと考えました。
順に解説します。

極契約について

まずは極契約です。

ゼッターというカードが登場した時は、どこぞやのネットミームを彷彿とさせる「君は完璧で究極のゼッター」と称されて、もてはやされていましたが、本当に完璧で究極のデッキになるとは思いませんでした。

その強さを高めているカードとして、「至海竜スプリーム・ハイドラ」と「聖天使シャルティエル」と「聖龍公エファメラ・ティルノーグ」の3枚です。

実際に使ってみたり、対面して思ったことを書いていきます。

まず、至海竜スプリーム・ハイドラについてです。
ゼッターというデッキは、アルティメットトリガーという不安定要素を軸としたデッキですが、スプリーム・ハイドラは、その成功率を高めてくれます。
ガチャは当たるまで引けば当たるのです。
つまり、試行回数を増やして当たりやすくすれば、その分展開力も高まります。
ゼッターが複数体いれば、その数だけ展開を伸ばすこともできます。

次に、聖天使シャルティエルです。
個人的にはイラストが最高なカードの一枚です。
ですが、可愛い見た目に反してやってることは凶悪です。
極契約にカウント関係なく煌臨でき、煌臨時とアタック時に、デッキの下から1枚ドローします。
さらにOC中にアルティメットトリガーがヒットすれば、ライフを1点回復する効果を持っています。

ゼッターを帰還させながら、2枚のリソースを確保し、元のコストが4のため成功率は低いものの、ライフを回復できるのも魅力的です。
さらに、「双刃リゲルエッジ」と組み合わせることで、手札交換をしながらアルティメットトリガーのヒット率を大幅に上げることが出来ます。

次に聖龍公エファメラ・ティルノーグです。
召喚時に任意効果でデッキの下から2枚ドローします。
さらに、自分のメインステップに疲労させることで、ダブルアルティメットトリガーを行い、ヒットした回数1回につき、ネクサスとスピリットの効果を無効にし、ダブルヒットすれば、デッキの上から2枚ドローします。

召喚時のドローが任意なことで、ツイノムシバミやスコルエンペラー、バジャーダレスなどの汎用バーストを踏まずに展開できます。
また、6コストのアルティメットトリガーなので比較的ヒットしやすく、ヒットすれば、極契約にとって邪魔になるダークタワーを無効にし、さらにはリソースを稼ぐことのできる最強のカードです。
ただ、ダブルヒットした際のドローは強制なので、スコルエンペラーは踏んでしまいます。
しかし、弱点らしい弱点はその程度です。

以上のことからゼッターは、リソースを確保しながらゼッターのコアブーストを生かして早期にライフを削りきるデッキです。
アルティメットという点から除去されにくく、獄契約の対策カードの「零ノ障壁」が全く刺さらないのも魅力的です。
中期戦の展開になった場合でも、バタフライジャマーを採用することで、序盤で増やしたコアを使って相手の受けマジックを無効にしながら、ネオゼッターで削りきることも可能です。

愛媛ではボコボコにやられました。広島CS前の対策フリーでは余裕で負け越しています。
実際、2回戦の極契約相手に負けています。

造契約について

次に、造契約についてです。

「造相棒レーヴ」のテキストを見てわかる通り、デッキ破棄を行うデッキです。長らく環境にいるデッキタイプの「海賊キャスゴ」とはまた違った方法で戦います。
海賊キャスゴと明確に違う点は、ライブラリアウトだけでなく、ライフを削り切る方法でも勝てる点です。

レーヴには、トラッシュの枚数10枚につき、シンボルを追加する効果を持っています。
そのため、多シンボルで殴ることも可能です。
そんなレーヴの出力を高めているカードとして、「星砕槌ダイダロッサ」「スチーム・タイファロー」「蒸気都市スチームハイヴ」の3枚です。

順に解説します。

ネクサス粉砕機

まずは、星砕槌ダイダロッサです。
レーヴの結誓ブレイヴです。
結誓時に、互いのネクサスを好きなだけ破壊し、破壊時効果を発揮させずに、破壊した枚数分ドローできます。
さらに、アタック時に相手のデッキを3枚破棄しながら、合体先が造契約なら、バーストを無力化しながらトラッシュにある同名マジックの使用を封じる効果を持っています。

単純に相手のネクサスをすべて壊せるのは強すぎます。
邪魔なダークタワーを壊せるのも強い部分ですが、破壊したネクサスの効果を発揮させないので、世界系ネクサスを黙らせることが出来ます。
更に、花契約のようなネクサスを基盤としたデッキに対しては致命的な被害を与えることが出来ます。
ダークタワーがある状態で結誓できるの?という疑問もあるとは思いますが、造契約は受け煌臨が優秀で、「デイブレイカー レーヴ」や「異海王ダ・ゴンXV」などがあげられます。
ダークタワーが機能しない相手ターンに煌臨することで、返ってきた自分のターンに結誓を狙えます。

さらに、前述の通りレーヴにはシンボルを増やす効果を持っており、ダイダロッサと組み合わせて、相手の受けマジックを無力化しながら、あわよくば5点でワンショットなども狙えたり、早期に2点を詰めて、相手のトラッシュに10枚のカードを溜めて、3点で勝負を決めることも可能です

次に、スチーム・タイファローにです。
C2から自分のターンに造契約に煌臨できるカードで、
煌臨・アタック時にカウントを増やしながらデッキから2枚オープンし、その中の蒼波を持つスピリット・ブレイヴカードを回収できます。
また、OC8で、相手のデッキを2枚破棄して回復する効果も持っています。

