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【前編】ブシオと家族とアメリカ代表

2021年夏、スポルティング・カンザスシティから5年契約でヴェネツィアに加入し、最大1,050万ドルにまで上昇する移籍金はクラブ史上最高額と言われているアメリカ代表MFジャンルカ・ブシオ。

既に100試合以上に出場するなど、ヴェネツィアの中盤に欠かせない存在の1人となっている彼の家族や代表チーム、そしてヴェネツィアについてや移籍の噂に関して幾つかのメディアをもとに紹介。


家族

Essentially Sports

アメリカ南東部に位置するノースカロライナの街グリーンズボロが出生地だが、ブレシア生まれのイタリア人の父ジャンルカとアフリカン・アメリカンの母ディオンヌのもとに生まれたことからイタリアの市民権も保有。

長年のインテルファンである父ジャンルカ氏からは、第11節インテル戦の前にメッセージが届いた。

『私はインテルファンで、父(ブシオの祖父)はインテルのティフォーゾだ。だが、もし君に2ゴール2アシストを決められても怒ったりはしない。喜んで許そうじゃないか。』

GOAL

長年セリエAを観てきた家族のもとに生まれ、必然的にセリエAでのプレーを夢見るようになったとされているが、ブシオ本人はこう語った。

『父は素晴らしいサッカー選手ではなかった。でも、ベストではなかったというだけで、試合をとても愛している。30年間に亘ってノースカロライナのグリーンズボロに住んでいるけど、今でも7時に起きてインテル戦を観ているんだ。』

GOAL

また、姉イラリアと兄マッテオがおり、ノースカロライナ大学シャーロット校のサッカークラブでプレーするその兄のことを最も最もインスピレーションを与えてくれる存在に挙げている。


アメリカ代表

Getty Images

前述の通りイタリア市民権を保有しているが、代表チームは生まれ故郷アメリカを選択し、2016年にU-15、2017年にU-19、2020年にU-20、2023年にU-23と順調にステップアップ。

更には2021年7月にはCONCACAFゴールドカップ・グループステージのハイチ戦でフル代表デビューを果たし、その年は8試合に出場したが、2022年はヴェネツィアがセリエBに降格したこともあり1試合の出場に留まった。

その後、2023年のゴールドカップに出場し、ポチェッティーノ体制になってからも継続して招集されている。

『うまくやって、W杯を迎えるチームに入って…そうだね、順調だった。最初の数回は楽しいことばかりで、そこから真剣になり、クラブでのパフォーマンスを見て、全てが現実的になってきた。』

『当時はヴェネツィアでうまくプレーできていなかったから、追いつかなければという気持ちがあった。どんな選手でもそう思うだろう。でも、自分が何をしなければならないかは分かっていた。代表について考える前に、ヴェネツィアでのことを解決しなければならなかった。考え続けたんだ、「会話し続けろ、チャンスが来たら掴み取る」と。』

『しばらくは難しい試合が続くだろうけど、「こういう試合も糧になるんだ」と自分たちを見つめ直さなければならない。ただそれを受け止めて、新しい監督とともに前進していくだけだと思う。彼がどんな人かは知っている。皆んな興奮しているし、そのエネルギーは特別なものに変わるだろう。』

GOAL

2024年11月17日時点で、アメリカ代表通算14試合1ゴールを記録しているが、そのゴールは生まれ故郷グリーンズボロと同じくノースカロライナにあるバンク・オブ・アメリカ・スタジアムでのトリニダード・トバゴ戦だった。


文字数が多くなりそうなので【前編】はここまでにして、ヴェネツィアや移籍の噂に関する話は【後編】で。

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