9/26 競争力CA 一夫多妻制の是非について

今回は「一夫多妻制の是非について」立論者は賛成、ゼミ生は反対の立場で議論を行いました。

記事

2024年9日4日『南ア前大統領の娘、一夫多妻制エスワティニの国王と婚約』 
https://sp.m.jiji.com/article/show/3330098

【ロバンバ(エスワティニ)AFP=時事】南アフリカのジェイコブ・ズマ前大統領(82)の娘、ノムセボさん(21)が2日、エスワティニ(旧スワジランド)で国王ムスワティ3世(56)の新しい花嫁を選ぶ伝統的な儀式「リード・ダンス」に参加し、婚約を確定させた。≪写真は、エスワティニのロバンバで開催された伝統儀式「リード・ダンス」の会場に到着した国王ムスワティ3世〈中央〉と南アフリカの民族集団ズールーのミスズールー・カ・ズウェリティニ王〈左〉≫
 毎年恒例のリード・ダンスは、首都ムババーネの南東23キロに位置するロバンバにある王家の村ルジジニで開催された。女性と少女5000人が参加し、ムスワティ3世の前で踊りを披露した。
 数日間にわたって行われるリード・ダンスは、ムスワティ3世が新しい妻を選ぶ場ともなっている。ムスワティ3世にはすでに少なくとも14人の妻がおり、中には未成年の時に選ばれた女性もいる。また、少なくとも25人の子どもがいる。
 ムスワティ3世の兄弟は先週、ノムセボさんが国王の婚約者または側室を意味する「liphovela」としてリードダンスに参加すると述べていた。
 ノムセボさんは2日夜に行われた儀式にも参加し、数千人の女性や少女と共に、ムスワティ3世や伝統衣装を着た男性たちの前で踊った。女性と少女はカラフルな伝統衣装を身にまとい、模造刀や盾を持つ人もいた。
 ノムセボさんの父ズマ氏も一夫多妻の伝統に従って複数の妻を持ち、子どもは少なくとも20人いる。ズマ氏は2018年、汚職疑惑に対する世論の厳しい批判を受け、南ア大統領辞任に追い込まれた。
 ムスワティ3世は1986年に即位。国民の6割近くが1日1ドル90セント(約280円)の国際貧困ライン未満で生活する絶対的貧困層であるにもかかわらず、ぜいたくな暮らしを送り批判されている。
私は『日本での一夫多妻制は賛成という立場』から立論しますので、みなさんは『日本での一夫多妻制は反対の立場』から反論をお願いします。


【前提条件】
Q.籍を入れてのこと?
A.籍を入れる。事実婚は含まない。

Q.一妻多夫制も認めるべきでは
A.重婚、複婚で考える

Q.多妻制を取り入れる目的が分からない。何の問題に対する対策?なんで禁止されてるかわからない。
A.少子化問題を解決するため

意見・論点

1.一夫多妻制を認めてる国もある
→イスラム教の聖典「コーラン」の中で平等を条件に重婚は認められているため、イスラム教を信奉する国家では時に一夫多妻制が認められるケースがある。日本においても1898年(明治31年)まで一夫多妻制が認められていたことから比較的受け入れやすいのではないか。

Q.コーランを引用する理由。男女平等を進めている日本において根拠として成り立たないのでは?
A.カナダ、アメリカでも法律上認められていないが罪にとらわれていないから

2.出生率の向上につながる
→日本の出生率が女性一人当たり1.20に対して、一夫多妻制が認められてるエリトリアは女性一人当たり3.87である。アフリカにおいても一夫多妻の多い国の方が出生率が高い傾向にある。

Q.男性が複数の女性と関係を持ちたいだけでは?女性に対するメリットが見えない
A.一夫多妻制のほうが能力の高い男性と結婚できるので女性にとって合理的

Q.一夫多妻制によって出生率が高くなる根拠は貧困だからではないのか?
A.その国が貧困だからではない。一夫多妻制によって変わってる

Q.一つの家庭で子供多いと継承問題など複雑。
A.家庭内の問題

Q.血筋、血縁関係 過去の歴史から差別がないよう是正されてきた制度。変える必要ある?
A.多様性 同性婚

予想される反論・再反論

1.現行法では重婚罪
→確かに、刑事上の責任として、重婚罪(刑法184条)に問われる。重婚罪は、一夫一婦制という日本の婚姻制度を保護法益とする犯罪である。そのため、法改正は必須である。

2.女性に対する蔑視と捉えられる
→今の時代に逆行していることは否めない。

3. 結婚できない男性の増加
→未婚率上昇の原因は、女性の経済的自立が進み、望まない男性と結婚する必要がなくなったためと考えられる。一夫多妻制の導入により、望まれない側の男性が結婚できないという構図は現在と変わらないのではないか。

Q.誰がこの制度を望みたいと思うのか?
A.高望みする女性。より条件の良い男性を選べる。
Q.現在の結婚の制度自体、男女両方からの合意の上で結婚する。一夫多妻制に変わったところで変わらないのでは?
A.経済的に余裕のある男性など、選択肢は増える。

4. 遺伝的多様性の欠如
→少子化よりはマシである。

Q.制度がより複雑になっていくのでは?(孤独死、介護問題)
A.なし

Q.平均所得が400万程度 一夫多妻制を導入するメリットが分からない 各家庭においてこどもを増やしてもらう政策とった方がいいのでは?
A.一夫多妻制のほうが効率が良い
Q.経済的に余裕がある人のみでは?
A.女性が全員働く一夫多妻制を取り入れたら少子化問題は解決される
Q.スペックだけで判断しない そのためだけに法律を変える必要性
A.なし

Q.自分で性別を決めれない
A.いろんな女性に好意を抱くのも抑制できない

Q.代替え効果による出生率の低下
A.成功した結果も失敗した結果もある。

Q.家庭内裁判がなくなる 日本政府が家庭内の不倫や浮気について黙認することになる
A.なし

Q.自分磨きの機会がなくなる
A.一人がモチベーションの人もいれば複数の人がいるのでは?

Q.日本人の周りの目 生きにくさ
A.日本人の37%が賛成

参考文献・URL
https://cococolor-earth.com/column-polygamy-3/
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240605/k10014471471000.html
https://ecodb.net/country/ER/fertility.html
https://www.bengo4.com/c_23/n_17759/

【先生からのコメント】

シンプルに人権問題。権力を持っている男性が女性を支配してしまう。
女性の数は変わらず、女性に選ばれない大勢の男性は結婚ができないため少子化対策にはならない。
富の集中と同じで、エリート層のみが子供を大勢持ち、全体としては出生率が下がってしまう。

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