我らの内なる反日勢力を警戒せよ
我らの内なる反日勢力を警戒せよ
“シーチン”修一
【雀庵の「大戦序章」321/通算752 2024(令和6)年8/10/土】昨日は生まれて初めて早朝5時から30分徒歩散歩した。まだ暗いのに4時からせっせと歩く老婦人、愛犬を散歩させている若い人などを見かけるので「俺もやってみよう」という気分になったのだ。腰痛でお世話になっている医者からも「寝たきりにならないように散歩しなさい」と指導されていたこともある。腰痛ベルトなど完全武装して出掛けたが、とても涼しくて気分が良かった。しかし最後の10分は暑くなって汗が出るほど。で、次回は4時半から出掛けることにした。
早朝からの数時間はいつも忙しい。家中のカーテンを開け、ゴミ出しをし、仏壇の両親と愛犬トトに線香をあげて一族の無事、日本の安泰を願い、カミサンが可愛がっている4匹の金魚に餌やりし、軽く朝食を取り、産経をざっくり読んで、7時には3階の植木に水やりし、スズメに朝食を用意し、「ご飯だよーっ、早くおいでーっ」と笛で知らせ、スズメが集まるの見てから営繕作業に取り掛かる。
まったく午前中は戦争のようで、10~11時にはヘロヘロになってベッドに倒れ込むが、ここで眠ってしまうと午睡の寝つきが悪くなるので読書をしたり、PCを開いて不要なサイトをゴミ箱に捨て、国内・国際情勢をざっくりチェックしたり・・・まったく“多動爺”だが、この疲労困憊の忙しさはいつも「ああ、面白かった」で終わるのだ。この「至福の充実感」は何とも言えない喜び。まるで天国のよう・・・大好きな仕事についている人は皆、そんな思いではないか? 悲憤慷慨し、政敵を舌鋒鋭く敵を叩きまくるというのも一種の爽快感がありそうだ。
「週刊新潮」2024/8/8 櫻井よしこ氏の「日本ルネッサンス第1109回:原子力規制委の独断と暴走」から。
<7月26日、世間の人々がパリ五輪に気を取られている隙を狙ったかのように、原子力規制委員会が安全審査で重要な結論を出した。日本原子力発電敦賀原発2号機が「原発の安全対策を定めた新基準に適合しない」というのだ。2号機の真下に、活断層があるかもしれない、その存在が否定できないとして、事実上再稼働を認めない結論である。
審査チームはさらに31日、右の結論を規制委に報告する(執筆時点)。山中伸介委員長らが認めれば敦賀2号機は正式に不適合となり廃炉の可能性が出てくる。影響は深刻だ。
AI(Artificial Intelligence、人工知能)の普及でわが国は大量の電力供給が必要な時代に入った。国内のデータセンター等に必要な電力は2040年に20年の20倍、原発30基分に相当するとの試算もある。規制委は行政法に違反して原発の安全性審査を不必要に長期化させ、3.11の震災後、再稼働に漕ぎつけた国内の原子力発電は、33基中わずか12基だ。結果、家庭用及び産業用電力料金は値上がりし、製造業には工場の海外移転を模索する動きもある。規制委は日本衰退の一因となっている。
とりわけ活断層の審査を主導してきた石渡明委員の言動は国民生活を圧迫し、国益にそぐわない結果を生み出している。氏の判断は適正か、科学性、正当性はあるか、厳しい検証が必要だ。
疑問の第一は石渡氏の言動が規制委の本来の使命から外れているのではないかという点だ。原発の安全性を高めて活用するという規制委の目的を横に措いて、科学と離れた強引な審査で事業者の意見に耳を貸さない姿勢は不適切極まる。
個人的な思惑もあるのか。石渡氏は今年9月に任期満了で原子力規制委から外れる。強い独立性を与えられた三条委員会から外れる前に、日本の原子力発電を象徴する敦賀2号機を廃炉に追い込み、それを以て自らの歴史的業績にしようとでも考えているのかと、強く疑わざるを得ない。
