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PLCのトランジスタ出力に電磁接触器を直接接続する設計について

タイトルをご覧になって想像されたのは

「ああ、接点容量不足で出力がダメになった失敗談かな」
「ACコイルの接触器を繋いでも動きませんよって話かな」

のどちらかでしょうか?はたまた、まったく別の話でしょうか?


コイル電圧DC24Vタイプの電磁接触器(または開閉器)をPLCトランジスタ出力に接続するよう設計すると、ベテランの方から「PLCの接点負荷容量が足りないからダメ」と言われて図面を直すよう言われることがよくあります。

ところが、実は現在(というか相当前から)PLCのトランジスタ出力から直接駆動できる電磁接触器は普通に出回っています。

三菱電機のSD-Qシリーズがそれにあたりますが、ベテランの方々の肌感覚にはあわないようでカタログほか資料を見せて説明しても接点がダメになるからリレー受けを、と譲ってくれません。
電磁接触器はリレーをかまして動かすものってイメージが依然として強いようです(以前の感覚だとその認識は正しいので、詳しい方ほどこうなりがちという側面もあります)。

もうぼちぼち直流駆動も問題なくできるんだよという感覚が広まってくれないかなーと感じるものですが、この話をしても前例がないだの上が納得しないだのと、まだまだ実績のあるやり方のほうが選ばれる傾向にあります。

正直使う側からすれば直流になったからってどうだって話で年間の電気代がいくらも節約できるもんでもないだろうし、こっちの盤は直流こっちの盤は交流となると予備品の管理が面倒なだけだし、実績重視の気持ちもわかるのですが。

それにしてたって、ものをつくる側としてはいい加減変化に適応していこうじゃありませんかとも思うわけで。

実績を気にして検索するばかりでは程なくAI先生にもっていかれちゃう日がやってくるでしょうし、もう少し足掻いてみようじゃないかと。

この世は適者生存。多少のリスクを承知でもあえてやってみて、目の前の一歩目を踏みこんでみる勇気をつけていこうじゃありませんか。


そうそう。コイル電圧ACの接触器をトランジスタ出力に接続して動かないというのはあるあるの失敗談ですので、電圧は気にして設計してくださいね!電圧にあった機器を選定しましょう!

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