煌臨時にカウントを増やす効果が強制なため、「EVANGELION Mark.06-カシウスの槍-」を踏むデメリットはありますが、オープンする効果にターンに1回という縛りが無く、前述のこのデッキにおいて大切なダイダロッサにアクセスできたり、受け煌臨のカードにアクセスできるのは非常に便利です。
OC8は、一見重そうに見えますが、レーヴのアタック時に2増やせ、このカードでも2増やせるので、合計4増やしており、C2からしか乗れないため、最低でも6まで溜まります。他のカードで2カウント盛れば、OC8は達成できます。
更に蒼波には、「イノレーサー」や「ヴィルカイックビーチ」などの容易に2カウントを盛れるカードがあることで、意外と達成しやすかったりします。
回復効果とダイダロッサを組み合わせて、相手のトラッシュの枚数に関わらずライフを削り切ることもできます。


次に、蒸気都市スチームハイヴです。
相手のトラッシュを封じる効果と、手札保護を与えながら、Lv2効果で、ターンに1回、造契約のアタック時に、デッキから2枚オープンし、青のブレイヴカードか造契約を回収し、残ったカードをデッキの上か下に戻します。

蒼波には、手札保護のカードとして、「マーラサーミズ神海都市」がありますが、トラッシュを封じる効果と、造契約関連のカードに触れるので、造契約においてはスチームハイヴのほうが有用です。

トラッシュを封じる効果は、「永遠のキズナ 場神 弾」や「アルテミックシールド」のような、トラッシュのカードを回収する効果や、「月鬼城」や「仮面ライダーゲンム ゾンビゲーマー レベルX」などの、自分でトラッシュから展開する効果を封じることが出来ます。さらに、「ヴィオレ魔ゐ -魔族side-」のマジックを無効にするために必要なトラッシュの超星カードを除外する効果にも有効です。

Lv2効果は、ターンに1回の縛りはあるものの、同名の縛りはないため、2枚張れることが出来た場合、その数だけ手札が増えます。
更に戻す先は上も選べるため、2枚目以降のオープンで回収したいカードを戻すこともできたり、次のターン必要なカードを固定することもできます。
そのため、かなり小回りの効く効果だと思います。

以上のことから、私個人としては、レーヴはライフを削りに行きながらライブラリアウトも狙えるミッドレンジタイプのデッキであると考えています。
相手のデッキの核となるカードをデッキ破棄で落とす可能性を秘めていることも魅力です。
更に、メビウスリングがあったとしても、ライフを狙えば勝てるので、その点も魅力的です。

秘契約について

秘契約は、相棒虫ガタルを使ったアグロタイプのデッキです。
今回の新弾で、「蛮騎士ハーキュリーXV」をもらい、フィニッシュが圧倒的に速くなりました。

秘契約というデッキ自体は、契約編2章からあるデッキなので、極契約や造契約のような細かな解説はしません。
ハーキュリーXVに関しては、使った所感や対面した感想などを書いていきます。

全部やべーよお前

蛮騎士ハーキュリーXV
個人的には今回の新弾で最も強いカードであると考えています
神速・秘により、リザーブか、4より少なくならないようにカウントエリアからコストを支払って召喚できます。
召喚時にスピリット・アルティメットを重疲労させ、その後、カウントが6以上なら、自分のガタルとG・Bをすべて回復できます。
更にLv2効果で、霹雷がアタックしている間、バーストを封じる効果を持っています。

ハーキュリーXVの強いところは、この全ての効果に名称指定がないことです。
2枚持っていれば2回、3枚持っていれば3回、1ターンに使用できます。
カウントエリアから召喚コストを支払えば、事実上0コストで出すことが出来ます。
カウント4まで減らした後に、ガタルの効果でカウントを増やすため、回復効果を発動するために必要な、カウント6の条件も達成できます。
さらに1枚しかなくても、ガタルの効果で手札に戻すことで、使いまわすことが出来ます。
つまり、名称指定ターン1が無いことで、1枚しかなくても1ターンに何度も使うことが出来る状況になってしまいます。
この記事を執筆するうえで友人と相談しながら書いているのですが、「ハーキュリーのヤバいところ何書いたらいい?」という私の質問に、「全部」と返ってきたことから、このカードの異次元の強さがうかがえます。
語彙力の無さがひしひしと伝わってきますね。

総評すると、ただでさえ強かった秘契約が、回復効果と相手のブロッカーを1体止めるハーキュリーの登場で、更に強くなりました。
愛媛には、登場から今に至るまで秘契約を愛用する人がいるので、秘契約の強さは身に染みて分かっていますが、ただでさえこの強さに絶望していたのにさらに強くなったことで、「少年よ。これが絶望だ。」状態になっていました。

まとめ

以上のことから、最大母数は獄契約、次いで蒼契約になると思っていました。その次には、ハーキュリー搭載した秘契約もいると考えました。
新弾構築では、極契約、造契約が多くなるものと思っていました。
その他環境外のデッキも、一定数いることも考えましたが、交通事故に遭うようなものだと割り切って考えていました。
そもそも、超星というデッキ自体、環境外のデッキに対しては圧倒的な強さで優位に立てることが多いので、なんとかなるのではと思っていました。

3.使用デッキについて

今回使用したのは、グラサジ超星です。

持ち込んだ理由ですが、比較的楽に勝ててかつ、環境への通りもいい。さらには、私の大好きな創界神を使用したデッキという私の欲求を全て満たしたデッキだからです。

細かい採用枚数に差はありますが、特筆すべき項目はないいたって普通のグラサジだと思います。
ですので、今回の記事においては、どういったプレイングをすればいいなどの細かいことを書きません。
そういった記事は私の記事よりもっと有名な方の記事のほうが参考になると思います。