◎結論ありきの姿勢: この疑問には理由がある。敦賀2号機に関しては事業者の日本原電が追加調査をさせてほしいと再三要請し、それは現在も続いている。にも拘わらず石渡氏は、「結論を出す段階だ。追加調査をするのは自由だが、今回の判断には関係ない」と突き放した。今年6月以降の資料は審査対象にしないという結論ありきの姿勢だ。なぜ31日の規制委員会で結論を導き出そうと急ぐのか。
7月31日がどんな時期か、日本国民全員が理解できるだろう。まず、国会は閉会中で、議員に追及されたり質問を受けたりすることはない。パリ五輪の最中で国民の関心は低い。従って石渡氏らは世間の注目を浴びることもなく、事業者の意向を無視して知らぬ顔で暴走できる。
敦賀2号機に関する規制委の安全性審査が如何に非科学的か、きちんと認識しておきたい。論点は二つ、(1)原子炉建屋の北側約300キロメートルの所にある「K断層」と呼ばれるものが活断層かどうか、(2)K断層が原子炉建屋の下まで続いているかどうか、である。
原子力学会の調査専門委員会の主査として、「断層の変位評価と工学的リスク対応」について、原子力のみならず、土木、地質、建築、自然災害やリスクの専門家多数を集めて報告書をまとめた経験を持つ、東京工業大学特任教授の奈良林直(ただし)氏が語った。
「原電は掘ったトレンチ(試掘溝)の地層や、採取した試料に含まれる火山灰や鉱物などから活動年代を調べ、(1)、(2)とも否定して『活断層ではない』と主張したのです。しかし、規制委は『原電の主張は科学的根拠に乏しい』などとして、いずれも『否定できない』という理由のみで結論づけました」
ちなみに活断層とは、約12万~13万年前以降に活動し、今後も活動の恐れがある断層という意味だ。
奈良林氏はこうも語る。「規制委は活断層でないとの証明を事業者に求めていますが、これは「悪魔の証明」(証明することが不可能か非常に困難な事象を悪魔に例えたもの)を求めるに等しいのです。規制委が全く責任を果たしていないということでもあります」
(1)について規制委は5月末の審査会合で「K断層の活動性を否定することは困難だ」と結論づけた。(2)について日本原電は、K断層は原子炉建屋の下までは続いていない、原子炉の直下に活断層はないと主張し、膨大な調査資料も提出した。しかし審査チームは「緻密な検証は困難だ。(試料が)不明瞭で判定できない」として悉(ことごと)く退けた。
奈良林氏の指摘どおり、石渡氏らは日本原電側の主張を退けるのに「否定できない」「緻密な検証は難しい」「不明瞭だ」などの曖昧な理由しか示していない。最も科学的であるべき規制委の非科学性と主張の杜撰さには驚くばかりだ。
◎阪神・淡路大震災では…: 敦賀2号機は活断層の上にあるのか。そもそもK断層は活断層なのか。政治的思惑ではなく科学的で冷静な審査を行うため、日本原電に新たな資料を用意する時間的余裕を与えるべきだ。一委員の任期満了に間に合わせるような拙速さこそ姑息である。
活断層の有無は客観的に調査するとして、たとえ敦賀原発の近くに活断層があったとしても、工学的対処で断層のズレによる重大リスクを1万分の1にまで下げることができると、奈良林氏が指摘する。JRは全国に約2000本存在する活断層を横切って新幹線を走らせている。にも拘わらず、その安全性は世界一で、国民全員が誇りとするところだ。奈良林氏が説明を続ける。
「新神戸駅は六甲トンネル約16キロメートルと神戸トンネル約8キロメートルに挟まれたわずか500メートル程度の明かり区間に造られています。駅は待避線のない上下本線の2本のみで、特筆すべきは諏訪山断層という活断層と交差していることです。新神戸駅の高架橋の基盤は、山側、中間、海側の3つに分かれています。現地での根掘の結果、海側の断層上部に接する沖積層扇状地堆積物の層で比較的新しい年代において70センチ以上の垂直変位(上下のズレ)があったこと、断層は今後もズレを起こすとの判断が出ました。生じ得るズレは5センチ以内という判定も出ました」
