見出し画像

世界一周航空券の選び方 :One worldかStar allianceか

前回の記事では世界一周旅行券について
どのような人におすすめかを記載しました。



今回の記事ではいくつかある世界一周航空券のうち
どれを選ぶのが良いかについての紹介です。


1. 各アライアンスの航空券の特徴

日本発着で世界一周航空券を購入する場合、
・JALが傘下にあるOne world
・ANAが傘下にあるStar alliance
のどちらかを選ぶことが多いと思います。

両者に共通するものとして、
・搭乗回数は合計16回まで
・太平洋と大西洋を一度ずつ渡る
・有効期限は旅行開始から最大1年間
陸路移動も1回の搭乗としてカウント
乗り継ぎはそれぞれを1回の搭乗としてカウント
と言うのがあります。

これに加え、それぞれのアライアンスで
以下のように異なる部分があります。

One world

航空券は大陸制とマイル制の2種類
・大陸制は何大陸訪れるかで値段が変動
・マイル制はルートの総距離で値段が変動
・大陸制の方が少し安い

地域ごとに飛行機の利用できる回数に制限あり
・各大陸内の移動は4回まで
・大陸制の場合は北米のみ6回まで

Star alliance

航空券はマイル制のみ
・ルートの総距離で値段が変動

地域による飛行機の利用回数の上限がない
・1つの地域を重点的に旅行する事も可能


2. 航空券の選び方①(大陸制・マイル制)

上記のように世界一周航空券には
大陸制とマイル制があります。

そのため、
大陸制 = One world
マイル制 = Star alliance
として置き換えて考えてもらい、
どちらが自分の旅に合うかで選ぶ方法です。
(One worldのマイル制については後述します)

大陸制が向いている人

大陸制のメリットはマイル(総距離)を気にせず
ルートを組むことができることです。

地域ごとの移動回数の制限はありますが、
総距離が関係ない事から地域内なら後戻りでき、
行きたい国の時期が決まっている時には
すごく有用です。

逆にデメリットは地域ごとの移動回数制限と、
提携航空会社が少なく直行便が限られることです。

世界一周航空券はアライアンス内の
航空会社の飛行機しか使用できないため、
次に行きたい国への直行便がない場合、
経由便を選ばなければなりません。

しかし、経由便でもフライトごとに
飛行機の利用回数がカウントされてしまい、
また地域ごとの移動回数の制限も合わさると、
行ける国に限りが出てきてしまいます。

世界一周航空券の中では最も安いので、
行きたい国が地域によって偏っておらず、
(もしくは自分で他の国へ移動できる)
また行きたい国がOne worldの航空会社にあるなら
まずこちらを選択するのが良いでしょう。

ちなみにOne worldのマイル制は
各大陸内の移動制限があり実用的ではないです。

こちらが向いている人は、
基本的には大陸制の移動になるけど、
ある大陸は1つの国だけ行けば良い
みたいな人です。

ただ、そこの移動は自力で手配した方が
安い場合もあると思いますし、
One worldの世界一周航空券のサイトで
自動的に大陸制かマイル制か選んでくれるので、
あまり気にしなくて良いです。

ちなみにデスクトップでは行きたい国を入力すると
ルートも自動で組んでくれ、
またルートの国の前後の調整もできます。


マイル制が向いている人

マイル制は大陸内ごとの移動制限がないため、
どこかの大陸を重点的に見たい
という場合におすすめです。

特にStar allianceは航空会社の加盟数が多いので、
行きたい国への直行便があることも多いです。

一方でデメリットとしては
マイル(総距離)の上限が決まっているため、
国が多いと一方方向の移動でないと上限を超えます
(後戻りしづらい)

また、長距離移動がかさむ事でも上限を超えます。

Star allianceも世界一周航空券のサイト上で
行きたい国を入力するとルートを決めてくれるので
試してみると良いでしょう。


3. 航空券の選び方②(行く国で選ぶ)

