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今夏レイカーズのサラリー状況

現状選手の契約状況とサラリーは以下の通り。

◆来季確定サラリー◆
①43.2M デイビス
②17.0M 八村塁
③13.0M リーブス
④11.0M ビンセント
⑤10.7M バンダービルト
⑥3.9M シェフィーノ
⑦1.9M ルイス
———————————
合計100.7M

◆プレイヤーオプション◆
①51.4M レブロン
②18.7M ディアンジェロ
③3.0M ウッド
④2.5M ヘイズ
⑤2.5M レディッシュ
———————————
合計78.1M

2024-25シーズンのCBAは以下の様に適用される。

❶141M サラリーキャップ
❷171M タックスライン
❸179M ファーストエプロン
❹189M セカンドエプロン

来季キャリア22年目で40歳になるレブロンのことを考えれば、WIN-NOWモードであることに変わりない。よって❶と❷をターゲットに予算を組むことはないだろう。

よって問題はレイカーズのオーナーであるジニー・バスがどれだけタックスラインを超えて金を払えるかになる。シンプルに❸か❹をターゲットに金の使い方を考えればいいがここで問題が生じる。

現状来季確定サラリーは約100M。すると❸で予算を組むとなるとサラリーの残りは79M。❹なら残り89Mとなる。

ここにまず51.4Mのプレイヤーオプションを持つレブロンを組み込んでみる。シナリオは2つ。

①オプトイン: 51.4M +112M/2年
→サラリー残り❸は約28M/❹は約38M

②オプトアウト: 2月に報道された年60M
→サラリー残り❸は約19M/❹は約29M

※小数点は切捨てで計算

優勝目指すレイカーズにとってレブロンを呼び戻すことは間違いなく必須条件。だが財務的には残り使用できるサラリーがかなり厳しくなってしまうのは事実だ。

さらに同じくプレイヤーオプションを持つディアンジェロとの再契約も同じくらい重要だ。ESPNから報道された様に今季はトレードの噂から大きく成長を遂げ今ではレイカーズにいなくてはならない存在となっている。

ディアンジェロは少なくとも昨季に2年67.5Mの契約延長の資格があった為、今季の活躍を踏まえても年30Mの契約に値する選手のはず。もしレブロンと共にマックスを受け取るとなれば、レイカーズは異次元のセカンドエプロン突破チームとなる。

だがセカンドエプロン突破となれば以下の様な非常に厳しい制約がチームには課せられてしまう。

①MLE使用不可
②バイアウトされた12.2M以上の選手と契約不可
③トレード時の重い制約
④キャッシュ送金不可
⑤7年先の1巡目指名権の譲渡不可
⑥TPE使用不可
⑦選手同士は1対1のみ

例外条項は使用出来なくなり、バイアウトされた大型契約選手は取れず、トレードの可能性も大幅に狭まってしまう。球団の柔軟性は相当損なわれてしまうので、理想的ではないだろう。

GMのロブ・ペリンカは兼ねてから物事を中期から長期的まで捉えた上で、常に柔軟性を維持してあらゆるシナリオに備えることを念頭においているので、彼の描くチーム運営からはかけ離れてしまう。

チームに貢献し結果を残している選手に大型契約が提示されるべきなのは間違いない。だがレイカーズが将来的に向き合わなければならないサラリー問題は深刻であることに変わりはない。

さらに加えてプレイヤーオプション持ちのヘイズやウッドやレディッシュなどの優秀な選手をどう呼び戻すか、エプロン内に収めた際のMLEをどう運用するかも課題になるだろう。

トレードが行われてキャップにゆとりが生まれるのか、ジニーが思い切って大金支払うことを決意してセカンドエプロン突破するのか、まだわからないが、レイカーズファンから動向が今後注目されていくのは間違いない。

(文章構成: West)

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