音楽4団体が特定候補者を支持したこと、その反応と対応に関して考えたこと

2022年6月30日(木)の夕方、ニュースが流れた。
「音楽業界4団体が自民党とその候補者2名を支援」

近しい人の伝言から知り、SNSやネットニュースで状況を確認。
わわわ、、、と思いつつ、想像を巡らせながらも数日間、可能な限り身の回りの人と会話をしました。
写真に写っている、音楽制作者連盟の理事長、野村さん(ヒップランド社長)とも。

社内スタッフやアーティストからは反発や憤り、戸惑いと不安、心配の声、色々な気持ちを聞かせてもらった。

Save Our Spaceによる抗議とその署名活動が活発になり、何となく感じた空気は、アーティストは「署名し異議を主張する人」or「だんまりの体制側の人」の2極化で判断されてしまっているのではないか、という不安。

それは自分にも何かを発言すべきではないかと僕自身がプレッシャーに感じるものだった。
それと同時に自分が何か発言をしても(ヒップランドの執行役員としての)立場的に体制擁護側だと取られるか、内部反発側のどちらか極端に判断されてしまうのではないか、という不安もあった。

そんな思いから、発言をしない後ろめたさを抱えながらも、ある程度落ち着くまでは、内部での会話とヒアリングをしながら、反射的なアクションで炎上を加熱させてしまったり、議論のポイントが混在しすぎないように、まずは近い人たちとのコミュニケーションに時間を充てていた。

昨日、Save Our Spaceのアカウントから出されたように、野村さんをはじめ音制連は直接Save Our Spaceの方々と面談を行い、その内容が報告されました。

この面談とその報告があったこと、またこのツイートに対する反応を見る限り、反射的・感情的な注目はある程度おさまったのだろうと思う。

できれば音制連に加盟し、その理事長が社長であるヒップランドミュージックの中核の人間として、選挙(投票期日)までには何かしらの発言をしたいと思っていたので、ここに記します。

音楽業界4団体が「団体として」個別政党と候補者を支援、支持する形で報道された(させた)ことは結果的に軽率だったと思うし、支持表明や応援をするなら、あくまで個人として行うべきだったと思う。
その点においては団体幹部の今回の判断に過失はあったし反省をするべきだと考えています。

ロビー活動を行い、法案の要望・助成金の要請を行うことは、それぞれの業界にとって死活問題になりえる場面があり、その上で政権与党とのつながりを持つこと(持つか持たないか)は大きな差が出てくる。

音楽業界はチケット高額転売問題をきっかけに今回の4団体が団結をし、その後、新型コロナウィルスでの感染対策やコンサートを中心とした経済損失に対する助成を要請するべくロビー活動を行ってきました。
その流れの中で今回の事象が起こりましたが、他業界・団体をみても音楽業界以上にロビー活動が盛んな業界においても、公に団体が個別政党や候補者を支援・応援する行為は見られず、そこにはロビー活動と選挙活動に一線を引いています。
今回、音楽業界4団体は、その線引きの判断を誤ってしまったのではないかと個人的に捉えています。

その過失の程度認識や、それに対してどういった説明をどのくらいの広さに向けて行うべきなのか、については受け取る人それぞれに思うところはまだあると思います。

全ての方に納得のいく形で今回のことの決着がつくことは難しそうな気配を感じていますが、行ってしまったことを自認し「反省点とする」という言葉があることや、Save Our Spaceの報告ツイートに対する興味(反応)を見て、この問題・議論をこれ以上加熱させることより、未来に向けて前向きな話し合いを継続し、そしてそのモチーフとして今回のことを活かしていくことが僕らにとって大切なことなのではないかと考えています。

ここまでが「音楽業界4団体」が起こした支援・応援行動に対して考えたことになります。

ひとつ追加したいのは、今回「団体が個別政党と候補者を支持した」ことと「その候補対象の政策について」は分けて議論するべきだったと僕は思っています。

もちろん政治的角度で見れば対立政党や候補をバッシングする(機会をうまく利用する)ことは必要な事でもあるのですが、それはあくまで「政治的角度」であり、今回は「音楽団体としてどうあるべきか」という角度で議論が行われて欲しかった。
政策に対して思うことはもちろんそれぞれあって当然ですし、その興味を広く国民(特に若い人たち)に持ってもらうことはとても重要な課題だと思います。そのために興味を引くパフォーマンスが必要な場面もあると思いますが、今回はその場面ではなかった。

今回、そこ(問題点)が混在してしまったことにより、発言やスタンスを表明することが困難な人を沢山産んでしまったと感じています。

選挙や政治自体は、ある程度意見をまとめてアクションすることが必要ではありますが、音楽の場で行われるべきは、もっと多様で複雑なニュアンスをそれぞれの立場や意思に基づき発言・会話することが大切なのではないかと。
理想論かもしれないし、甘いと言われるかもしれない。
だけど、個々がしっかりそれぞれの意思で政治参加しながらも、音楽文化(産業)を発展 ・継続させていくための活動に連携もとれる、そんな業界であれるように、きちんと問題を整理した上で議論を過熱させていきたい、僕は個人的にそう考えています。

そして何より大切なこと。
色々な大変なことが起こってしまっています。
それについて思うこと感じること沢山あると思います。
目を背けたい、考えるのがしんどい、そんな気持ちになってしまう事もありますが、その世界を少しづつでも変えていけるように、、、

みなさん、選挙にはぜひ参加(投票)しましょう!!!


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