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請求書類、何回戻ってくるんだ!

障害年金の手続きに額改定請求というものがあります。現在3級を2級に、2級を1級に改定してという請求です。

相談者の方は仕事により、右上肢が不自由になり、3級の障害厚生年金を受給中でした。調子が更に悪くなったので2級に該当しているのではないかと相談を受け、正直3級のままの可能性もあると思いましたが、2級の額改定請求をしました。

令和5年12月に請求書類を提出したのですが、現在(令和6年6月)になっても手続きが終了していません。最初の提出から審査機関より「追加でこれを提出して、こう訂正して」と返戻指示が続いています。(現在3回目の返戻対応をしています。)

最初の返戻は、3級の受給権発生後に結婚したので、配偶者(外国籍の奥様)の加算届の提出も必要との内容です。これは私の確認不足でした。早速、加算届を作成し、戸籍謄本と共に追加提出しました。外国籍の配偶者のケースはそれ程多くないので、まだ何かあるかもしれないなとの予感はありましたが、ここから先が予想以上に大変でした。

2回目の返戻は外国籍の配偶者の方の個人番号(マイナンバー)と基礎年金番号が連携されていないとの内容でした。調べたところ、結婚時の会社での手続きで、基礎年金番号の取得がされていないようでした。これも取得し、再々提出しました。(しかしそもそも何故、マイナンバーだけではだめなのでしょう?)

額改定請求の審査結果は3級から2級へと認められ、安心したのもつかの間、今度は額改定が決定した日付(受付日)の戸籍謄本を提出する様にとの返戻です。

これはさすがにおかしいと思います。受付された日の戸籍謄本を予め送付できるはずがありません。郵送手続きではなく、直接年金事務所の窓口に提出するとしても、提出日当日に戸籍謄本を取得の上、窓口に出向く必要があります。

そもそも提出した戸籍謄本の取得日と受付日は1週間も違っていません。1週間で戸籍の内容が変わっているかもしれないというのが年金機構の言い分です。

社労士が代理人として動いているので、速やかに対応できますが、体調の悪い請求者が3回も返戻があり(その内2回は必要ないのではと思う内容です)、その都度対応できるでしょうか。途中であきらめてしまう可能性もあります。

障害年金の手続きにおいては、この様なことが頻繁に起きています。保険に加入していて、保険事故が起きたから請求しているだけです。保険給付すべきことが確認できたら、速やかに保険給付するべきです。あまりにも意味がないと思える返戻で、請求者に負担をかけるのは止めていただきたい。


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