4.対戦成績

画像を参考にしていただければと思います。
予選9位通過で総合成績は9-1です。
決勝トーナメントはすべて獄契約で、環境読みがしっかり通ったと思います。
また不利対面をあまり引かず、対面運もそこそこよかったと思います。

5.採用カードの枚数配分について

前置き

前述の通り、いたって普通の特筆すべき項目はありません。
ですが、細かいカード配分については解説していますので見たいところだけ見てください。

固定枠

以下のカードは、全て超星における確定カードです。禁止制限などの特別な理由がなければ基本的に枚数が変わることはありません。

採用カードの細かい枚数配分について

ここからは、順番にカードの枚数について見ていきます。
効果については割愛します。
各カードについて解説してるのですが、各カード非常に長くなっています。
リストを並べていますので、お手数おかけしますが探して見てください。

以下上から順のリストです

・煌星第三使徒ガニメデ
・煌星第九使徒フェーベ
・超星使徒サジットヴルム・ニクス
・超星使徒スピッツァードラゴン
・超神星龍ジークヴルム・ノヴァX
・黒き超星使徒ブラックヴルム
・氷刃決壊/ミブロック・バラガン・オリジン
・零ノ障壁
・永遠のキズナ 馬神 弾
・紫の世界/紫の悪魔神

まずは、「煌星第三使徒ガニメデ」です。
このカードの採用枚数は2枚です。

主な役割としては、ネクサスの破壊と煌臨元のカードの再利用と、煌星第九使徒フェーベの煌臨元です。
このカードを解説するにあたり、めっぽう弱いのはカシウスの槍であることを念頭に入れておいてください。

ネクサスの破壊は、このデッキにおいて重いダークタワーの除去が挙げられます。他にも、花契約などで採用される、ライフが減った時にドローされるネクサスを除去したり、「命の果実-原種-」などの、効果でライフが減らないカードの除去など多岐に渡ります。
このカード自体を一番軽い状態で1コストで出すことが出来て、非常にコスパがいいです。

煌臨元カードの再利用としては、3つあります。
1つ目は「超神星龍ジークヴルム・ノヴァX」の超界放の再発動です。

超星で最も楽にライフを削れるのはノヴァXです。
グラサジよりも楽に削れます。
ライフを2点を楽に削る超界放を、ガニメデの煌臨元のカードを1コスト支払って出す効果により、もう一度発動することが出来ます。
この後のすべての解説にも言えますが、1コスト支払うので、ゼロカウンターを踏みません。
その状況でライフを楽に計4点削ることが出来るのは、個人的には精神衛生上とてもいいです。

2つ目は、「滅神星龍ダークヴルム・ノヴァX」の滅界放の再発動です。

ダノヴァXの滅界放は、両方とも個体が変われば、もう一度使うことが出来ます。そのため、ガニメデを絡めて場に出しなおすことで、もう一度滅界放を使用できます。
ブレイヴを問答無用で破壊するダノヴァXは、このデッキにおいて非常に辛い幻魔神に対する数少ない回答札です。コアが欲しい場面で滅界放を使用した後に幻魔神を出された場合、盤面を触ることが難しくなりますが、ガニメデを絡めればその問題を解決できます。

また、疲労状態を破壊する滅界放も再度使用可能になれば、ダノヴァXでブロックを含めて最大4体のスピリットを止めることが出来ます。完全耐性のスピリットが広い範囲のスピリットのアタックを止めることが出来る。これほどまでに頼もしいカードは他にありません。ただ、広い範囲を止めることが出来るものの、ガニメデの煌臨時にカシウスを踏めば、煌臨元含めて消えてしまうので、そこは見極めましょう。

3つ目は、ゴッドシーカーたちの再利用と、それによるブロッカーの多面展開です。
ガニメデは、星竜のコスト3以上に煌臨できることから、ゴッドシーカーたちにも煌臨できます。

こういったことをする場合、基本的には序盤の展開です。
シーカーたちでブロックした後に煌臨し、シーカーを逃がすことで、召喚時効果の再利用と、ライフを守ることが出来ます。
ブロックするシーカーたちも、タルボスの完全耐性により、序盤でなら基本的に生き残ります。
ライフを守りたい展開としては、呪契約のゴクオボロや、極契約のネオゼッターのライフ貫通による即死を防ぐためにライフ3を維持したいという状況だったり、蒼契約で、ガブルシャックの2点で死なないためにライフ3を維持したいという状況などが主な状況です。
他にも単純に展開をしたい場合もこのプレイングをすることもあります。

最後に、煌星第九使徒フェーベの煌臨元です。
ガニメデにはLv2のアタック時に1枚ドローできます。
手札を補充しながら、ガニメデに煌臨することで、相手の盤面を触りながらグラサジを走らせるプランに入ることもあります。
この1枚ドローは重くなる場面もあり、手札にパーツがそろえば勝てるグラサジにとって、欲しい最後のパーツを揃うことに貢献する可能性を秘めています。
フェーベもパーツの1枚を担うこともあるので、重要になることも多いです。

2枚採用の理由ですが、2枚がちょうどいい枚数だからです。
1枚では、前述の役割を果たすことが出来ません。
ですが、3枚になると途端に弱くなります。と言うのも、前述の役割は、全てほかのカードが絡まなければなりません。このカード単体で何かできるかと言えば、せいぜいネクサス破壊と1枚ドローのみです。
ガニメデは他のカードと組み合わせることで真価を発揮します。
そのちょうどいい枚数が2枚というわけです。
ただ、カシウスには本当に弱いので過信は禁物です。

