日本と韓国 結束できるか(4)

日本と韓国 結束できるか(4)
“シーチン”修一 2.0

【雀庵の「大戦序章」150/通算582 2023/3/13/月】3/11は姉2人を招いて計10人で父母の内輪の法事。父は40回忌、母は11回忌だ。食事会のメインディッシュは天ぷらで、前日から下ごしらえをしておいたが、「多品種を大量に作る」というコンセプトは良かったものの、天ぷらを揚げるのと同時にタレを作る、蕎麦とウドンをゆでる作業もあって、12時20分に作業を終えた時には脳ミソも体もフラフラになってしまった。

ベッドに横たわり「こんな風では来年の法事は覚束ないなあ、体力的にもう無理だ・・・」と思うのだが、喉元過ぎれば熱さを忘れるで、「来年はどうするか、手抜きがばれないで感動を呼ぶ料理を考えるべし」なーんて思うのだから、まあ好き者、変人か。

好奇心が旺盛なのは結構なことで、心身の劣化を抑えるのにも効くだろう。自称“戦老”という「遅れて来た右翼」の小生は、愛読紙はもちろん産経である。産経でも記者、論者は米国民主党寄りから共和党寄りまでいろいろだが、古森義久先生(産経新聞ワシントン駐在客員特派員)の論稿は分析が実に正確、緻密で、小生より10歳上の82歳でも現役バリバリ、「これぞジャーナリスト」と小生は師事している。在米の記者に良い刺激を与えているに違いない。

湯浅博氏(Hiro Yuasa)にも敬服している。湯浅氏はどこかの大学の学者かと小生は長らく思っていたが、調べたらこれまた産経の記者だった。
<昭和23(1948)年、東京生まれ。中央大学法学部卒、プリンストン大学Mid Career Fellow。産経新聞社に入社後、政治部、経済部。この間、大蔵省、外務省を担当。ワシントン特派員、外信部次長、ワシントン支局長、シンガポール支局長、平成19(2007)年7月から東京特派員・論説委員。現在は産経新聞・客員論説委員、国家基本問題研究所(国基研)主任研究員。
著書は「米中百年戦争の地政学」「アフターコロナ 日本の宿命 世界を危機に陥れる習近平中国」「中国が支配する世界 パクス・シニカへの未来年表」「アジアが日本を見捨てる日」「アメリカに未来はあるか」「円とドルの攻防」など>

最近は久保田るり子氏も好むようになった。どこぞの「ゆりこ」は扇動家みたいで嫌だが、久保田氏は産経記者だ。
<産経新聞編集局編集委員、國學院大學客員教授。東京都出身、成蹊大学経済学部卒、産経新聞入社後、1987年韓国・延世大学留学。1995年防衛省防衛研究所一般課程修了。外信部次長、ソウル支局特派員、外信部編集委員、政治部編集委員を経て現職。2017年から國學院客員教授。著書に「金日成の秘密教示」「金正日を告発する―黄長燁の語る朝鮮半島の実相」「反日種族主義と日本人」など>

國學院によると「1975年、産経新聞入社」とあるからで、1953年生まれとすれば70歳あたりか。誕生年を隠すのは欧米の真似っ乞食で小生は嫌いだが、それはさておき最近の論稿「久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ 尹政権で変わる韓国、変わらぬ反日 保守の弱点、横たわる民族史観」(産経2023/3/5)から引用する。

<尹錫悦(ユンソンニョル)政権は「大法院」(日本の最高裁)判決が命じた日本企業による損害賠償を政府傘下の財団に「肩代わり」させる解決案で決着させる方針だ。(しかし)尹政権が「徴用工」に対する歴史認識を変化させたからではない。

判決文(日本政府の不法な植民地支配、侵略戦争、日本企業の反人道的な不法行為による動員など)を支持した上での、あくまで現実的な解決策に過ぎない。

尹氏は3月1日「3.1独立運動」記念式典での演説で、日韓の過去には触れず、日本を「パートナー」と位置付けた。「反日」を政治利用しないとの主張を体現した形だが、「パンドラの箱」を開けた大法院判決への対応は容易ではない。

韓国の保守陣営は「対日観」をめぐり、親北でもある革新陣営から激しく攻撃されてきた。日韓の歴史認識の深い溝には、、日本と韓国の立場の違いに加え「反日史観」をどう扱うかという韓国保守陣営の歴史観に関わる根源的な問題が横たわっている>


