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スペイン:トマティーナ攻略法

スペインのトマトを投げ合うお祭り
「La tomatina」
テレビやSNSなどで見たことがある人も
多いかと思います。

実際に参加してみたので、
・どうやって予約すれば良いのか、
・前日や当日はどこらへんに泊まると良いか、
・どんな持ち物が必要なのか、
・当日の流れはどのような感じなのか、
などをまとめてみました。

気になっている人の参考になれば幸いです。

(この記事は2023年8月に訪れた時のものです)


1.予約について

ネットで検索するといくつかあると思います。
公式サイトが1番安いですが、
他のサイトの方がサービスは良いかもしれません。
(トマトを洗い流す水配布、ホテル送迎、日本語など)
予約サイトはそこの兼ね合いで選ぶと良いでしょう。
(今回は安さ重視で公式サイトから予約しました)


なお、公式サイトには
ロッカー、バスの送迎、アフターパーティーの
オプションも選択することが可能です。

以下、公式サイトで予約した場合の
オプションについてです。

ロッカーについて
スタッフの人が荷物番をしていてくれるだけで
実際にロッカーがあるわけでは無いです。
ただ、他に荷物を預けられる場所がないので、
選択することをお勧めします。
(ブニョールに前泊する場合は不要かと)

バス送迎について
トマティーナはブニョールという町で行いますが
アクセス方法としてはバスが電車になります。
バスはブニョールまで直行のため便利です。

アフターパーティーについて
参加していないので詳細は分かりませんが、
トマティーナ終了後に行われるようです。
パエリアやサングリアが無料なようですが、
・トマティーナ終了後から開始まで時間が空くこと
・トマティーナ終了後トマトまみれになること
・パエリアやサングリアは至る所で売っていること
などの点から、ブニョールに泊まっている人以外は
現実的でない気がしました。

2.宿泊場所について

上述したように、
トマティーナはブニョールという町で行うので
バスが電車でのアクセスとなります。
そのため、前日の宿泊エリアとしては
ブニョール、マドリード、バルセロナ、バレンシア
が候補として挙がります。
以下にメリット•デメリットを記載します。

ブニョール
メリット
・当日移動が不要、荷物を宿に置いて参加できる
・トマティーナ後すぐに体を洗える
・前夜祭やアフターパーティーにも参加しやすい

デメリット
・宿を探しづらい、値段が高い
・周辺に観光箇所がない

マドリード、バルセロナ
メリット
・日本からのアクセスが良いので弾丸旅行が可能
・観光箇所があるのでスペイン旅行を楽しめる
・安宿を探しやすい

デメリット
・バスの乗車時間が長い
・行きは深夜バスでの移動
・帰りはトマトがついた状態で長時間乗車

バレンシア
メリット
・当日の朝発のバスで会場に着ける
・ブニョールよりも宿を探しやすい

デメリット
・マドリード、バルセロナより宿が高い
・ホテルに帰るまではトマトがついた状態になる

今回はバレンシアに宿泊しました。
前日にトマティーナ用のサンダルを調達したり、
トマティーナ後、町に戻って観光したりできたので、
時間に余裕があればバレンシアがお勧めです。
(ちなみにバレンシアはパエリア発祥の地です)

3.持ち物について

現地でもひと通り調達できますが
日本で買っておく方が安くすみます。
一方で荷物が多くなるのでそこら辺は兼ね合いかと。

なお、トマティーナで使ったものは
もう使えなくなると思った方が良いです。
(全然トマトの色や匂いが落ちません)

水中メガネ
今回参加した際、水中メガネを忘れたので
サングラスで参加したのですが、
隙間からトマトが入って凄い目に染みるので
水中メガネのように隙間のないものを
選びましょう。

防水スマホカバー
これがないと携帯が水没します。
現地購入も可能ですが、日本の方が安いです。
熱気で曇るので曇り止めがあるとベストです。
財布も持っていくとトマトまみれになるので、
財布は持たずに現金もこの中に入れましょう。

捨てることのできる洋服/水着、着替え
祭が終わった後はトマトまみれになるので、
今後同じ洋服は着ることはほぼ不可能です。
トマトまみれのまま帰るわけにもいかないので
着替えも一式持っていきましょう。
更衣室はないので、着替えやすいものが良いです。
体をきちんと洗うことができないので、
着替えにもトマトがつく可能性があります。
ちなみに日陰は寒いので寒がりの人は
羽織るものがあると良いかもしれません
(日向は暑いし、開始後は人混みで暑いです)

タオル
トマトまみれになった体や顔を拭く用です。
これも今後使えなくなります。
着替えることも考えるとバスタオルの方が
使い勝手が良いです。

靴または踵のあるサンダル(クロックスなど)
靴やサンダルもトマトまみれになるので、
今後の使用はほぼ不可能です。
ただ靴に関しては日本から持参だと大変なので
現地調達でも良いと思います。
今回は他の国も旅していて荷物が多かったため
靴のみ現地調達しました。

トマティーナは8月下旬なので、
町ではサンダルがセールで売っていたりします。
ヨーロッパにはprimarkという安いアパレルがあり、
クロックスみたいなサンダルが
夏物セールで5€くらいで買えました。
(10€あれば色やデザインも選べそうでした)

Primarkで購入したサンダル。
隙間からトマトは入ってくるけど脱げないので安心。


ちなみにサンダルの場合、
ビーサンなどの脱げる靴は絶対途中で無くなります。
また足が踏まれた時に痛いので、
足の甲まで覆ってくれるサンダルにしましょう。

現金
トマティーナ当日は屋台が沢山あって
サングリアやビール、パエリアなどが買えます。
一部ではカードを使えましたがほぼ現金です。
ビールやサングリアは1杯5€くらい
パエリアは1皿6-10€くらいでした。
(クオリティや量によって値段は変わります)