次は「煌星第九使徒フェーベ」です。
主な役割は盤面除去と、グラサジのフィニッシュプランの一部です。
採用枚数は3枚です。

まずは盤面除去についてです。
召喚時と煌臨時にスピリットかアルティメット1体からコア2個をトラッシュに送ります。
Lv2効果でスピリットとネクサスの効果を受けないので、カシウスを自分自身でケアしながら除去を通すことが出来ます
カシウスを受けない。このデッキにおいてこれほど頼れる除去カードはありません。
コアの送り先がトラッシュのため、フィニッシュプランに入った時にコアを再利用されないことも嬉しいポイントです。

また、星竜のコスト3以上に煌臨できるため、ゴッドシーカー達にも煌臨できます。
相手のアタックを牽制する役割もありますが、不用意に突っ込んできた相手を除去し、返しのターンにグラサジで決めることもできます。
何より一番軽い状況で1コストで出てくるため、コスパがとてもいいです。
このコスパのいいカードがセルフカシウスケアをしている。
非常に頼もしいカードです。

弱点としては、1体からしか除去が出来ないため、1個ずつ2体に置かれている場合はそのうちの1体しか除去が出来ません。
また、2個までではないため、必ず2個トラッシュに置かなければなりません。
そのため、消滅時バーストを踏んでしまう場合もあります。
この場合一番踏みたくないのは「エクレル・タイガー」です。スピッツァーが効かず、零ノ障壁も効かない上に、多面展開してくるため、非常に相性が悪いです。

次にグラサジのフィニッシュプランについてです。
フェーベは前述の通り、一番軽い状況で1コストで出せます。
更に星竜のコスト5であることから、「超星使徒サジットヴルム・ニクス」が煌臨できます。
サジット名称の煌臨中スピリットがいることで、グラサジが超煌臨し、一気にフィニッシュまで行くことが出来ます。
1コストでカシウスをケアしながらフィニッシュプランまで直行できる。
本当に小回りの利く最高のカードです。

この2つに関わらないフェーベの強さとして、召喚・煌臨時効果は任意効果であることです。
相手の盤面を除去できない、もしくは何もない状態でもグラサジを走らせることは普通にあります。その中でもバーストを踏みたくない場合、フェーベは任意効果のため、バーストをケアをすることが出来ます。

採用枚数が3枚の理由としては、小回りの利き方がほかのカードに比べていいからです。
他のカードは強制効果であったりする場合が多い中で、1コストという取り回しのいいコストで展開でき、色々なメタカードの効果を受けずに展開できます。
グラサジを走らせなくても盤面除去のためのみでも普通に有用なカードですので、3枚採用です。

次は、超星使徒サジットヴルム・ニクスです。
主な役割は盤面除去と、グラサジのフィニッシュプランのメインギミックです。
採用枚数は2枚です。

まずは、盤面除去についてです。
まず、大きな特徴として、自分のライフが3以下なら、トラッシュからでも煌臨が出来るため、デッキや手札に戻されない限り、見えている除去カードとして機能します。
見えてる妨害ほど面倒なものはありません。
私はこれを遊戯王で学びました。

主な役割の内容は、先ほどのフェーベと一緒なのですが、フェーベとは違う部分も何点かあるので、その部分を解説します。

1つ目は、フィールドからコアを除去することです。
フェーベはスピリットかアルティメット1体から2個トラッシュに置く効果ですが、ニクスはフィールドから2個送ります。
何が違うかと言うと、まず2体の生き物から除去を行えます。
1個ずつ置かれている生き物に対してフェーベは少し弱いですが、ニクスであればその2体を完全に除去出来ます。
更に、フィールドからコアを除去するということは、ネクサスにも触れるということです
ニクスの状況下では、ネクサスにコアを置いても安全ではありません。
超星において、最も安全なコアの場所はリザーブです。

2つ目の違いは、ニクスのコア除去効果は、強制効果である点です
フェーベは任意効果でしたが、ニクスは強制です。
カシウスや各種バーストを踏む危険性があります。
フィニッシュプランのメインギミックであることから、踏むと非常に困る場合が多いです。
幸い名称指定ターン1はないので、破壊や消滅で、ライフが3以下ならトラッシュから再展開しましょう。

次に、グラサジのフィニッシュプランのメインギミックについて解説します。
このカードのカード名は「超星使徒サジットヴルム・ニクス」です。
サジット名称なため、煌臨中であれば、グラサジでライフを2個ボイドに送れます。
トラッシュからでも煌臨できるフェーベとは違った小回りの良さでフィニッシュプランのパーツの1つとして機能します。
ですので、シーカーで回収しなくても意外と何とかなります。

更にLv2効果でグラサジを指定して回収できるので、グラサジがトラッシュにあってもフィニッシュプランに入れます。
一番使うフィニッシュプランとしては、
フェーベ→ニクス→グラサジ
ニクス→フェーベ→グラサジ
この二つです。
2つ目のフィニッシュプランの場合、フェーベがガニメデに置き換わることがあります。
基本はコアをトラッシュに送ったほうが強いので、フェーベを使ったほうが強いのですが、相手の場に除去する対象がいなくて、煌臨中の条件をクリアするためにガニメデを煌臨する場合があります。
除去する対象がいないなら、基本フェーベは温存できるなら温存します。
ただ、ガニメデにニクスは煌臨条件を満たしていないので気を付けましょう。
私のプレイングで、予選でこれをしたと一部話題になったらしいのですが、私自身緊張で覚えておらず、どの対戦かも分からないので何とも言えません。
セルフジャッジでお互い気がつきませんでした。
今後は再発防止に努めます。

