のはら詩子

詩、俳句、短歌、他なんでも、ことばで遊ぶを実験中。工藤直子さんの詩が大好き。漢字もひら…

のはら詩子

詩、俳句、短歌、他なんでも、ことばで遊ぶを実験中。工藤直子さんの詩が大好き。漢字もひらがなも、外国語も大好き。群馬県の田舎で、自然と向き合いながら、小さな日常を愛でる表現を模索中!

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冬から春へ@北関東

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〈詩〉ある朝突然

ある朝突然 冬がいなくなった 昨日までと全然違う ぬるい空気 霞んだ空 昨日までの 冬の朝はどこに消えた? 暁の空に浮かび出される 鮮やかな山の稜線 凛と冷えた朝の空…

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<いのちの田圃>との出会い

健康には人一倍自信があったはずの私が、いきなりガンの宣告を受けたのが2016年の暮れ。不安に潰されそうになりながら、手当たり次第に情報を読み漁り、そんな中で出会った…

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バカっ風と私

グォー グォーと 唸り轟き 吹きおろす 上州名物?バカっ風 枯れ葉 枯れ草 砂埃 浮き足立って大騒ぎ パラパラパラ 新聞紙舞い上がり カラカラカラ バケツ転がり ド…

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〈詩〉ある朝突然

〈詩〉ある朝突然

ある朝突然 冬がいなくなった
昨日までと全然違う
ぬるい空気
霞んだ空

昨日までの
冬の朝はどこに消えた?

暁の空に浮かび出される
鮮やかな山の稜線
凛と冷えた朝の空気
夜明け前の白い月
枯色の田圃で
キラキラ輝く霜柱

どれもこれも
今朝目覚めたら
みんな消えてしまっていた

あんなに疎んだ冬なのに
あんなに焦がれた春なのに

もう少しゆっくり別れを告げたかったと
気まぐれな心が呟く
過ぎた

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<いのちの田圃>との出会い

<いのちの田圃>との出会い

健康には人一倍自信があったはずの私が、いきなりガンの宣告を受けたのが2016年の暮れ。不安に潰されそうになりながら、手当たり次第に情報を読み漁り、そんな中で出会ったのが、いのちの田圃の会(正式名称 ガンの患者学研究所)でした。

あれから丸5年が経ちました。ガン患者と言うと、たとえ手術などが成功したとしても、再発に慄きビクビクとしたその後の人生を送ることになる。当時はそんな風に思っていました。

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バカっ風と私

バカっ風と私

グォー グォーと
唸り轟き 吹きおろす
上州名物?バカっ風

枯れ葉 枯れ草 砂埃
浮き足立って大騒ぎ

パラパラパラ 新聞紙舞い上がり
カラカラカラ バケツ転がり
ドッスーン! 物干し台まで地に伏した

空を見上げりゃ
ブルンブルン
電線までが笑ってる
いつまで続くか 真冬の狂騒

ひょっとして 試しているか 人間を
力比べを挑んでいるか?

腹にウン!と気を溜めて
戦闘モードで外に出る
負けて

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