世界一周航空券は基本的に直行便を使うことが
1番効率的に利用できる方法です。

フラッグキャリアを考慮して国を選ぶことで、
飛行回数やマイル数を抑えることができます。

ちなみに、フラッグキャリアとは
「この国の航空会社はこれ!」という感じで
考えてもらえるといいと思います。

フラッグキャリアの飛行機は
基本的に自分の国と他の国を繋いでいるため、
それぞれのアライアンスで下記のリストから
国を選べば直行便になります。

One worldの世界一周航空券を選ぶ場合

2024年2月現在
日本:JAL
アメリカ:Alaska airline
アメリカ:American airline
イギリス:British airways
香港:Cathay pacific
フィンランド:Finair
スペイン:Iberia
マレーシア:malaysia
オーストラリア:Qantas
カタール:Qatar airways
モロッコ:Royal air moroc
ヨルダン:Royal jordanian
スリランカ:Srilankan airline

One worldは合計13社



Star allianceの世界一周航空券を選ぶ場合

2024年2月現在
日本:ANA
ギリシャ:Aegean
カナダ:Air Canada
中国:Air china
インド:Air india
ニュージーランド:Air new zealand
韓国:Asiana airlines
オーストリア:Austrian
コロンビア:Avianca
ベルギー:Brussels airlines
パナマ:Copa airlines
クロアチア:Croatia airlines
エジプト:Egyptair
エチオピア:Ethiopian
台湾:Eva air
ポーランド:LOT polish airlines
ドイツ:Lufthansa
スカンジナビア:SAS
中国:Shenzhen airlines
シンガポール:Singapore airlines
南アフリカ:South african airways
スイス:Swiss
ポルトガル:Air portugal
タイ:Thai
トルコ:Turkish airlies
アメリカ:United

Star allianceは合計26社


選択肢はStar allianceの方が圧倒的に多いですが、
2に記載したように総距離の上限があるため、
例えばアジアからヨーロッパ方面に行く場合(左回り)
一旦ポルトガルまで行ってクロアチアに戻る
といったことをすると訪れる国が多い場合、
総距離がオーバーしてしまう可能性があります。

One worldは選択肢が少なく
2で記載したように地域ごとの移動回数に
制限がありますが、マイル制限がないため、
同じくアジアからヨーロッパ方面に行く場合(左回り)
イギリスまで行ってからカタールに戻る
ということができ、観光の時期を調整できます




行く国があったりなかったりする場合

世界一周航空券は飛行機に乗れる回数や都市の数が
決められているため、経由便は勿体無いです。

各航路の出発国または到着国のどちらか

アライアンスに加盟している国を選べば
直行便を選べると思います。

リストにある国-リストにない国-リストにある国
というようにひとつ飛ばしで選ぶ感じです。

リストにない国を2つ続けて選んでしまうと
経由便を使用しなければならなくなるので損です。

例)
Star allianceを購入し、
ポーランド→フィンランド→スペイン→ポルトガル
と行きたい場合

フィンランドもスペインもOne worldなので
下図のようにドイツなどで経由しないと行けません。

しかし、
ポーランド→フィンランド→ポルトガル→スペイン
とすれば全て直行便で行くことができます。

アライアンスにない国が2つ続くと
経由便を使用しなければいけなくなります。


なお、陸路移動や自身で別の航空券を手配するなどで
経由便の使用を避けることもできますが、
出発地と到着地が違うところだと
1回分の移動としてカウントされるので
注意が必要です。

あえて乗り継ぎの国で一旦降りて観光すると
新しい発見があるかもしれません。


まとめ

旅行前にルートをあらかじめ考えるのは大変ですが
とりあえず行きたい国をピックアップして、
どちらのアライアンスが自分のルートに合うのか
それぞれの世界一周航空券のサイトに入力してみてから
細かい調整をしていくと良いと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?