妊活日記#PCOSの採卵、地獄バージョン
多嚢胞性卵巣症候群、体外受精の記録です。
今日は、地獄を見た採卵について👹
2度目の採卵周期
さて、楽しかったロンドン旅行を終え、帰国早々杉山産婦人科へ。
前回の反省(卵1こしか育たなかった)を踏まえ、ゴナールエフ注射を隔日→連日に変更。
見事に、採卵できそうな卵は17個も育ちました。
ちなみに杉山産婦人科では、保険診療の場合は採卵時の静脈麻酔はしてくれません。
患者数が多くベッドの数が足りなくなるからだそう。
ただ、わたしは局所麻酔すら無しでの採卵の経験があります。
前回のチクチクが17回かー。
怖いけど、まあ大丈夫だろう。
今回はたくさんあるから局所麻酔もしてもらえる。
前回よりも痛みは少ないだろう。
1回目、あまりにも痛くなくて拍子抜けした時を思い出し、割と余裕ぶっこいていました。
この時は、まさかあんな地獄を見るとは…😥思ってもいませんでした。
地獄の採卵
さすがに17個も成熟卵胞を抱えていると、お腹がパンパンに張って苦しかったです。
今日で一旦解放されるな〜と思いながら、前回と同じように夫の精子くんを持って病院へ。
着替えて内診代に乗り、足をテープで固定される。(こわい)
余裕ぶっこいていたものの、やはり直前になると怖くてパニック。
最初の採卵で教えてもらった、腰が動かないコツを思い出して実践。
ボルタレン坐薬を入れたのち、局所麻酔の注射が左右それぞれの卵巣に…うん、痛い😥
麻酔して間も無く、
「じゃあ採卵はじめますよー」
と声がかかる。
え、麻酔効いてる?大丈夫?これ
と不安いっぱいの中、チクっと針がささる。
痛い、けど前回と同じ。
1つ採卵し、そのまま隣の卵をチク。
卵巣の中で針が動いているだけなのに絶え間なくチクチク痛む。
その痛みは、前回無麻酔で採卵したときと同じ。
…麻酔とは?
ひとつひとつの痛みは大したことなくても、
連続して起こるからだんだん耐えられなくなってくる。
痛い、、、痛い、、、と呟きながら言いながら耐えていたけれど、ついに我慢できなくなって涙が出てきてしまいました。
一度涙が出ると止まらなくなって、その間も絶え間なく続く痛みがどんどん大きくなって、気づけば泣き叫んでいました。
痛い
痛すぎる
もうやだ
こんなに痛いなんて思わなかった
そのほか、言葉にならないあーーーとかうーーとかうぉーーとかその他諸々。笑
叫び声を聞きつけて、看護師さんがわらわら入ってきて、数人がかりでわたしの身体を押さえつける。
1人はわたしの肩をポンポンしてくれる(まじで感謝)
で、看護師さんも先生もすごく必死な顔してるんだけど、
「声出しちゃった方が痛くないですからね」
「痛いの当たり前ですからね、たくさん叫んでいいからね」
「マスクずらしていいですよ、深呼吸してね」
と言ってくれるんですね。
集中している中、人の叫び声なんてかなり疲弊するはずなのに、優しい声をかけてくれて、痛くてもう散々な思いだったけどなんとか乗り越えられたような気がします。
採卵開始から20分程経ちすっかりヘロヘロになったころ、先生から衝撃の一言。
「今8個取れてますからね、頑張りましょうね」
へ???
まだ8個なの??
もう20回くらいブスブスしてません?????
なんて思ったし、なんなら口に出してたかもしれません(先生ごめんなさい)
あまりにわたしが辛そうなので、ちょこちょこ休憩挟みながらも採卵続行。
もう分がわからなくなってて、針刺してないのにエコーが膣に入ってるだけで痛いと喚くわたし。
尋常じゃないレベルの汗と、涙で顔はぐちゃぐちゃだったと思います。
たくさん育った卵を見逃さないように、隅々までエコーを向けるから、お腹やお尻の奥まで押されて痛い。
左右の卵巣は何度も何度も針を刺されて、もう穴だらけなんじゃないの?と思ってしまう。
進撃の巨人に出てくるロッドレイスの巨人が、最後大砲に打たれまくって穴ボッコになった時のイメージ。(※イメージね)
とにかく、地獄。生き地獄の一言でした。
合計40分ほどもがき苦しんだでしょうか。
「うん、もうね、小さい卵しか残っていませんね。これでおしまいにしましょうか」
先生のその声に、思わずやったーーーー!と叫びガッツポーズ。
そして安堵のあまり安定の号泣。
あれよあれよと膣内洗浄をし、内診代から起き上がると、手術着と内診代が汗びっしょりで看護師さんに驚かれました笑
よく頑張りましたね!
