子どもの定型発達/発達障がいについて〈事例編〜愛着関係がいびつ―2〉
前回の続きです。
今回は以下の2種類のタイプのお子さんへの接し方について書いていきます。
・他人への好き嫌いが激しく、基本的に人見知りで懐かない事が多い。
反対に
・誰とでも友だちかのようにフランクに接する。
1.「人見知りタイプ」のお子さんへは、
極度のストレスにならない程度に
保護者さんのお友だちや御親戚などの方々にたくさん会わせて
お相手にもお子さんがいらっしゃれば
そのお子さんたちとの交流をなるべく持たせるようにしてあけたり、
公園や公共の遊び場などに連れて行き、積極的に見知らぬお子さんたちとの触れ合いを持たせてあげて欲しいです。
人見知りは知らない「大人」に対してすることが多く、相手が子どもならあまり人見知りをしないことが多いと思います。
最初だけ人見知りしても同じ空間で過ごすうちになんとなく一緒に遊び始める子も多いです。
この時に子どもどうしのトラブルが勃発しないように保護者さんは目を話したりすることなく、見守りをお願い致します。
この時の見守りの仕方は、
ご自身のお子さんがいわゆる「わがまま/自分本位」な振る舞いをしたら静かな口調でたしなめ、
不愉快な思いをしたであろうお子さんがいるときはそのお子さんに「ごめんね、今のはイヤだったよね。」など、相手のお子さんの気持ちを代弁して
ご自身のお子さんに「僕/私が今やった事はこの子はイヤだと感じることだったんだ。」というのを教えてあげて下さい。
子どもは1度で全てを覚えることは出来ないので、このやり取りを何度も繰り返していくうちにパターンを覚えていきます。
発達障害がある子ども(大人も)は自分で経験して学ぶことが苦手なので、経験した時に対処法を教えなければ学べないので、必ず教えてあげて下さい。
現在このタイプのお子さんと接していますが、保護者さんに「囲い込み」をしないようにお願いして様々な方々に会わせて貰うようにしたところ、人見知り度合いがかなり軽減され、以前なら飛び出してしまうようなシチュエーションでも私や保護者さんに促されればその場に留まれるように、知らない大人に声をかけられても泣くことがなくなり、とっても改善されました♪
2.「フラットタイプ」のお子さんヘは、
「ナゼ目上の人には敬語を使わないといけないのか」という事を何度も教えてあげて欲しいです。
まず、一番身近な大人であるお父さん/お母さんに普段から敬語で接しているお子さんはかなり少ないと思います。
祖父母に対してもそうだと思います。
なので、「大人に対して敬語を使う」という概念がありません。
「家族」には敬語を使わなくてもいいけれど、「他人」である「学校の先生」や「習い事の講師」には「あなたの知らないことを教えてくれる人」だし、「家族」ではないから敬語を使うのが「当たり前なんだよ」と教えてあげて下さい。
発達障害があるお子さん(大人も)は自分で気付くという事は苦手なため、ハッキリ/しっかり伝えないと理解が出来ない事が多いです。
本人からすると、大人を下に見ているから敬語を使わないわけではなくて、敬語を使うという事の意味が理解出来ないため、使えないので、叱ったり感情にまかせて怒ったりすることなく、ただただ、淡々と「教えて」あげて下さい。
現在このタイプのお子さんに対して、ご両親と協力して「敬語が使えるようになろう」という目標を立てて接しています。
以前に比べて年齢も重ねたからか、少しずつ使えるようになりました。
これからも根気強く「敬語」を使うことの大切さを教えて行きたいと思います。
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