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理容室をアピールするサインポールの由来とは?


こんにちは。桜の花が満開で、たくさんの新しい出会いがあるこの時期を皆様はどうお過ごしでしょうか。私は新学年を迎えるにあたって必要な学習用具等を買い備えるために電車に数分乗車し、ショッピングモールへと向かいました。その際にこんなことを思いました。
「なんだかさっきからこの街歩いてると謎に目が回るな。」「どうしてなんだ。」「もしかしてこの正体は?」


これだ!!


さっきからこいつが、こことか・・・


こことか・・・


至る箇所にあり過ぎるんですけど!!

っていうか多くの理容室が採用しているこの赤、白、青のラインをまとった回転するポールの由来っていったい何なんだろう?

こんなことが気になったので帰宅して早速様々な資料等を参考に調べてみました。まず、この赤、白、青のラインを纏ったポールの正式名称はサインポールというものであり、誰もがそう考えるであろう通り理容室をアピールするための看板の役目を担う存在であります。そんなサインポールの起源は中世にまでさかのぼります。当時ヨーロッパにおいて瀉血(しゃけつ)という「人間の体における悪い箇所には害悪な血が集める傾向がある」といった考えからその部分の血を完全に抜き取るといった治療法が確立していました。
なんと、驚くことに当時のヨーロッパにおいてはこのような外科医が行うような仕事も理容師が担っていたのです。まさに、外科医と理容師は兼ねていたことがはっきりと分かりますね。
この治療は具体的にはどんなことをするのかについて説明すると、それぞれの人間の身体における悪いと判断された箇所を意図的に切開し、中から出てくる害悪だと考えられる血を抜き取るといった作業を行います。
その際に患者に瀉血棒を握らせることで腕を上手く固定させ、そこを伝って血が受け皿へと落ちるようにしていました。しかし、治療によって血がついた瀉血棒をそのままにしておくことは不衛生であると判断されたため、最初から赤く塗って使用されるようになったのです。そんな瀉血棒は術後に使用される包帯を干すための棒としての役割も担っており、ある時とある診療所の庭において干してあった包帯が風の影響を受けたことで瀉血棒にらせん状に巻き付いたそうです。

まさにこの瀉血棒に包帯が巻き付いた際の模様がサインポールの原型となったとされております。
では、どうして青のラインも加わったのかについて理解したことを説明していきます。1745年にジョージ2世が理容機関と外科機関を分離させるといった法令を出します。それにより、理容は髪を切ったり、髭をそったりするのみの機関、外科は患者のけがなどの治療のみを行う機関というように綺麗に分離しました。その際にフランスやイギリスにおいてこれでは外科と理容の区別が困難であり、苦労してしまう問題が発生しました。そんなことで悩みに悩んだ挙句に、比較的目立つであろう青のラインも加えることにしようといった決断に至ったとされております。基本的に外科医は赤白の二色に、一方理容師は赤白青の三色に定められたそうです。
こうしたことを機に赤、白、青の三色のラインを纏ったポールはサインポールとなり、理容業を営む店を象徴する存在となり、今となっては世界共通のマークとなっております。
そんなサインポールには他の呼び方も複数存在します。それが有平棒(あるへいぼう)、三色ねじり棒、バーバーポールなどです。それではこれらの他の名称におけるそれぞれの由来も解説していきます。
・有平棒・
見た目がポルトガルから伝来したお菓子である有平糖ににていたことからこういう呼び方も生まれました。

・三色ねじり棒・
見た目が単純に三色の棒をねじったものであることからこの呼び方も生まれました。

・バーバーポール・
実は英語圏ではサインポールではなくバーバーポールと呼ばれています。バーバーとは髭を意味するバルバというラテン語から来ているものです。

今日一日でサインポールの起源や由来に関する様々な情報を知ることができました。それを頭にしっかりと定着させるために学んだ情報を全てありのままノートに書き込んで行くとしましょう。

得た情報を全てノートに書き込んだ上、この記事も作成したため正直手が痛いです(笑)
しかし、新しいことを研究し、新しい情報を定着させる作業は非常に楽しいと自分自身では感じているためこうした活動はこれからも是非続けていきたいと考えています。






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