現実に何が起きたか。1995年の阪神・淡路大震災では新神戸駅の構造物の被害は軽微だった。生田川に架かるホーム桁の固定金具が破損したが、なんとズレは海側に約2センチだけだった。工学的対処で重大リスクが限りなく減らせることが証明されたわけだ。この研究を開始するとき石渡氏は奈良林氏にこう言ったそうだ。「人類がロケットで月に行く時代なので、原子力発電所の断層変位の工学的対策にも学会として取り組んでいただきたい」
活断層のリスクに日本はあらゆる技術と知恵で対応してきた。その実態を奈良林氏らは調査し、まとめた。今こそ、石渡氏らはK断層の有無について再検証すると共に、リスクを乗りこえる技術を多層的に取り入れるべきなのだ。規制委と石渡氏の猛省を促すものだ>以上
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当たり前のことながら、この世には「絶対安全」はない。2023/令和5年中の交通事故死者数は2678人、前年比68人、2.6%増である。負傷者1万7609人を含めれば被害者は2万287人にもなる。自動車、オートバイ、自転車等の利便性から見れば許容範囲であり、「非常に危険だから禁止すべし」なんて誰も言わない。そんなことを言ったら「じゃあ、お前は家に引き籠っていろ」とバカにされるだけだ。
石渡明&原子力規制委員会とは何者か? 公式サイトにはこうあった。《2011年3月11日に発生した東京電力福島原子力発電所事故の教訓に学び、二度とこのような事故を起こさないために、そして、我が国の原子力規制組織に対する国内外の信頼回復を図り、国民の安全を最優先に、原子力の安全管理を立て直し、真の安全文化を確立すべく、設置された。原子力にかかわる者はすべからく高い倫理観を持ち、常に世界最高水準の安全を目指さなければならない。我々は、これを自覚し、たゆまず努力することを誓う》
「同志諸君、我らこそ正義だ! 戦争を内乱へ転嫁せよ!・・・」まるで過激派だった小生の昔を思い出してしまった。産経によると原子力規制委員会で地震や津波対策を担当している石渡明委員はこの9月に退任するそうだ。何となく「音が出ないおなら」(スカシッペ、透かしっ屁)という言葉を思い出した。“おなら博士”こと広島大学病院副病院長 感染症科教授 大毛宏喜先生曰く、
「腸内細菌が食べ物を発酵する過程でおならは発生しますが、この発酵は腸の粘膜を育てるために必要な過程でもあります。便やおならは腸を育てた結果の産物であり、悪いものではありません。腸を上手に育てると体のさまざまなことに良い影響を与えることが分かってきており「腸を育てる」意識が必要です。そのためには、自分に合った食物繊維を摂ること、おなかの中に良い菌を良い状態で保っておくことが大切です」(大正製薬「腸活ナビ」)
おならは行儀が悪いかもしれないが、必要である。原子力発電は絶対安全を目指しているが「想定外の事故」は世界中で発生している(軍用事故は概ね未公表)。1986年のチェルノブイリ原発事故(旧ソ連、現ウクライナ)、2011年の福島第一原発事故など、事故が起きると大惨事になる。だからと言って原発を止める、死傷事故が多いから自動車を止める・・・そんなことをしていたら「角を矯めて牛を殺す」、世界中が有史以前の縄文時代戻ってしまう。
人間世界は「一度成ったら、成らぬ昔には戻れない」、後退はできない。これという天然資源のない我々日本人がすべき、かつ、できることは半歩でも一歩でも安全を目指すことで、原発を敵視したりすることではない。
敗戦国日本が米国に押し付けられて創った日本学術会議など占領下の組織は税金で飯を食っていながら「反日、容共」が多過ぎる。国による支援は早急に停止すべきである。
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*読者諸兄の皆さま、御意見を! ishiifam@minos.ocn.ne.jp
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