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871ンスタライブ #019(w/視聴者こうめさん)

#871ンスタライブ #019
2020年12月30日(水)

テキスト:宙組


主催:柳井貢(以下:871)
ゲスト:こうめ(以下:こうめ)

(871) こんばんは。今日は、前に連絡をもらった視聴者の方とお話しします。僕がこの配信をやる目的の1つとして、聞かれないと話しにくい話とかをできたらな、みたいなのがあるんですけど、逆に僕に質問をしてみたいと聞き役に手を挙げてくれた方がいたので、早速繋いでみたいと思います。

(こうめ) こんにちは。宜しくお願いします。

(871) 宜しくお願いします。何て呼べば良いですか?

(こうめ) こうめでお願いします。

(871) こうめさん。連絡頂いてありがとうございます。
何から話しましょうか。全然素朴な疑問でもポンって投げてもらえたら、その後はバーッと喋れる気がします。

(こうめ) 先程ちょっと送らせて頂きましたが、“宗教観”は凄い気になるなって思っています。
私、カトリックの高校だったので聖書の授業とかがあって、シスターもいたんですけど、シスターのお話とか勧めてくださった映画とかが凄く面白くて。それで少し宗教に興味を持ったんですけど、なかなか宗教の話って友達とかと盛り上がらないじゃないですか。1回しようとしたんですけど、ちょっと引かれて止めたっていうのがあって。なのでちょっと聞いてみたいです。

日本の特殊な無宗教文化―“ライフイベント教”?

(871) なるほど。僕もなかなか難しいなって思います。“宗教”っていうワードだけで、うっ…って思う人が多いので。日本は無宗教文化が特殊な状態で根付いるし、オウム真理教とかの印象が強いので、宗教=何か怪しいもの、如何わしいものっていうイメージがぼんやりとある。ある程度、キリスト教系の学校とかに行ってる人達とかは、宗教はそういうことじゃないよね、っていうのを基礎知識として持ってるけど。でも、宗教って勉強したいなって思ったとしても、どこで誰と何を話してどう勉強したらいいのか分かんないみたいな事も含めて、卒業すると徐々に熱量も冷めていく―というのが慢性的に日本が抱えてる状況ではあるなと思う。

でも日本って海外から見るとめちゃくちゃ不思議な国で。葬式は仏教、正月は神社いく、クリスマスやる、結婚式はキリスト教っていう、無宗教ではない。つまりイベントだよね。ハロウィンもそうなんだけど、イベントとしてのポピュラリティーのあるところにビジネスが発生する。

例えばバレンタインもそうじゃん。そもそもはチョコレートメーカーがキャンペーンを仕掛けていて、好きな人にチョコを渡して告白しよう!っていう凄くありがたいキッカケ、魅力があるイベントだよね。そういうライフイベントによって生活が浮き沈みするっていうような意味で言うと、“ライフイベント教”みたいなものがあるとしたら、もしかしたら日本人はそういう宗教の思想とも言えるかもしれない。名前がついてないだけで、ある種そういう文化を持った国ではあるので、なかなか僕も語り口が難しい。

「宗教について話しましょう」って前提があったとしてもやっぱりこういう話をしないと、いきなり「キリスト教ってさこうでさ〜、ユダヤ教とキリスト教って元々こうでさ〜」っていう話は結構しづらいというか、その時点で観てる人も「え、分かんない分かんない。ちょっと今日の回はもういいや。」みたいになるかも(笑)だから、もし宗教の話をするのであれば、その辺の“なんで日本人って無宗教だったり、ライフイベントに引っ張られたりしてるんだろうね?”みたいな疑問を紐解く会話の方が話しやすいかな、っていうのもありますね。

因みに僕は無宗教なんですけど、興味があるのは、世界で一番売れている書籍は聖書っていうこと。地球上の人口の半分以上の人達が読んでるものを触れずに過ごす方がマイノリティだよね。マジョリティが良いわけではないんだけど、そういうことを知った方が自分の人生なり、周りの人の人生に役立ちそうだなと思う。

やっぱり宗教も宗教で難しくて。人間が動かしてるものだから社会性が存在する。例えば信仰心。いわゆる神様を信じてる気持ちを何で計るのかみたいになった時に、ちょっと身の上話をすると、僕の親は二人ともプロテスタントだったんですよ。で、子供の時にプロテスタントの教会に行ってたんだけど、ちゃんと毎週礼拝来てる子が偉くて、礼拝を月に1回しか来ない子は信仰心が低い、みたいな物差しをなんとなく自分は感じちゃって。そういうもんなのかな?っていう疑問とともに、信仰心が薄れていったと。で、大学の時に創価学会の友達がいたりしたから、“何で宗教が存在しているか、宗教によって得られるものと損なうものは何か、信仰心のある人とない人との違いは何か”とかを喋る相手がたまたまいたんだよね。