話を戻しまして、一番楽なフィニッシュプランは、
コーディリア→アタックステップ開始時効果でニクス煌臨→グラサジ
このプランなら、トラッシュのグラサジを回収しながら、相手にフラッシュタイミングを1回しか与えずにグラサジまで辿り着けます。
理想はこのフィニッシュプランを通すことですが、コーディリアが制限であるため、基本理想論だと割り切りましょう。
シーカーやキズナ弾でコーディリアを回収しないプレイングも普通にあり得るので、臨機応変に動きましょう。

採用枚数は2枚です。
3枚採用しておいたほうが良かったなぁと感じる場面はあるのですが、トラッシュからの煌臨が自分のライフが3以下という相手依存の条件であり、一番軽くても2コストなので、フェーベほどの小回りの良さは感じませんでした。
しかし、ニクスのほうが強い場面は多々あるので、3枚採用でも問題ないと思います。
この枚数は個人の所感によって左右されると思います。

次に超星使徒スピッツァードラゴンについてです。
採用枚数は2枚です。

超星のカードというよりは、汎用カードとしての側面が強いカードになります。
しかし、超星で使うと、シーカーたちで回収することが出来ます。
ですが、キズナ弾で回収することは出来ないので注意です。
ただ、ヴィオレまゐの効果で除外することは出来ます。

環境でスピッツァーを通しやすいバーストは、「次代機獣ブリザ・ライガ(リバイバル)」「覇王爆炎撃(リバイバル)」「闇輝石六将 砂海賊神ファラオム」「審判蛇ツイノムシバミ」などが挙げられます。
破棄されない効果を持ったバーストも多数ありますが、破棄が出来なくても召喚効果を発揮することは出来るので、覚えておくと得をします。

超星におけるスピッツァーの役割は、バースト対策のカードでは収まりません。
もう一つの役割、アタッカーや受け札として機能します。
超星・星竜の6コストということで、グラサジ以外の全てのカードがスピッツァーに煌臨できます。
特にノヴァXが煌臨することで、ライフをリセットできます。
さらに、普通に召喚して各種煌臨をして、フィニッシュプランに入ることもあります。
特にニクスが煌臨すれば、グラサジのライフ貫通を行えるので、普通に召喚するルートは私はよくとります。
実際、決勝戦でも行いました。
破棄が出来なくても得するというのは、ニクスが煌臨すれば、そこからフィニッシュプランに移行できるためです。

採用枚数は2枚です。
その理由としては、前述の通り、普通に召喚して使うルートがあるからです。
1枚だけの場合、神託で落ちれば、二度と回収が出来ず、バーストにおびえながらプレイしなければなりませんが、2枚あるなら多少リカバリーが効きます。
普通に召喚して使う都合上、本来の役割であるバーストに対するメタの役割を十全に発揮してもらうために、2枚採用です。


次に「超神星龍ジークヴルム・ノヴァX」です。
採用枚数は2枚です。
余談ですが、これを執筆しているときに気が付いたのですが、系統としての星竜と、この星龍では竜の字が違うんですね。

さて、話を戻しまして、ガニメデの時にも解説したのですが、超星において、最も楽に相手のライフを削ることのできるカードです
アタック時にライフ貫通を行うので、相手のフラッシュタイミングを挟まずに相手のライフを削りに行けます。
おまけのようについている相手のスピリット破壊も侮れず、盤面破壊をすることもそうですが、キズナ弾と組み合わせることで、相手のライフを計3点削り、ノヴァX自体がダブルシンボルのため、この2枚で相手のライフを0にするポテンシャルを持ち合わせています
煌臨時のライフリセット効果も、このデッキなら、ニクスやスピッツァーで満たせますが、一番有用なのはやはりコーディリアを使用することでしょう。
自分はライフを全回復しながら相手のライフを削る。非常に理不尽ですね。
更に横に「滅神星龍ダークヴルム・ノヴァX」がいれば、完全耐性で上記のことを行うことが出来ます。

注意すべきことは、相手に効果によるライフ減少を防ぐカードを使われた場合、超界放そのものを行えず、創界神からコアを移動することすらできないので注意しましょう。白晶防壁の提示なら、ヴィオレまゐで無効に出来るので、決めきれるなら思い切って無効にしましょう。
また、煌臨条件は星竜のコスト6以上ですが、グラサジは星竜を持っていないので煌臨出来ません。
忘れがちですが気を付けましょう。

採用枚数は2枚です。
楽に削れるカードとはいえ、超界放を行うには創界神が必須であり、グラサジほどの手軽さはありません。
しかし、ライフ全回復やアタック時にライフを削る行為はやはり強く、2枚は欲しいカードです。3枚あってもいいのですが、個人的には重いので、2枚にしています。

次に、黒き超星使徒ブラックヴルムです。
採用枚数は1枚です。

消滅・破壊時バーストです。
系統超星持ちなので、シーカーたちで拾えたり、6コストなのでコーディリアで拾えます。
破棄メタを持っていないので、相手のスピッツァーで消えることは注意しましょう。

主な役割としては、カシウス対策と、シーカーたちをブロックして破壊させ、相手の盤面を除去することです。
グラサジやニクスは強制効果だったり、任意ではあるけれど使わないといけなかったりと、何かとカシウスを踏みがちです。
そこに対する保険の一枚です。消滅すればドロー出来ますが、基本的にこれを宛てにして展開するのはやめましょう。できなかった場合の裏目が非常に辛いです。
また、ニクスやグラサジを使っているときは攻めているときが多いのですが、このカードはスピッツァーと同じ、超星でかつ、星竜のコスト6です。
グラサジ以外の全てのカードが煌臨します。
つまり、第二のグラサジを走らせることが出来ます。

