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回胴祭4戦目 VS愚者

長いようで短い回胴祭、アポロン視点最後の試合は愚者さん。愚者さんとは過去2回戦い、1勝1敗になっています。1戦目の詳細はさっぱり忘れましたが、剣盾の頃に戦った時は6匹固定の完全ミラーバトルルールで自分が勝利、2戦目は最近主催したタイプ統一テスタの予選で当たり、悪巧みサイコキネシス持ちの化身ランドロスを通されて敗北しました。

数字だけ見れば白黒付けようぜという感じですが、タイプ統一で争って負けたというのは他の特殊ルールの5敗に匹敵するので(個人の感想です)、今回は是非とも勝って借金を返したいところです。表舞台をこの6匹で戦う最後の試合でもありますし、気合い入れて考察していきましょう。



【考察パート】

兎にも角にもまずはパートナーズの見比べから。

前回のぱっとんさん戦で少しだけ触れたんですが、愚者さんはぱっとんさんが提出したCパートナーズ、なんならAもそうなので4/6がぱっとんさん提出組なんでしたっけ?そんなパーティを連れています。なので愚者さんの1番右はとても可愛らしい事になっていますね。
ただ、じゃあ実質4匹ですねで終わらせられないのが辛いところ。ニャースはこの環境だと充分速いS90からテクニシャンで威力が高まるねこだまし、凍える風やがむしゃらフェイント、挑発イカサマ甘える嘘泣きなど、振り切る方向性によって非常に厄介なポケモンに化けますし、ピカチュウは言わずもがな電気玉によって実質A162C152の火力を同じくS90の速さから叩き込むことが出来ます。ウチのパーティで言うなら、ねこだまし+10万ボルトで無振りグランブル程度なら飛ばされてしまいますし、かと思えばほっぺすりすりアンコールとか、両壁も貼れますし本当に器用なんですよね。


…とここまで長々と語っておいてなんですが、ニャーピカの2匹は薄めに見ていこうと思います。

理由は2つです。
・自分のパートナーズにS90より速い子が3匹もいる点。特にチラチーノは連続技で襷も貫通して無償突破を許してしまいます。
・積み展開を刺していく場合、起点作成としても他のポケモンで充分やって行ける点。

…というわけで、ニャーピカはとりあえず置いといて、他の4匹で考えていきましょう。


もし積み展開をやるとして、起点作りを誰かにやらせるなら、自分なら行動保証があって甘える投げつける呪いなど色々出来るミミッキュや、威嚇蛇睨み毒びしがあるアーボックを使いそうです。わざわざチラチーノに貫かれてしまう耐久の低いポケモンを使わなくても良いだろうという考えですね。

…何で積み展開ばっかり警戒しているかって?ヤバいエースがいるからなんですよ。


さて、起点作りからのエースですが、トリルミミッキュからの天邪鬼ラランテスか、起点を作ってからの殻破メテノと考えました。

メテノはまだ物理主体なので、グランブルの威嚇やリーフィアで甘えたり出来ますし、一致弱点+先制技のダイケンキもいますからある程度の対処は出来るんですが、計算すればするほどトリル呪いミミッキュからのラランテスが非常にキツいです。

前回までの試合でシャンデラに苦労させられたのも関係してるんですが、とにかく高火力の特殊アタッカーへの対抗手段が少なく、どうやっても1匹割いて対処する形になります。これまでは対処先としてシャンデラがメインだったのでダイケンキに任せていましたが、ラランテスは水を吹き飛ばし、テラスタルで対処しようにもステラテラバーストの採用は火力を上げつつ殴れる天邪鬼御用達のメジャー戦術ですし、HDチョッキで無理やり受けるにも馬鹿力の刺さりも良いので無理なく両刀で採用できます。つまり、テンプレのラランテスが鬼のように刺さっているわけです。
唯一抗えそうなのは、ラランテスと同速のグランブルですが、威嚇で攻撃が上がりますし、何もステラ以外のテラバーストだって選べる訳ですから、グランブルだけを見れば良いなら難しくはないはず…

もちろんどうやっても対処出来ないわけじゃないですが、ラランテスが動ける数ターン、1手でも間違うと即3タテみたいな事になりかねません。しかも相手にはトリルミミッキュ+ラランテスであと1枠あるわけです。ラランテスのテラスによってどこをカバーしたいかでメテノもアーボックも出てくる可能性があり、非常に読みにくいです。