落ち着くまで休んでていいですからね!
と天使(看護師さん)に汗だくのを背中さすさすしてもらい、号泣でひっくひっくしながらリカバリールームに戻る。
夫にすぐさま電話し、「終わった…」と言うと何故か電話切られてしまう。
後から聞いたところ、
「採卵が終わった」という意味ではなく、
何らかの事情でうまくいかなかったという意味での「あー、まじで終わったわ」という意味と思って焦ったそうです。
採卵前はパンパンだったお腹も落ち着いていました。
で、結果取れた卵は11個。
総定数から6個少なかったけど、10個以上取れてまあまあ満足でした。
ほんのり痛むお腹を抱えて、近くのカフェで待っててくれた夫と帰宅し、ご褒美のマックを食べました。
マック食べながら、またポロポロ泣き。
そうですわたしは泣き虫なんです。
冷静になって思ったこと…
痛みのあまり泣き叫んでしまったが、自分のその声で脳が刺激されて、さらにパニックになってしまったような気がします。
次やるとしたら(2度とゴメンだけど)深呼吸してもうちょい冷静になれたらいいな。
受精確認、そして凍結の結果
前回と同じく、翌日に受精しましたよメールが届きました。
まあ、11個取れてるんだから受精くらいするでしょというテンションのわたし(ほんとは嬉しかったよ)
問題はいいグレードの胚盤胞になるかどうか。
採卵から1週間。
凍結結果待ちの時間は緊張で吐いてしまいそうでした。
どうか、、、半分は胚盤胞になっていてほしい。
そのうち、2.3個くらいはそこそこのグレードでいてほしい。
いや、1個でもいい。1個だけでもいいグレードに育っていてほしい。頼む。頼む。
診察室に呼ばれる。
🧑⚕️はい。コアラさんね、、この日に採卵でしたね、、、はい。
11個採卵して…9個受精しましたね〜、そのうち、8個が胚盤胞になりまして…
🐨ん?8個も…?(9個受精の時点で想像をはるか超えてて頭追いついてない)
🧑⚕️うん。それでほらグレードもめちゃめちゃいいよ。
そう言って先生が見せてくれた、8つの胚盤胞の写真が並んだ紙ペラ。
それぞれの胚盤胞の下にはグレードが記されていて、
「4AA」「4AB」「4BA」「4BB」あたりのいいグレードたちがずらり。
それぞれ複数個あり、一番いい4AAが3つもありました。
※Aが一番よく、Cが一番悪い。今回はCがついたものは1つもありませんでした
驚いてまた泣き、助手の女性が光の速さでティッシュを差し出すファインプレー。
多分不妊治療の現場では泣いてしまう人が多いからか、慣れていらっしゃいます。
🧑⚕️これだけあれば、子供3人はいけるね。もう2度と採卵しなくていいよ
地獄of地獄の採卵を経験したわたしに、こんなに嬉しい言葉はありませんでした。
ロッドレイスの巨人並みにフルボッコにされたわたしの卵巣は少し腫れていたので、しばらくおやすみさせることに。
そのころのわたしのお腹は、卵巣の腫れのせいで妊婦さんのようにまあるくぽっこりしていました。
苦しかったのですが、妊娠したらこんな感じかな😊なんてちょっとわくわくしたりして。
採卵から1ヶ月後にピルを飲み、生理が起きてから移植周期に入りましょうね。お大事に。
と、そんな感じでその日は終わりました。
それ以降は、お腹の張りも徐々に落ち着き、いい胚盤胞ができたことで精神的にも安心し、仕事に専念できました。
移植までの約2ヶ月弱、待ち遠しくてたまりませんでした。
実は以前にも別のトピックでnoteをやっていたのですが、不妊治療の話題ははじめて。
昨日出した最初の記事に一気にスキがついてびっくりです。
みなさんありがとう。わたしもスキだよ🫶
次はいよいよ、はじめての移植!
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