もう一つの役割として、自発的に開くこともあります。
シーカーたちのBPが低いことを生かして、相手の攻めに対してわざと破壊させて開いたりします。
バーストメタがない場合に限られますが、獄契約であれば、ヴァントゥースが走っているとき以外であれば基本開けます。
ターンが早ければ早いほど有効なので出来れば早く握っておきたいです。
また、フェーベはアルティメットに対しては無力なので、その点をカバーするときにも有効です。
実際、決勝戦の時、バランドールに消滅させられた際に発動し、そのドローでタルボスとベルティーダを引いて逆転しました。
おそらくこの広島CS通しての総合MVPはこいつです。

基本的に、バーストという非公開領域にありつつ、見えている妨害は強いです。
カシウスなどは常に警戒しなければならないカードで、それを念頭に展開しますが、見えている「何か」の妨害は強いことに変わりありません。
ですが、このデッキにおける黒き超星使徒ブラックヴルムは、あくまでも保険です。
深読みしてくれれば御の字くらいに捉えておきましょう。

ちなみに同じ松山勢には、私の構築はすべて知り渡っていたため、バーストセットした瞬間すべてが露呈します。
本当に身内と当たらなくてよかったです。

次に氷刃決解/ミブロック・バラガン・オリジンです。
採用枚数は3枚です。

言わずと知れた汎用防御札の1枚です。
今の環境なら、このカードを提示するだけでほとんどの場合ターンが返ってきます。
特に最大母数と踏んだ獄契約なら、このカードを突破するのは難しいです。
今更このカードについて語ることはあまりありませんが、超星においてこのカードを使う場合、キズナ弾に3個乗っていれば、その数だけ手打ちするときに必要なコアが減ります。
状況としては、ケーニッヒシャックが殴ってきているときですね。
あと2点受けたらライフが0になるときに手打ちしましょう。
生き残るかもしれません。

3枚採用の理由ですが、単純に引けないからです。
上手い方のリストを見れば2枚の方が多いのですが、私は引けません。
引きが非常に弱く、自らの右手を信用していないため、3枚採用しています。
特にグラサジなら、ターンをもらえればそのままフィニッシュまで繋がることも多いので、耐えるという効果自体にバリューが高いので、是が非でも引きたいので3枚です。
余談ですが、私が氷刃決壊を使ったのは、決勝トーナメントでソウルコアをトラッシュに送るために無理やり手打ちしたのと、決勝戦で提示した2回のみです。他の試合では1回しか引けてません。なんのための3枚採用だったのか。

このイラスト好きです

現環境最強の獄契約に突き刺さるゼロカウンターです。
今更語ることもないと思います。
氷刃決壊と同じく、キズナ弾に3個乗って入れば、その分だけ軽減を獲得できます。

2枚採用の理由ですが、ちょうどいいからです。
他の構築では、0or2の感じだと思います。
氷刃決壊の時も書きましたが、耐えるという行為にバリューがあると思いますので、そのために採用しています。
特にヴァントゥースが走ってきた場合、ヴァントゥースを除去して場に緑のアルティメットを残さないようにするなど、しっかり刺さるところで使いましょう。
また、同様の理由で獄風伯ヌーヴェル・ヴァーグも残す理由にはなりません。
必ず除去しましょう。

次に永遠のキズナ 馬神 弾です。
採用枚数は3枚です。

超星の創界神の一つです。
神託で落ちた超星か光導を1枚回収できます。
今回は採用していませんが、「天蠍皇帝スコル・エンペラー」を回収できます。

初動になりつつ、3個乗ればこの創界神1つで2つ軽減を満たすことが出来るので、赤軽減を確保しにくい超星においては便利なカードです。
4コストの超星なので、シーカーで拾うこともできます。
前述の通り、氷刃決壊や零ノ障壁を手打ちするときの軽減としても使用します。
Lv1の神域は、消滅には対応してません。
ですが、グラサジのアタック時効果や、ノヴァXの超界放、あまり使いませんが、ダノヴァXの滅界放をアタックステップに使ったり、スピッツァーのアタック時効果にも反応してくれます。

キズナ弾の弱点は、何点かあります。
1つ目は、このカードをプレイした時点で、紫の世界のコアシュートは無くなる点です。このネクサスが赤一色のため、紫の世界の条件を達成できなくなるためです。
蒼契約対面や、秘契約などのスピリット対面でアタックを抑制したい場合、初動で使うと後々自分の首を絞めることになりかねません。

2つ目は、このネクサスが2シンボルを持っている点です。
強みでもあり、弱みでもあるこの2シンボル。弱点になりうる理由はただ1つ。「ヒョウモンパンサー」に破壊されます。
いくら獄契約が多いと予想しても母数は多いので当たる可能性は大いにありました。
動きの一環で破壊を通してきます。最も安全にシンボルを供給するカードなのですが、このカード一枚で草の根一本残らず燃やし尽くされます。
ですが、もう一度神託でカードを回収できるかもしれないというメリットもあります。
一長一短ですが、キズナ弾を張り直す場合、少なくとも2コスト払わなければならず、そこまで払う余裕は蒼契約相手にありません。
ですので、弱点として上げました。

3つ目は、シンボルを消されるとどうしようもない点です。
一番便利な点である2つの軽減を確保できるところをこのカード一枚で壊されます。
破壊してくるのは基本的にマジック無効を内包しているヴィオレまゐですが、シンボルが消える弊害は非常に痛いです。
このカードを使われた場合は、是が非でもタルボスベルティーダの盤面を維持しましょう。その盤面が維持できるならまだ何とかなります。

アルテミスも壊されまくって軽くトラウマです。


次に紫の世界です。
採用枚数は3枚です。

紫を使うデッキの最強初動です。
ヴィオレまゐが紫を含んでいるため、まゐ様だけならコアシュートを行えます。
ただ、前述の通り、キズナ弾を張った瞬間機能停止することは頭に入れておきましょう。
相手のスピリットを除去できれば、裏返ってソウルコアを回収してさらなる攻めに繋げれるので、それも覚えておきましょう。

