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主婦ASDの平凡な日常


 
「ニンテンドーに入りたいから、勉強頑張るよ〜!」

 中学生の長女は、ハツラツとした顔で言う。普段、部活や学校生活、塾で疲れているだろうにと私は心配になり、長女の顔色をいつも見てしまう。

 私「次の中間テスト点数取れるといいね!」
 夫「ニンテンドーに入る為には、勉強しないとかなり難しいぞ〜」
 夫は、勉強部屋で、長女と雑談を始める。

 私「長く話すと体調悪くなるから、違う部屋に行くね-」

 自分が就職した頃を急に思い出す。2000年代、私と夫は、研修で隣の席になり、初めてお互い話す。20代の頃だった。
 研修では、課題を席が隣の二人で、こなしていかなければいけないことが多かった。日々、課題をこなしていく。初回のことであった。

 私「私は、AをBして、Cしました。だからDになりますよね?」

 私は、夫が答えやすいように質問して導くことによって、課題を早く終わらせて終了し、早く上の人間に報告しなければいけないと思っていた。

 夫「‥‥」  
       「そんな答えがすぐ分かるような質問の仕方では、練習にならない。課題をする意味がない。」

 私「え!?」

 その時、私は、夫から、久しぶりの「人のこだわりの感情」を感じて、戸惑ったことを覚えている。長女や夫を見ていると、そんな20代の出来事を思い出した。

 私は、子どもの頃、「こだわり」が強く、それについて大人達から注意、叱責を受けてきた為、成長するにつれて、「こだわり」の感情・行動を表に出さないように心掛けて過ごすようになっていった。
 20代の頃には、「こだわりの感情・行動を表に出してはいけない」と思い込んでいた。だから、夫から、当時久しぶりの「人のこだわりの感情」を感じて、戸惑ってしまっていた。動揺してしまっていた。そんな感情を思い出す。



 ASD(自閉スペクトラム症)、脳の多様性について発信させていただいています。現在の子ども達が生きる未来では、多様性を認め合える世の中になっていることを願っています。

 これまで読んでいただき、誠にありがとうございます。大変 感謝しています。

 これからも読んでいただける方がいましたら、大変有難いです。🙇‍♀️ 今後もよろしくお願いいたします。

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