…というわけで、ラランテスの展開+何かという編成を重点的にメタを張ったパーティを組んでいきましょう。


【使用ポケモン紹介】

ダイケンキ@かえんだま ◇みず
シェルアーマー れいせい H244 C252 D12
なみのり れいとうビーム アクアジェット なげつける

先発は両刀ダイケンキ。ミミッキュとアーボックには火炎玉を投げた後なみのりで殴り合い、メテノやニャースはなみのり+アクアジェットで倒せます。一応れいとうビームは覚えているもののラランテスには不利ですが、初手には出てこないでしょう。唯一、初手もありうるピカチュウには不利をとるので、来る可能性は薄めとは言っても裏で対策はしておきます。
この構成の良い所ですが、ミミッキュに対して時間を稼いでラランテスにトリックルームを残さないムーブが出来る点です。よくあるトリル→呪いのムーブなら例え挑発を受けても殴らない選択肢を取れますし、交代されても火傷したミミッキュを残せるので裏で容易に縛ることができます。


リーフィア@ものまねハーブ ◇くさ
ようりょくそ 陽気 H252 B36 S220
タネマシンガン はたきおとす こうごうせい あくび

最速ピカチュウ抜き、残りを耐久に振ってミミッキュにタネマシンガンを入れられるようにしたい所存。基本タネマシンガンでミミッキュを削る事しか考えていませんが、初手ピカチュウだった場合はダイケンキから引いて、電気技を半減で受け上から電気玉を叩き落として火力を下げつつ光合成で体勢を整えます。
対ミミッキュ・対メテノにおいて光合成を見せていれば剣舞や殻破を積みたくなると思うので、持ち物はものまねハーブ。メテノは最速じゃないと思うので、コアメテノでも一応抜ける可能性があります。タネマシンガンの弾数次第にはなりますが、そこそこ良い確率で落とせるはずなので利用出来たら良いなぁという感じ。


チラチーノ@きあいのタスキ ◇いわ
スキルリンク いじっぱり H4 AS252 
ロックブラスト タネマシンガン おかたづけ 守る

3匹目はチラチーノ。ラランテスが切ると考えられるいくつかのテラス候補に強く、ミミッキュやメテノにも通る岩テラスロックブラストで殴っていく形です。ステロを撒かれるとしたらメテノで、襷が活きる場面も殻破メテノに破られた時なので、それらが両立したメテノでは無いことを願って襷です。
今思うと命中安定のタネマシンガンよりも、ステララランテスの時の為にトリプルアクセルだったかなぁと思いますが…。正直、予想外のテラスでなければロックブラストしか撃つ気は無かったので、技枠が結構余りました。おかたづけは隙を見て突破力が上がれば良いなぁ程度、残りの枠に守るを入れてトリル展開に対して時間稼ぎが出来るようにしました。


基本戦術としては、ダイケンキとリーフィアで相手の行動に対応して、なんとかチラチーノの全抜き体勢を整えていく形ですね。対戦よろしくお願いします!


【対戦パート】

※おことわり
ぱっとんさんの試合でもありましたが、今回の試合は本当に曖昧な部分があり、結果や覚えている場面から推測した所があります。なるべく矛盾のないようにしましたが細かいところはご容赦ください。


さて愚者さんの初手は…アーボック!こちらはダイケンキなのでとりあえず想定外ではない対面。
出来れば火炎玉はミミッキュに使いたいですが、かと言ってわざわざ残したいものでもないので、予定通り投げつけるを選択します。さてアーボックの行動ですが…


アーボックはどくびしをつかった!


この時の自分の脳裏にはローグタウンで捕らえられたルフィの笑顔が浮かんでいました。
あ〜どくびしでくるのか…勿論知ってはいましたが完全に想定外。相手にターンを与えないトリル展開速攻の形ばかりを警戒していて時間を稼いでいくのが肝要などくびしを全然警戒していませんでした。自分の6匹にはどくびしもちゃんと刺さるので頭に無いわけではなかったんですが…とりあえず戦法は完全に組み立て直しです。一応裏の2匹がミミッキュラランテスの可能性もあるのですが、だったら設置技はわざわざどくびしである必要がありません。メテノでステルスロックを撒く方が合理的です。

さて1手目時点で裏もわからなくなり、対処も考え直しになったわけですが、とにかく相手の頭数を減らさなければなりません。一撃では倒せませんがなみのりで削りに行きます。
アーボックは連続でどくびし、なみのりでアーボックを削り、まだ火傷では3ターンぐらい落ちなそうですが赤ゲージのアーボックと無傷のダイケンキの状況となります。