3枚採用の理由ですが、右手が弱いからです。
前述の通り、引きが弱いので、初動になりつつ、スピリット対面に対して遅延し、更には防御札を引き込める可能性を秘めている。
とても枚数を下げることは出来ません。
覚悟がある方は2枚でもいいと思います。
覚悟はいいか?俺は無理。

6.不採用カードについて

前置き

ここからは採用を検討したものの、不採用にしたカードについて解説します。
ここにあるカード以外で聞きたいことがあれば個別に聞いてください。
気が付けば必ず回答します。
ただ、FF外からの通知はすべて切っているので気が付かない可能性大です。

創界神アポローン

ピン刺しされていることをよく見る創界神です。
超星において貴重な赤シンボルを確保しつつ、盤面破壊とリソース確保を両立しながらフィニッシュまで一役買うことが出来る便利なカードです。

今回不採用にした理由は、そこまで必要性を感じなかったからです。
蒼契約は、このカードで盤面を触れないことも多く、獄契約と極契約に対してはあまり使えない。秘契約に対しては破壊がデメリットになりえる。
裏目になった時のデメリットが甚大すぎるのではないかと考えました。
また、トラッシュにニクスを落とせるといっても防御札や、コーディリアやダノヴァを落としてまでしたいことか?と言われたらNOだったので、不採用にしました。

ソウルクランチ

ノヴァドローと対を成す除去を行う超星持ちのマジックです。
無色化として扱い、スピリットかアルティメットから2個リザーブにおけます。
ヴィオレまゐからコアを1個ボイドに送れば、トラッシュ送りにできます。

このカードを不採用にした理由は、アポローンと同じく、必要性を感じなかったからです。
2個除去するならニクスやフェーベでよく、神託で落ちてもコアが乗るわけでもないので、必要性を感じませんでした。
防御は完全に氷刃に任せきってるのも不採用の理由です。
アポローンを入れるなら入ってもいいのかなと思います。

7.環境デッキに対する有利不利

前置き

ここからは、環境にいるデッキに対し、私個人の考えで有利不利の割合を書いていきます。
あくまでも私個人の感想ですので、他の人と比べると差があるのかもしれませんが、私個人の考えですので、ご了承ください。

vs獄契約

獄契約対面ですが、6:4で有利だと思っています。
基本的に先に走ったほうが勝ちになる対面です。
ですが、こちらは有効になる氷刃や零ノ障壁を採用しており、このどちらか、欲を言えば零ノ障壁を持っておけば、相手の走りに対して強く出れます。
ニクスがない状態でグラサジを走らせて、2点2点の計4点を削り、「獄炎の四魔卿ブラム・ザッファーグ」の召喚ロックをさせないようにすることも重要です。
召喚さえすれば、再びグラサジを走らせることが出来ます。


また、緑のアルティメットを残さず、「アルティメット・セイリュービ」を出させないことも重要です。
使用できるコアに限りを持たせれば、こちらの攻めを通しやすくなります。
また、破壊やアタックによるライフを削る行為を通した場合、相手のリザーブにあるコアを確認しましょう。「獄風伯ヌーヴェル・ヴァーグ」から「アルティメット・セイリュービ」が飛んでくる場合もあります。
ケアできるところはところんケアしましょう。
決勝トーナメントはすべて獄契約でしたが、全て勝っています。

vs蒼契約

蒼契約対面ですが、4:6で微不利だと考えています。
獄契約と同じく、先に走ったほうが勝ちな対面です。
ですが、獄契約とは違い、零ノ障壁が刺さらない、こちらの氷刃はコストが重くなるなど、採用している防御札の通りが悪いです。
手札保護が一枚もないため、ガブシャケーニッヒをされた日には神に祈りましょう。お天道様は見ているのかもしれません。

ですが、やはり先に走れば、勝てることに変わりません。
実際、初戦の蒼契約には、後手2グラサジで勝利しています。
紫の世界でどの程度遅延できるか。これも重要です。

vs超星(超星ミラー)

超星ミラーですが、5:5。五分五分だと考えています。
先にグラサジを走らせたほうが勝ちです。
完全な手荷物検査で、どれだけ先に走らせるパーツを揃えるかの速度勝負です。
神主が勝つゲームです。
余談ですが、私の家系は、神主をしていた背景があり、私もそれにあやかることが出来たため、超星ミラーも勝てたかもしれません。

vs秘契約

秘契約対面ですが、3:7で不利だと考えています。
ハーキュリーXVが来る前だったら、まだ4:6程度の微不利で収まっていたのですが、ハーキュリーの到来により、従来の速度以上の速度を出してきて、しんどくなってきました。
紫の世界で遅延出来るか、氷刃を握っていることか、先手2後手2でグラサジ走らせて勝つか。このどれかをすることが秘契約に勝つ絶対条件です。
それが出来ない場合、おもちゃにされている可能性が高いです。
今すぐハーキュリーの効果に同名ターン1を付けましょう。

vs極契約

極契約対面ですが、3:7で不利です。
秘契約ほどの速度は出ないものの、リソース確保できるカードの多さ、コアがたくさん増える、ソウルコア回収による攻め手の多さなど、秘契約とは違った強さを持って殴ってきます。
特に紫の世界が効かないので、秘契約並に遅延出来ません。
更に、極契約をメタる代表カードのダークタワーも採用していないので、相手の攻めはほとんど受けなければなりません。
紫エヴァvs極契約の決勝戦を見ればダークタワーがどれだけ刺さるかがよくわかります。
この構築で対策するとすれば、何とかして氷刃を握りましょう。それでもジャマーを持って突っ込んでくる可能性がありますが。

vs造契約

造契約対面ですが、2:8で超不利と考えています。
逆立ちしても勝てませんでした
広島CS直前のSBで造契約にボコボコにされて広島CSで超星を使うことをためらったレベルです
仲が良い方で、人も良い素晴らしい方なので、対戦終了後めっちゃ謝られました。ですが私は、その後10分くらい萎えて俯いていました。
そのくらいにはメンタルボロボロにされた対面です。