「尹錫悦は徴用工訴訟問題の早期解決に誰より強い意志を示してきた」という報道は多いようだが、中露北の侵略から国を守るには日韓は「とりあえず同盟しよう」「小異を捨てて大同に就こうという」というわけだ。

しかし、韓国の容共左派にとって日韓の歴史問題は「小異」ではない「大異」であり、日本が「1965年の日韓請求権協定で解決済み」と言ったところで「造反有理」の馬耳東風、“徴用工問題”は赤色革命の好材料なのだ。どうしようもなくダメな民族・・・李朝以来1000年以上経ってもそのDNAは引き継がれているよう。

前回に続いて「朴正熙選集」から主旨を引用する。(補足)は小生による。

<【企業心の不足】韓国では軟弱な人生態度、現実逃避を「高尚なもの」と錯覚する敗北意識が深く根を下ろしているが、それは企業心(起業、ビジネスマインド)の不足としても現れる。いろいろな着想を持っていても、それを現実化する勇気がなく、仕事にかかる前から不可能な理由ばかりを考えて、結局は止めてしまう。

チャレンジ精神でやってみる、ということができず、常に官家(高官や貴人、上流階級)の目の色ばかりをうかがった専制社会では、自主的な開発性を期待するのは困難だったのだ。何をするにも権力機関を抱き込まなければダメだ、という習性が根付き、「官僚と結んで初めて金儲けができる」という、不正蓄財観念が深いのである。

企業心は極度の貧困の中からは生まれない。その日暮らしの人では計画や運営ができるわけがない。韓国人の挨拶の言葉は大体「朝ご飯はおすみですか」といったものである。朝飯が食べられないほどの貧窮の中から生まれた挨拶である。それほど貧しかったのだから、国家的補助や挙族的育成なしに企業心は生まれなかったであろう。後進国が資本蓄積できないのは概ね貧困による企業心=着想不足故である。

李朝社会の階級構造、工人(庶民、農工商労働者)への賤視、官尊民卑思想などが企業心の欠如をもたらしたと言える。

【悪政的利己主義】我が民族は団結心が薄く、派閥争いが多いと言われるが、それは李朝の党争史が雄弁に物語っている。封建鎖国を堅持していたため、内部停滞による政治の腐敗、小農本位の分散的経済、家系本位的な私争的派閥争いが増え、これらが民族的団結を破壊し、地方主義的な派閥意識を助成したのである。

「李朝政争史」によると一般的な弊害は、1)党争は社会的階級を離反させ、2)士大夫、賢愚、高低の標準を失わしめ、3)倫理を大きく破壊した、とある。李朝末(1860年頃)という近代への転換期には民族主義が健全に成長し得ず、民族意識の形成を見ることができなかった。

種族意識、家族本位的な浅い民族・国家意識の段階に止まって、「家父長と家族の家→その血縁の集まりである宗族団体→宗族団体の集まりが国家」としか理解できなかったのである。宗族団体は他の宗族団体と紛争を起こして社会秩序を紊(みだ)すだけでなく、構成員の意思と行為を制御して民主主義を逆行させた(宗族団体は、宗教でいえば本山のように力があったようだ)。

こうした宗法制度に由来する家閥、門閥の狭い宗派観念と、階級的特権意識、家父長的専制観念、絶対服従の弊害は、健全な民族主義の形成を阻害し、利己を越えた社会の功利性を目指す道を塞いでしまった。

(国家の存続、発展には)他人が豊かになってこそ自分も豊かになる、他人の幸福と同時に自分も幸福を得るという、社会的功利主義、社会意識の成長と発展がなければならない>(以下次号)

日本と韓国は結束できるか・・・小生も分からない。先が読めない時代だから不安である。しかし、考えてみれば「先が読める時代」というのは精々10年、20年で、良きにつけ悪しきにつけ個人も国家も世界も「あざなえる縄の如し」、山あり谷あり平地ありということなのだろう。めげない、腐らない、明日は晴れるかもしれないと思ってシコシコそれなりに前進する、役割・天命を果たしていくのが人の道なのだと思う。

この「道」とか「価値観」が人によって違うというのは悩ましいが、幸いにも日本では「反安倍」「反産経」「反日=容共」勢力は20%程にまで後退した。国民の国防意識も随分高まってきている。「日本を普通の国にしたい」という小生の願いは着実に進んでおり、今は七合目か八合目あたり。ようやく頂上アタックの前線が見えてきたところだ。同志諸君、夜明けは近い! 踏ん張ろうぜ!

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