その他
上述の通り荷物を預ける場所は無防備ですが、
トマティーナに持って行くと100%汚れます。
そのためパスポートなどはホテルに置くことを
お勧めします。
(お腹に挟むベルトなどもトマトが染み込んで
使えなくなると思います)

4.当日の流れ

早朝:バスでブニョールへ。
バスはいくつか時間帯が選べましたが
1番早く出発するものを選びました。

座席は指定席でしたが、
実際にはみんな適当に座っていたので
出発時刻よりも早めに行くことをお勧めします。

バスは数台停まっていたので
予約している時間のバスに乗りましょう。

なお、バス車内で予約ページを見せると、
入場券となるリストバンドをもらえます。

チケットの代わりとなるリストバンド。
こいつもトマトまみれになりました。


9時頃:ブニョールへ到着。
ブニョールのバス降り場(たぶん仮設です)に
到着すると降りるように促されます。

ネットでチケットを購入した際、
荷物を車内に置いておけると記載がありましたが
運転手さんに断られました。
でもバス降り場から会場まで遠かったので
どっちにしろ置いていかなくて良かったです。

似たようなバスが沢山あります。
帰りも同じバスに乗るので場所を覚えておくように!

会場への行く途中にTシャツ交換とロッカーの
ブースがあるので、
オプションを選択した人はそこへ向かいます。
(ツアー会社によってブースが違うので注意)

駅の近くにあった他のツアー会社のブース。
自分のブースがどこから地図で確認しておきましょう。


10時頃:ブースへ到着。
ブースには20分くらい歩けば着きます。
Tシャツを交換したり荷物を預ける人が
列を作っていて結構待ちます。

事前に携帯で予約したページを見せて、
Tシャツをもらい、荷物を預けます。

Tシャツ受け取りのための長蛇の列。
Tシャツ受け取りと荷物預かりの列は別々なので注意!


11時頃:会場へ到着

ブースから更に坂を下って行くと会場へ着きます。
会場にはロープが張ってあり、
リストバンドを見せると中へ入れてくれます。

トマトで汚れないようブルーシートをしている家が沢山。

飲み物は会場内でも買えますが値段が高くなるので、
飲む人は会場に入るまでに買っておくと良いです。
なお蓋がついた飲み物は持ち込みできません
(セットボトルは蓋を捨てれば持ち込み可)

食べ物は会場内には売っていないので、
食べる場合は会場周辺で買いましょう。
(ソーセージやパエリアが売ってあります)

トマティーナの前に生ハム取りがあるので、
入場後は見える場所に移動しておくと良いです。

メイン通りの教会の前で行われます。
早めに行けば準備しているところも見れます。



11時頃:生ハム取り開始
棒に生ハムを取り付け、棒によじ登って
生ハムを取ります。
誰かが生ハムを取ればトマティーナが始まりますが
棒が滑るので中々取れません。
この周辺は混雑するので、見飽きたら端の方や
路地裏にいた方が安全です。
(ただし1度離れると元の場所には戻るのが困難)

下の人をよじ登ったりして上へ向かっています。
みんな靴を履いたままなので下の人は痛そう…


13時半頃:トマティーナ開始
荷台にトマトが沢山積んであるトラックが
メイン通りを走行し、
荷台の上にいるイベントスタッフが
トマトをみんなに投げつけてきます。
熟していないトマトもあって、
それに当たると痛いです。

荷台にトマトを積んだトラック。
スタッフの人がトマトを投げてきます。

最初はあまりトマトが来ないので、
当てられたトマトを他の人に当てて、
というのを繰り返す感じです。
飲み終わったコップで地面に飛び散ったトマトを
すくって投げつけたりもしていました。

トラックはその後何台か来るので、だんだん飛び散るトマトの量が増えます。

四方八方からトマトが飛んできます。
ゴーグルをしてなかったので目にしみて痛かったけど、
手がトマトまみれで目を擦れないという辛さ。


14時半頃:トマティーナ終了
笛の合図で終了です。だいたい1時間。
その後は自由解散となるので、
出口付近にいた方が帰りやすいです。
(帰りのバスや着替えの時間も踏まえると尚更)

帰り道にバケツやホースでトマトを洗い流してくれる
優しい市民の人もいますが、
全部は流しきれないです。
また、会場を出たところに有料で(3€くらい?)
トマトを洗い流してくれる場所がありましたが、
それでもやはり全ては流しきれないです。
(しかも冷水)


15時頃:ブースへ到着
荷物を受け取り、着替えます。
ゴミ箱があるので使えなくなったものは
捨てることができます。

荷物受け取りのブース。
更衣室は無いのでタオルを上手く使って着替えましょう。

大鍋なども置いてあったので、
パエリアやサングリア付きのチケットの場合、
ここで交換してくれるんだと思います。

まだパエリアはできていなかったですが、
とても大きな鍋でした。


15時半頃:バス出発

行きと同じバスに乗って帰ります。
他にもバスが沢山あるので、
間違えないようにきちんと場所を
覚えておきましょう。

着いた時よりもバスが増えています。
トマトはなるべく取ってから乗りましょう。


まとめ

今回、公式ホームページから予約し、
電子チケットが送られてくるのみでしたが、
無事参加することができました。

ただ、あくまでチケット+送迎でツアーでは無いので
不安な人はツアーとして取り扱っているところで
申し込んだ方が良いかもしれません。

日本人が多くてびっくりしましたが、
興味があれば参加してみても良いと思います。

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