村上

ゴスペラーズのリーダー、ここにあり。

こんばんは、すっかり久しぶりの更新となってしまいました。コロナウイルスに気をつけて皆さんお過ごしでしょうか?今日はタイトル通り、SCSのOBでありゴスペラーズのリーダーである、村上てつやさんに焦点を当てて記事を書いていきます。

【ゴスペラーズについて(軽く)】

最近SONYさんが始めた「THE FIRST TAKE」というチャンネルから代表曲である「ひとり」をお送りしました。ゴスペラーズはヴォーカルグループということで全員がリードを取り、そこが魅力ではあるのですが特にリードが多いのは上のサムネの左から2番目、3番目の黒沢薫さん、村上てつやさんの2人です。黒沢さんは「永遠に」やデビュー曲である「Promise」のリードとして有名です。村上さんリードの代表曲は上の「ひとり」「新大阪」「ウルフ」「シークレット」などがありますね。

【村上てつやの魅力】

さあ、魅力について話していきましょう。ゴスペラーズは5人とも声が特徴的で、その個性により生み出されるハーモニーが至高の魅力です。中でも村上さんの強みは「ソウルさ」と「ファルセット」の2つに限ると思います!
1点目、ソウルさについて。言葉の処理が非常にワイルドです。同じくゴスの酒井さんの丁寧な歌い回しに対して、一種の乱暴さがあります。語尾を押し直したり、拍を溜めたり、こぶしをきかせてみたりなど。そこから感じられるリードの自由な空気感がたまらなく良いですね。日本語を歌うアーティストでここまでソウルフルに歌える人物も少ないのではないでしょうか。
2点目、ファルセットについて(日本語では裏声とも言います)。この裏声の加減が絶妙です。「ひとり」の「愛してる」の「てる」だけ裏声に変えるシーンなどで表現の幅が一気に広がっています。また、地声に限らず裏声も太いため声量の不足などは感じさせません。それ故に、決め所に裏声を持ってきても力不足を感じることなくむしろ心を持っていかれるのです。(下は村上さんフルリードの「新大阪」です。ラストの「あなたのそばに」の裏声表現は最高です。)

そのファルセットが最も顕著に表れている曲が「参宮橋」です。村上さんフルリードなのですが曲のほとんどがファルセットで歌われています。しかし、耳に刺さる嫌な感じはなく聴きやすさと迫力が並立しています(非常に若い頃なのでまだサングラスをかけていませんね)。

ここまで「ソウル」と「ファルセット」の2点について書いてきましたがこの2点を支えている「声の色気」にもここで触れておきましょう。村上さんの声には裏声でも地声でも真ん中に声の芯がはっきり感じられます。そしてその周りは非常に太く固い。このコントラストによって歌声自体に色気がありますね。勿論天性の声質もありますが、若い頃からソウルシンガーに憧れていた結果の発声でしょう。黒沢さんもインスタライブで述べていたように発声は理想としている歌い方に最も適したようにトレーニングするものです。今でも当時製作された楽曲をそのままのキーで歌えているのはその発声の賜物ですね。

以上、村上さんの魅力について簡単に書かせていただきました。ちょっとさっぱりし過ぎましたね。次回はアーティスト特集にしようと思います。では皆さん、体調に気をつけて。良い音楽日和をお過ごしください。

【今回出てきた言葉たち】


①SCS…早稲田大学Street Corner Symphonyというアカペラサークルの略称です。ゴスペラーズのメンバーが在籍していました。
②ゴスペラーズ…日本を代表するヴォーカルグループ。デビュー25周年。村上てつや、黒沢薫、坂井雄二、安岡優、北山陽一からなる。最新シングル「VOXers」が話題沸騰中。(https://youtu.be/q7Cq2hMY114)
③THE FIRST TAKE…アーティストの1発録りをアップするチャンネル。女王蜂やLiSA、さユりなどがPickされている。筆者オススメです。



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