話を戻しまして、不利だと考える理由について書いていきます。
もともと蒼波特有の手札交換で、回答札を引かれている可能性は高いことを前提です
こちらの攻め手のニクスはデイブレイカーで割られ、グラサジはダゴンで壊されます。
スチームハイヴが無理です。意地でもガニメデを引きましょう。
引けば引くほど自分の首を絞めますが死ななければ安いので意地でもフィニッシュパーツを揃えましょう。
揃えられなければそっとデッキの上に手を置いて天を仰ぎましょう。
手を置くデッキのカードがあればですけど。

そのため、造契約は割り切りでした。
結果、当たらなかったのでとても嬉しかったです。
余談ですが、私をボコボコにした人は私が決勝に行った際、他の松山勢の中でも元気づける言葉ではなく、暖かい言葉をかけてくれて、心を楽にしてくれました。優勝した時に観戦席の最前線で一緒に喜んでくれました。
とても感謝していますが、トラウマを植え付けられたことは思い出すたびに背筋が凍ります。

8.まとめ

初めての大型大会で初戦からずっとガチガチで、決勝戦は絶対しないプレミをしてジャッジのお世話になったりしましたが、有名な方と対戦できて非常に有意義な時間でした。
対戦した方、現地にてお世話になった方々、厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。

さて、ここから先はおまけです。
詳細な人数は覚えていないのですが、松山勢は15人くらいが広島CSに参加し、そのうち5人が決勝に進出しています。
決勝に進んだ人たちの戦績などを掲載しますので、参考になればと思います。

9.決勝トーナメントに進出した松山勢たち

前述の通り、決勝トーナメントに進んだ松山勢のリストと戦績を頂いてきました。一人だけ諸事情により、リストの掲載が出来ません。申し訳ございません。以下、敬称略です。

ウオネ 使用デッキ:オメガノヴァ

一言コメント
バトスピの公式配信と公式X(Twitter)にリストを載せたい人生でした。

ヒッキー 使用デッキ:花契約

雪兎 使用デッキ:獄GS

雪兎のデッキレシピに関しては諸事情により非公開です。

一言コメント
獄GSにレオジーヴェンは強かったです。

ヒビヤ 使用デッキ:獄契約

一言コメント
ポイントは零ノ障壁抜き、ジャバド2枚、ガロボーグとファラオム採用していることです。

10.Special Thanks

ここから先はSpecial Thanksになります。
前日談や、ちょっとした面白話を掲載しています。興味がある人は読んでみてください。

ヒッキー
グラサジを貸してくれました。
優勝という最高の成績で貸してくれたことに対して還元できたのでとても嬉しいです。
本人も花契約でベスト16という好成績を残したので素直に称賛です。

雪兎
ヒッキーと一緒にホテルで一緒に調整してました。
また、広島での美味しい飯を探してくれました。
フェリーの時間が間に合わず、行く予定だったお好み焼きを食べれなかったことが心残りです。

余談ですが、前日夜に食べに行ったラーメンで、野菜・アブラ・ニンニク・カラメをどうするかという状況で「全部マシマシで行ってみたい感はあるんだよなぁ…」と迷っていたところで私が「この中で日和ってるやついる!?」と煽ったところ、「いねぇよなぁ!?」と乗っかり、オールマシマシで注文してちょっとした地獄を見ていました。
(しっかり完食しました)



蛇速時代から妖蛇を愛用していて、遊戯王でも爬虫類族の溟界を使っている爬虫類族
ククルカン登場から一生ククルカンを開拓し続け、裁定変更の後も意地と気合いで回し続けていました。
そのまま妖蛇で広島CSに出るも、0-2で大敗を喫した模様。
そんな人間ですが、カードゲーマーとしてのセンスはピカイチで、どんなデッキを握っても普通以上の出力を安定して出す化け物。
実際、ホテルでは幻契約を楽しそうに握っていました。当たり前のように初手にパルムを2枚握っています。
ククルカンという縛りが無ければもっといい成績を残していたのかもしれません。

11.関連記事(note)のご案内

ここからは、ここまで名前が出てきた人の記事へのご案内です。
興味があれば一度覗いて見てください。
以下敬称略です。

ウオネ使用 オメガノヴァ

ベスト4のウオネさんが使用したオメガノヴァへのnoteです。
完全な環境外デッキでここまでの好成績!
数々の環境デッキや、つららループにも勝利を収めています。
この人にしか回せないデッキですが、回している本人なりに言語化して解説してくれています。
そんなオメガノヴァの記事はこちら!
https://note.com/uonexv/n/n6f39bad5a9f1

桜使用 ククルカン軸妖蛇

ここが貴様の墓場だ!

予選で0-2で負けた妖蛇のデッキです。
彼のカードゲーマーとしてのセンスは私より凄いです。
余談ですが、一番対戦しているのはぶっちぎりで彼です。
そんな桜が使用し、ある意味で運営に抹消されたカウントエリアにソウルコアを置くククルカン軸の妖蛇。
ぜひともご覧ください!
余談ですが、オンミョウジャと最速風神拳を結びつけたのは私です。
速くカズヤ解放しろよ桜。


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