逆に言うと、あんなに流行ったものってないじゃん。キリスト教VSディズニーだったら、それでもまだキリスト教の方が流行ってるっていう。仏教もそうかもしれないんだけど、考え方とかを流通させて皆に浸透させるっていうのは、サービスとかビジネスにも参考になることが多くて。今で言うと生活ツールのgoogle、 Apple、Amazon、Facebook、Microsoftとか、この5社どれにもお世話になってない人って多分いないじゃん。そういうのが広がっていく中で、過去に宗教が流通して、考え方や人生の支えになる人とかをシンプルに知ることで、今のお仕事や考え方に活かせることってあるよね。且つ何かに対して信仰心を持ってるのが世界ではベターにも関わらず、日本は島国っていうのもあるけど、凄く独特な無宗教文化を育んでる背景とか時代性とかを考えるのは、凄く興味深いなって思ってる。そんな感じです。

(こうめ) ありがとうございます。
以前『THE ORAL CIGARETTES』のアルバム『SUCK MY WORLD』についてのインタビューとかを読んだ時に、シスターから聞いた話と凄くリンクするものがあって。シスターから聞いた話で印象に残ってるのが、“人生は繋がってる”みたいなお話だったんです。宗教って色んな考え方が詰まっているので、宗教を知っていると、音楽とか美術とかを見る時により面白く感じられるんだなって思ったんです。

現代のクリエイティブと宗教の関連性

(871) なんとなく想像で解釈して喋るね。大前提として、(山中)拓也(THE ORAL CIGARETTES・Vo/Gt.)の宗教の考え方とかを僕が代弁してるわけではないし、できないし、するつもりはないので、『SUCK MY WORLD』とシスターの話が繋がってたっていうところはちょっと僕は解説しづらいというか、そこを語るわけではないよっていう前置きしながら話しますが、

音楽を作るとか絵を描くとか、クリエイティブな事って過去がかなり密接に繋がっていると。ゴスペル音楽もそもそも賛美歌が主だったり。あ、こういう話をしだすと、若干自分の解釈とか想像を含めちゃうので、事実に即して正しい歴史の知識を伝えたいというわけじゃなく僕の勝手な想像の話ですっていう前置きもしたいんですけど。

例えば、アメリカ南部の地域の1940年とか1950年頃を想像すると、街にカラオケなんてないし、レコードプレーヤーは高くて買えないし、ライブハウスも無いっていう中で音楽を楽しもうと思ったら教会に行くのが1番手っ取り早かったんじゃないか、みたいなイメージもあるんだよね。

それだけとは全く言えないし自信もないけど、そう考えると、その時代とか土地とか生活環境と文化の発展の中で育まれるものって、かなり密接にシンクロしていて。宗教側も、宗教で伝えたい考え方を音楽に落とし込んだりすることで、伝わりやすくなるじゃん。それを現代のクリエイティブに置き換えた時に、その人に宗教の思想があろうがなかろうが、宗教が伝えてることって割と普遍的だったりする。人を殺しましょうって言ってる宗教なんか一つもなくて。周りの人に感謝して、自分の事も家族のことも他人のことも大事にして、前向きに生きていきましょうっていう基本的な事はどの宗教も一緒。それを伝える為にどういうエピソードを添えるのが一番伝わりやすいか、というような背景があったりするので、その音楽が何が言いたいのか突き詰めていくと、彼氏に振られたからってそんなクヨクヨせずに楽しく生きようよ!とか、友達って大事だよね!とか。全部が全部とは言わないけど、作品を突き詰めていくと、生きることに感謝しましょう、とか根源的・普遍的なことを言ってたりするので参考になるとは思うんだよね。

普遍的な事を、エピソードを添えて伝えるっていう宗教で執り行われてる事と、音楽や小説とか、それこそ聖書とかの考え方や思いをどういうストーリーやエピソードに乗せて、どんな言葉で伝えるのが良いのか?っていうことの関連性は結構参考になると思う。古来宗教はどういう手法で言いたいことを言ってたのかを勉強するのは、有効なところだと思う。

(こうめ)ありがとうございます。あと、お仕事の話していいですか?

