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視え方 感じ方


○ ご挨拶

こんにちは。FUJIOKAです。
すっかり熱くなりましたね。そして遅めの梅雨入りで、嫌な天気が続いております。
そんな中、絶賛オフシーズン中のBリーグは各チーム来季に向けて編成を進めています。

今回は9割ほど固まってきたアルバルク東京の編成について様々な視点から評価していこうと思います。

○ 退団、継続、新規

まず退団メンバーです。
・橋本竜馬→越谷アルファーズ
・吉井裕鷹→三遠ネオフェニックス

次に継続メンバーです。
・テーブス海
・小酒部泰暉
・平岩玄
・安藤周人
・福澤晃平
・岡本飛竜
・セバスチャン・サイズ
・ライアンロシター
・ザックバランスキー
・レオナルド・メインデル

そして新規加入選手です。
・大倉颯太 千葉ジェッツ→
・菊地祥平 越谷アルファーズ→

去就不明な選手です。
・アルトゥーラス・グダイティス

PG テーブス 大倉 岡本
SG 小酒部 安藤 福澤
SF メインデル バランスキー 菊地
PF ロシター サイズ
C   不確定1枠 平岩
    となりました。

○ 個人的補強評価

では昨年の課題を受け、個人的に来季への(現時点での)補強はどう評価したか。

一言でいうなら「完璧ではないが手は尽くした」でしょう。

今季はメンツも踏まえて2021-2022シーズンに匹敵するぐらい、優勝が至上命題のシーズンでした。
そこで優勝を逃し、ただ足りないピースを集めてくる作業ではなくなってしまったという難しい所があったと思います。

○ 退団選手について

では退団となってしまった選手についてです。

吉井裕鷹に関しては、本人はスタイルとしてやりやすい環境に行きたい気持ちがあり,クラブとしては当然残って欲しいが、ここまで試合に出さずして「来季もいて欲しい」と交渉するのは失礼極まりないから、致し方なく受け入れたと感じました。

代表戦見れば良い活躍も見える吉井ですが、試合に出れない理由はRS60試合が物語っており、自身のプレースタイルがHCのバスケに合う合わないよりも前の問題が大きかったです。

本人がそこに気がついているかどうかは知りませんが、環境を変えればそういった所も改善するかもしれませんし、動くに越したことはないでしょう。
三遠での活躍を祈念します。

橋本竜馬ですが、本人希望により複数年契約を解除しております。
今季の自身のプレーを通して、どういう意図の退団なのか、正直まだしっくりはきてません。
ただ、何かしら動かないといけないんだろうと本人が感じているのは越谷契約時のコメントを見る限り感じました。
越谷での活躍を祈念します。

○ 継続選手について

続いて、継続選手について簡潔に見ていこうと思います。
まぁ、テーブス海、小酒部泰暉、ザックバランスキーは言わずもがなでしょう。確実に継続しなければならない人達です。

平岩、安藤も予想通り。福澤と岡本はPT少なかったですが、今のアルバルク東京の大事にしている「努力・エナジー」を体現する2人であるため、成長に期待です。
サイズは様々な噂もあった中の継続、ライアンももし渡邊雄太を獲得したら退団濃厚でしたが、継続してくれました。
(個人的に渡邊雄太+帰化枠共存不可能説を提唱しているため)
メインデルの継続も予想外でしたが、あのパッションが再び見れるのは嬉しい限りです。

総じて良いメンバーが残ってくれたと感じています。

○ 新規選手について

リリースと順番が前後しますが、まず菊地祥平のcomebackです。
本来ここの枠は「ライアンの負担を軽減できる選手」の立ち位置で見てるアルバルカーズが多かった様に感じました。

しかし僕は正直、ライアンの軽減できる日本人選手なんて3番手の枠で取ってこれないと思ってました。
冷静に考えて、「あの吉井ですら満足にPT得られない難しいポジション」と分かりながら来てくれる聖人みたいな選手なんていません。
交渉リストの中にいる日本人ビッグマンは4番より5番が多く、平岩と被ります。
Xにもポストしましたが、「3番手で納得しクラブに何かしらを与えてくれる選手」は入りたての若手かベテラン枠に絞られます。

