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なぜドラえもんは押し入れで寝るの?

桜も完全に散り、早くも初夏の陽気が訪れつつある今日私は今度異郷の地から引っ越してくる祖父母が住む予定のアパートに訪れました。当然のごとくまだだれも住んでおらず、空き家状態に等しいため、ものは何もなく閑散としています。
そんな中、私はこんなことを思いました。「こういった何もない家で時間を過ごすのってめったにできない体験だからなんだか楽しいもんだな。」「ここに食品や布団を持参して宿泊してみたらキャンプみたいになってより一層楽しそうだな。」「寝る際にはこの押し入れに布団を敷いて寝よう。」「何だかドラえもんみたいで面白いし。」「てか、ドラえもんってなんでわざわざ押し入れで寝るんだろう。」

教えて、ドラえもん!!


いや、いくらこう叫んだってドラえもんが実際に来て教えてくれるわけがありませんので自分で調べ、研究してみることとしましょう。
まず、ドラえもんが押し入れで寝る主な理由の一つにドラえもん自身が暑さや寒さが非常に苦手であり、押し入れの中なら比較的気温の変化が激しくないという理由があるからだそうです。確かに押し入れのような狭い空間は工夫次第で夏冬関係なく快適な気温を保った生活を送ることが可能だと科学的にも検証されていますからね。
また、単純にドラえもんは猫的思考があるからという理由もあるそうです。猫を飼っている人ならよく知っているでしょうが猫は狭い場所に隠れたり、高いところに登ったりするのが大好きです。まさに押し入れは狭いし暗いといった二つの条件が見事にマッチしているため、猫にとってはこの上ないくらい最高な環境なのでしょう。そして、ドラえもんは誰もが知っている通り猫型ロボットであるためこれと全く同じ思考が働いて寝る場所は押し入れを選んだのだとも考えられますね。
さらに、のび太への配慮の意味も込められているそうです。のび太の部屋は6畳ほどの広さであり、二枚布団を敷いて一緒に寝るぐらいの余裕はあるはずです。しかし、ドラえもんが主に一人で生活するための立派の部屋はないため基本家庭での生活は四六時中のび太と共にといった感じになっています。そんな中、更に就寝時までのび太と共に過ごしてしまうとのび太が家における一人で自由なソロタイムが完全に失われてしまうことになります。なので、せめて寝る時間ぐらいは一人を楽しませてあげようという優しい気遣いをしてくれている様子が分かりますね。それにドラえもん自身もソロタイムが欲しいという気持ちもあるのでしょう。
その他にも原子者の藤子F先生がA先生とトキワ壮で共同生活を営んでいた時代に締め切りなどが近づいている際には片方が徹夜で漫画を描く一方、もう片方は押し入れで寝るという特殊な経験をしていたらしいです。おそらくそんな特殊な経験を作品にも生かそうといった考えに至ったのだと考えられますね。
そんなことが分かった私は試しに押し入れで昼寝をしてみました。

確かに押し入れの中はとてもやんわりとしていて居心地よく就寝にはもってこいの空間ですね。もちろん、誰かが突然開けたりしない限りはプライバシーがかなり保護された生活を送ることができるというのは紛れもない事実でしょう。
実際にこれから人が住むとなるとも家具などもどんどん増えていくためこういった体験も今後は貴重なものとなりそうですね。皆さんも是非引っ越しなどの際には家具などが揃う前に同じ体験をしてみてくださいね。



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