(871) よし、仕事の話しよう。

多種多様なマネージャーの在り方

(こうめ) 今音楽関係の学校に行って、音楽ビジネスについて学んでいるんですけど、マネージャーを昔やってたっていう方も講師としていらっしゃるんです。そこで色々お話を聞くとマネージャーってクリエイティブな仕事なんだなって感じたんですね。アーティストに色々アドバイスをしなきゃいけないじゃないですか。私は、今はまだそういうことができないんです。どうアンテナを張って日々過ごして、それをどうやって仕事に活かしているのか知りたいです。

(871) 今教えてくれた中で、ミュージシャンやアーティストにアドバイスをするとか、マネージャーってクリエイティブな仕事って仰ってましたよね。“マネージャー”っていう言葉が難しいところがあるんですけど、『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』っていう本、知ってますか?

(こうめ) 知ってますが、読んでは無いです。

(871) 興味あるなら読んでみるのもいいと思う。なんだったら、YouTubeとかで解説動画とかもあると思うよ。音楽業界や芸能界の“マネージャーさん”っていう言葉が浸透しちゃってるのでそういう側面で捉えられることが多いんだけど、そもそもマネージャーっていう言葉の定義を考えると、“マネジメントをする人”。

マネジメントっていうのはグループとかチームを、管理する…っていうのはちょっと正しいかはわかんないんだけど、例えばマクドナルドのエリアマネージャーとかもマネージャーだし、要は何かプロジェクトとかチームとか、グループの活動を運用していく中でのまとめ役というか。リーダーともちょっと違うんだけど、うまく仕組みが回るように機能させるための人みたいな。

勿論、ある種クリエイティブといえばクリエイティブだし、アーティストにアドバイスをする事も必要なんだけど、アドバイスをするか否かもマネージャーの考え方ややり方によって変わってくる。主体性を促すって考えるとアドバイスしない場面もあったりするし、そういう考え方の人もいる。こうあるべきだ、みたいなものがなかなか難しいですね。特にタレント系のマネージャーって。

色んな事を言ってる人が沢山いるので、例えば、マネージャーが1番やらなきゃいけないのはスケジュールと体調管理!っていう話もある。休んでもらうことも含めたスケジュール管理とか、身体的・精神的な健康管理を言う人もいるし。

僕が思うのは、アメリカとかのスポーツマネジメントって結構弁護士さんがやってたりすることも多いのね。代理人って呼んだりもして、僕はそういう考え寄りなタイプ。僕も多分特殊で、それは優れてるっていう意味ではなくて、音楽のビジネスみたいなことに関して言うと、「コンサートってこういう本数やった方がいいよ」とか、「こういう風な規模感でこういう利益率でやったほうがいいよ」とか、「ここでは儲けた方がいいけど、ここでは儲けなくてもやった方がいいよ」とか。そういうのはある程度若いバンドマンとかに比べると、持ち得てる経験値だと思うので、役に立つかなと思う。

でも、「この曲のコード進行はどっちが良いか?」みたいな音楽的なことに関して言うと、僕はあんまりわからなくて。MCについても、「こういう話し方がいいと思うよ」って0を1にする作業は出来ないんだけど、喋ってるのを聞いて、「今日のMCって、ちょっと理解できなかったんだけど、こういうことが言いたかったの?」「あっそうです、そうです。」「だとしたら、ちょっと伝えたい気持ちの方が先に来ちゃって、客観視した時にイマイチ言葉になりきってなかったから、もう1回自分の中でどういう言葉でどういう順番で話すべきかは考えた方がいいと思うよ」みたいなのは出来る。だから、僕のマネジメントって割と音楽の話じゃないなっていうね。それをクリエイティブだとも言えるかもしれないし、必ずしもそうでもないな、みたいな。

自分がまだこの先もこの仕事をやっていこうとした時に、身に付けたい知識ってどっちかいうと弁護士的な法律の知識とか税金の知識とか、そういう方が自分は欲しいなって思ってるぐらいなので、色んなタイプがいますよ。

(こうめ) アーティストに合わせた方が良いのか、自分の強みを活かした方が良いのか、どっちが良いんですかね。

(871) それもどっちもどっちかなぁ。僕はある程度アーティストに合わせるというか、アーティストごとに人間関係がそれぞれ違う。例えば、『THE ORAL CIGARETTES』の山中拓也にとっての僕の存在感や関係性と『Saucy Dog』の石原慎也にとっての僕の存在感と関係性と、『LAMP IN TERREN』の松本大にとっての僕の存在感と関係性と、それぞれバラバラなので、合わせていると言えば合わせているかもしれない。

