豪雪の山里から ~ 引越したらまず散策♬
こんにちは
さて、実は諸事情あってこの春に住まいを隣の集落へと移してから
概ね2か月半が経過したところです
「隣の集落」とは言え、山の上から麓への移動
標高差200mほどもあるので、まあまあ住環境も変わりました
自分自身は、高校卒業して以来10回以上の引越しを経験しているし
昼間は田んぼ作業をやりに山の上へも行くので、大して変わらないという気もするのですが
自分よりも柴犬のタローにとっては一大事だったようです
成長して初めて経験する住処(すみか)の移動ですし
犬だから、もちろん口で説明して分かるわけもないので
最初のうちは住処が変わったことすら理解できず
日々戸惑うばかりでストレスフルだったようでした
(今ではご近所さんにも可愛がられ、不安は解消された様子)
今回の引越しを通じて改めて理解したのは、犬にとって引越しはテリトリーの変更にも繋がるということ
毎日こつこつとマーキングして周って安心を得ていたテリトリーから
突然、自分の匂いがしない見知らぬ土地に連れて行かれたのだから
それは彼にとってちょっとした事件だったのです
という訳で引っ越してからしばらくは散歩コースが定まらず
東西南北、およそ2キロ圏内を歩き回るはめになりました
とにかく、タローにとっての「未開地」をひたすら歩き
そこに何があるのか、どんな生き物が住んでいるのかを
把握したかったようです
で、最近ようやく散歩コースが3パターンに定まり
それ以外には行きたがることも無くなりました
選ばれた散歩コースとは…
1つは、時々野生のキツネが出没する山手のコース
あと2つは、他の犬が住んでる近隣の集落をめぐるコースです
この他に、山の上の集落(以前の住処)に連れて行った時にはお馴染みの散歩コースがあり、このコースが一番楽しそうです(弟犬もいる、おやつくれる人が何人もいる、お気に入りのウンチスポットもある)
ちなみに引越してから歩いた多くのルートの中から
最終的に残った新・散歩ルート選択のポイントは
どうも「ライバルがいる」ということみたい
他の犬の存在を知るまでは、散歩に出ても何となく
行き先を見つけられない感じだったけれど、
他犬の居場所を知ってからは明らかな意思をもって
そちらに向かうことが増えました
隣の集落に行くまでの途中1キロくらいの間は
ハアハアしながら前進するのみって感じなのに
他犬の住処が近づいた途端にマーキングし出すんだから
散歩と言うよりテリトリー監視のための遠征をしてるみたいです
犬も人間と同じで、ライバルの存在というのが
やる気スイッチ(モチベーション)になるんだなと教えられました
人間と同じと言えば、引っ越した先でまず色々と歩き回ってみるという行動は、自分とよく似ていると感じます
これまでの人生で何度も引越したと書きましたが、荷物の整理が落ち着いて時間に少し余裕ができると、だいたいいつも近所を歩いて周ります
車でも自転車でもなく必ず徒歩で
地理的によく知らないときには、徒歩で路地なんかを行きつ戻りつしながら、何となくその地域の全体像を把握できると、やっとその地にこれから住むんだなって実感が湧いて、ひと心地をつけます
頭の中で自作の地域マップを作り上げる作業というイメージでしょうか?些細な風景や微妙な高低差なども含めて五感で体験する、それには徒歩が一番だと思っています
今回の引越しでは、タローがいたお陰で、
毎日朝晩に1時間以上、知らない土地の散策に付き合わされるのはなかなか疲れましたが、お陰で自分もこの辺りの道に詳しくなったり、地域の方々と面識ができたり、薬草を採取できそうなポイントをチェックできたりしました
特に犬連れだと、自分じゃあ絶対に選ばないであろう道や場所に連れて行ってくれるから、本当に新たな発見がたくさんあります
まあ犬と一緒かどうかは別にして、新たな土地に移住された時には、まずは行き先を決めず、スマホとかにも頼らずに、とにかく自分の本能のままに気になる方へ向かって散策して周ることをお勧めします
道に迷ったら人に聞けば良いし、迷うのも楽しみの一つです
ではでは
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