そういった背景から、菊地祥平という選択はベストよりのベターだと感じました。橋本竜馬退団してるから尚更です。

次に大倉颯太です。
まず言わせてください。
伊藤大司GM、誠に、誠にありがとうございます。
素晴らしい選手を獲得してきてくれました。
少し昔の話をしましょう。

彼が1〜2年の東海大はアルバルク東京のセットオフェンスを交えながら、ハーフコートのシステムバスケットを展開していました。
そのため大倉颯太はアルバルクでもやれると思ってはいたのですが、当時のHCであるルカは更に厳格に動きを徹底させるため、縛られすぎるという悪い方向にも出そうとも感じました。
結果として千葉ジェッツに決め、東海からは笹倉と平岩を獲得しました。

数年を得てアドHC体制に切り替わり、システムはシステムだが、より選手の個が引き出されるようになったのを見て「本格的に大倉颯太欲しい」と感じました。翌年にテーブス海がシンデレラフィットした時には確信に変わりました。

そして今、理想が実現し、アルバルクというクラブとしてもテーブス海-大倉颯太の2枚看板を掲げる第1歩となりました。

当然怪我は治ったと言ってもDF面には苦労するでしょう。怪我の再発の恐れだってないとは言い切れません。
しかしそのようなリスクを鑑みても欲しいと感じる程、圧倒的ゲームメイク能力に長けています。

2人の新加入選手にはアルバルクをより高みへあげる為に頑張って貰いましょう。

○ 懸念点に対する回答

では、今アルバルカーズの中で懸念されている様々な事象について語っていきましょう。

1番多かったのは上記でも少し触れましたが、ライアンの負担。
OFの連動性として、ライアンがいれば問題ないのですが、そこがいなくなると戦術の幅が狭くなる傾向にあり、勝つ為に30分コースとなる試合も珍しくありません。
そこが編成上変わらないのではという懸念です。

僕の考えを結論から言えば、「ライアンの代わりがいないなら、グダイティスとサイズを並べる時間をもっと長く戦えるようにする」です。

これはHCの腕が試されます。
この2人を並べる時は3ポジはSGが適任です。
ポイントフォワードがいない分、バックコート3枚ハンドル属性のある選手で固める。
ピック→中で一度止まった時、外に捌いたポイントからすぐ起点になるように補填しておくのが理想だと思います。
大倉-小酒部-安藤-サイズ-グダイティスがイメージしやすいですね。

更にレオの4番起用も考えられます。
レオの4番時はリバウンドが厳しくなるため長くはできないですが、フレックス(戦術の1つ)などを用いて、違う味を出していくのも1つの手でしょう。
※フレックスオフェンスはこちら↓↓

ここまでグダイティス継続前提で話しましたが、グダイティス→ボール扱える選手にしてもライアンの負担軽減にはなります。
しかし重量級インサイドに全く歯が立たなくなる編成となり、個人的には賛同しません。

○ 視え方、感じ方

今季優勝できなかった事、勝ちきれなかった事の原因はいろんな意見があると思います。
それは人によって視え方も感じ方も違うため、正しいも間違ってるもありません。
ただ、負けた原因を1つの事象に囚われるのは良くないとは思う次第です。

今季でいえば、主力酷使、セカンドガード、シューター、明らかに目に見えるのはこの3つだと思ってますが、「僕の意見」として主力酷使よりもセカンドガードの方が影響していたと感じました。

その上での来季に向けての編成のため、個人的にはかなり頑張ってくれたと思ってます。
各ポジションのエースを3番手まで埋めれるなら苦労はしません。お金よりもPTを求める人たちも大勢います。
資金が潤沢にあるから何でも上手くいくのは大間違いで、その上でアルバルク東京がトップに居続け、優勝を狙い続けれる編成をするのは至難の業だったでしょう。
伊藤大司GM、ロスター完成までよろしくお願いします。

○ 最後に

今回は9割型決まったアルバルク東京の編成について話していきました。
どのチームも満足には揃えれないという声が上がる傾向なのかなと今季は特に感じます。
年々レベルが上がっていて、それに伴いファンの優勝に対するモチベーションも向上し、編成段階の選手獲得の評価を厳しくしてるのでしょう。
ただ何事もやってみないと分からない、ではないでしょうか。

今後の各チームのリリースに注目していきましょう。
今回は以上です。ありがとうございました!

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