でも、正解を知っててA君にはこのバージョンで、B君にはこのバージョンで、みたいな合わせ方をしてるわけでもなくて、役に立てそうなことは踏み込むし、自分が口を出さなくてもうまく回ることに関してはわざわざ首を突っ込まないことも沢山ある。
今、6組のアーティストと関わってて。6組くらい担当してると、(対象アーティストに)合わせるみたいなことが出てくるんですけど、2.3組ぐらいだったら違いをわざわざ考える場面もないので、対象物に対して自分がどういう存在であるべきだろう、って考えると良いと思います。

因みに僕が20代の時、1組のバンドだけ担当している時期があって。やっぱり振り返ると、自分自身が客観性には欠けてただろうなとは思います。そのバンドを広げることだけが自分のやるべきことになっちゃっていたし、間違ってるかもしれないという不安に凄く背伸びしちゃってたような気もする。実際間違ってたのか、正しかったのかなんて今になったらわからないんだけど、「自分はバンドの為にこれだけ時間を使って仕事をしていて、ここまで考えていて正しくない訳がない!」みたいになっていた。

時間を使って努力することに間違いはないと思うんだけど、時間の使い方とか努力の仕方とか実行する時の方法論って沢山の選択肢があるはずなのに、それをどのぐらい広い視野で見られてたか?っていうのは、今に比べると狭かったような気もする。純粋に経験値量が足りてなかったなとも思うので。勿論誰でも20歳の時と30歳の時と40歳の時の経験値量は違って当然なんですけど、その経験値量を同じ期間でより沢山ストックするのかは努力で違いが出てくる部分だと思いますね。

これ、そもそもの質問に答えられてるのかっていう不安に凄く襲われているんですけど大丈夫ですか?(笑)

(こうめ) 質問に答えを、っていうよりは、話を聞きたいので、全然大丈夫です!

(871) 大枠の目的は達成出来てるってことですね。よかったです!

「アウトプットがメイン」の職種の大変さ

(871) でも、難しいよね。自分も一時期専門学校で講義をさせてもらったりしてた時期もあったんだけど、臨時とか特別講師ではなく、本職が先生、っていう人って圧倒的にインプットが少なくなっちゃう構造だなって凄く思ってて。

(こうめ) 学校の中のことで精一杯になっちゃう感じですか?

(871) そもそもそれが仕事だからね。全部が全部そうではないんですけど、例えば、40歳までマネージャーをやってて、それから音楽の専門学校の先生をやりますっていうパターンがあったとしたら、その先生が現役として通用するのってどんだけ長くても5年、10年が限界だと思うんだよね。音楽の仕事やりながらじゃない限りは。今、時代なんてむっちゃ変わるから、5年前と今とでCD売れてた数も違うし、技術系だとしたらPA卓もiPhoneが新しくなるのと同じくらいすぐ変わるし、今そんなことできるんですか!ってくらい新しい技術が機械に搭載されていく。勿論、普遍的な演出の考え方とかは変わらないから教えられると思うんだけど、「今の世の中ってこうなってるよ」とかを教えるのは難しそうだなって。教えるのを仕事にしてる先生が、教えながらインプットしていくのって凄く大変そうですよね。

僕のこの配信も一種のアウトプットですよね。外に向かって喋ってるので。でも配信ばっかりやってると喋ることがなくなっていくんです。今は一日24時間のうち、23時間インプットして1時間配信でアウトプットしてるから、23時間を元にアウトプットができるし、アウトプットする目的があると、インプットも精度が上がっていく。喋んなきゃなって思いながらインプットしてるんで。

だけど学校の先生は1日、8時間~9時間の労働時間を生徒に対してずっとアウトプットしてるから、何をどうやってインプットってするのかって、全員がそうなわけじゃないと思いますけど、教える以外の時間で勉強したりとか、違う仕事をして何かをインプットしてるとか。だから生徒さん側もそれをある程度踏まえて、先生や学校から勉強することと、そうじゃない場所で勉強することを分けて勉強した方が経験値がどんどん溜まってくだろうなって思います。

(こうめ) お話としては正直、若い先生の方が面白いんですよ。でも年配の先生と接する上で一番得だなって思うことは人脈なんですよね。

(871) なるほどね。でもさ?あ、いや。否定から入ると良くないから聞こう。
人脈って、具体的に言うと就職先の紹介とか?

(こうめ) 就職先まで紹介して頂けるかどうかはその先生と如何に仲良くなるかだと思うんですけど、「こういう仕事をしたいんですよね」って言った時に、「僕、知り合いにここの会社で働いてる人いるよ」みたいなのをすぐに紹介して頂いてもらうことはできるので…。それを実際行動に移すか否かはその生徒次第なんですけど、それは凄いなと思います。あと、音楽を遡ることが私にとっては結構大変で。どこから手つけていいかわからないんです。


勉強するなら「興味のあるときに、興味のあることから」

(871) それは興味があるものだけでいいと思うよ。これ言ったらちょっと恥ずかしいんだけど、俺も何となくしか分かってないんですよ。90年代のUKロックみたいな洋楽が流れた時に皆が「これ、名曲だよね!」って言ってても、「曲は知ってるし、ちょっと鼻歌くらいはできるけど…。え、これ『oasis』だっけ『Wizard』だっけ…?」みたいな。名前とか曲名とか時代とかを記憶することに、そこまで強い興味がないから覚えられない。僕もそんな感じなんです。

頑張って興味を持つことって吸収率がすごく悪くなるから、それに時間使うのはちょっと勿体ないんじゃないかな?って思うよ。さっき僕は「アーティストにコード進行のこととかは一切言わない」みたいな話をしてたと思うんですけど、いわゆるシンガーソングライター的な、自分で作って自分たちで演奏をするっていうミュージシャンのタイプだった場合、ミュージシャンより自分の方が音楽を聴いているなんて絶対ありえないし、自分より音楽を聴いてないミュージシャンなんて僕はやりたいと思わないと思うんですよ。僕は音楽以外のことをやってる時間の方が長いので。

だから、○○の時代のロックっていうのは〜とか、チャック・ベリーがどうのこうの〜っていう知識が必要な音楽を作ってる人だとしたら、ミュージシャンが分かってるはずだから。別に俺がわかってなくても良いんじゃない?みたいな。勿論プロモーションする上で語れることが多い方が良いけど、全部自分が持ってなくてもいい。
丁度昨日も、JANUSの(岸本)優二さんと喋ってた時に、「僕、全然チューニングできないですからね」って言ったら優二さんも、「楽器触れる人を雇えばいいってことだよね?」って言ってて。「そうなんですよ!」みたいな話にもなったから、マネージャーに必要な要素って、自分は何ができるかを客観的に分かってるってことも大事だけど、総合職というか、全部自分でやっちゃうと逆にダメなんだよね。

(岸本さんとの配信はこちら▼)

だからとにかく、今、こうめさんだったり専門学生、大学生でも"自分はこれになりたい!だから、これの勉強をすごくしなきゃ!でもその勉強は苦手!"みたいなことはもう勉強しない方がいいかもしれない。時間がもったいないから、それなら興味があることをむちゃくちゃ勉強すると良いかも。それこそ僕も今チャレンジ中ですけど、アウトプット目的を持つと、インプットの精度がすごく上がるので、例えば興味あることについて月に1回でもいいからnoteを書いてみるとか。アウトプットの場を持ちつつ、興味あることをとにかくインプットしまくるのが有効な気がするなぁ。

(こうめ) ありがとうございます!

(871) 無理して勉強しないほうがいいよ!“無理して”はね。興味が湧くタイミングとかきっかけが多分あるはず。カフェでかかってる音楽を聴いて、「なんか古い音楽っぽいけど、私の好きな○○に似てるところもあるな」って思ったら、shazamしてアーティスト名調べて聴いてみるっていうきっかけがあるかもしれない。だからいわゆる音楽誌みたいな本を開いて勉強しても、それは受験勉強と同じノリになっちゃうから。全然やらなくてもいいと思う。俺はね?俺はだよ?(笑)それすらも100%は信用しないでほしいけど(笑)

(こうめ) ありがとうございます!

(871) 1時間経っちゃった。楽しかったです。こうめさんが言ってくれたように、聞かれると話せる話みたいなことを結構できたような気がするので、楽しかったです。

(こうめ) 面白かったです!ありがとうございました。

(871) じゃあ、色々学校も大変だと思いますけどお互い頑張りましょう、来年もね。

(こうめ) はい!ありがとうございます!

(871) ありがとうございました〜!おやすみなさい。


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