さて次ですが、アーボックはどくびしを撒き終わったので、後は威嚇残しで交代か、あるいは攻撃とか蛇睨み辺りでしょうか。どくびし型なら毒々もありそうです。
こちらは攻撃以外の全ての選択に強く、もし攻撃でもダストシュートでなければ一応耐えるということでリーフィア交代を選びました。

リーフィア着地で猛毒が入り、アーボックはどくどく。今思えば危ない橋を渡ってしまいましたが、無事最速アーボックでも上を取れるリーフィアと体力赤ゲージのアーボックの対面を作れました。

4ターン目、愚者さんはアーボックを引かず、そのままはたきおとすで倒せました。ただリーフィアは猛毒に蝕まれていきます。


愚者さんの2番手はメテノ。これは積みに来たんでしょうか。だとしたらものまねハーブが発動するので美味しいんですが…とりあえず引く選択肢は無いのではたきおとすで削りに行きます。しかしメテノの行動は守る。殻破はあると思ってましたが、S上昇を利用した守る身代わりでしょうか?あるいは流星の姿の時はひたすら粘り、コアの姿になってからスイープする形?
どちらにせよ守られてしまった以上、猛毒で合計6/16削れているリーフィアは長くありませんし、かといってここで交代して守るを押せるターンを増やすのも良くなさそうです。とりあえず先手は取れるので叩きで殴っていきましょう。

さて愚者さんの選択は…メテノを引っ込めてミミッキュ繰り出し!意外ですが、メテノが落としたくない持ち物を持っていている感じでしょうか。食べ残し的な?
守る使えるメテノが引っ込んだのはこちらとしても嫌ですし、こちらにはタネマシンガンがあるので叩きでわざわざ皮を剥がすのも非効率的です。ただミミッキュの皮と持ち物が無くなること自体は喜ばしいので、このままタネマシンガンで削っていきましょう。毒ダメージは4ターン目なのでミミッキュが何もしなくてもあとリーフィアの命はあと2ターンです。


さてミミッキュの行動ですが…ビルドアップ!こちらの物理を受けてドレパンで粘っていく目論見でしょうが、こちらにはものまねハーブがあるので1ターンは実質補正なしで殴れます!
タネマシンガンの弾数は確か4発。皮ダメージも合わせてミミッキュの体力をほぼ持っていきますが、倒せずでした。残り体力1/16になったリーフィアはそのまま次ターンのかげうちで落とされます。

ミミッキュは体力残りわずかですから、防御が上がっているとはいえ上から命中安定のタネマシンガンで倒せるでしょう。かげうちも効かないチラチーノを出していき、猛毒が入って襷が潰されつつも無事突破です。

さてラストはメテノとの対面です。とりあえずメテノがまもるを持っているのが見えており、ダイケンキも控えているので少しでも毒ダメージを稼ぎたい状況。確実に守るを押してくるでしょう。ここは守るに合わせておかたづけを使って、耐久の高い流星メテノをロックブラストで貫けるような状況を整えましょう。


メテノは読み通りまもる!そしてその隙に…!

チラチーノは おかたづけをつかった!
かたづけ おわり!

…あっ、どくびし片付けれたじゃん。

………さぁ、だいぶ有利な状況を築けております。もちろんここでしかおかたづけをする余裕は無かったので忘れてなんかいません。本当です。いやホント、マジでおかたづけ押した瞬間思い出したとかマジでありません。マジで。

そのまま1段階上昇の岩テラスロックブラストでテラスを切ったメテノをゴリ押し、愚者さん戦、勝利です!



【振り返り】

とりあえず、振り返ってみるとプレイングミスは色々ありました。その時は安定だと考えたとはいえ、アーボックの前にリーフィアを出して処理していく形よりは、チラチーノ出しからのおかたづけするぐらいの余裕はあったはずなので、必要のない危ない橋を渡ってしまったなぁという感じですね。

これまでの試合ではミスはあんまり目立たなかったんですが、予想外のどくびしで平静を保てなかったという感じですね…まぁ勝てたので噛み合ってくれたなぁという感じです。
そういう意味では、ダイケンキやチラチーノのように、何が来ても1度2度耐えて殴れたり、上から覆しにくい火力を叩き込めたりと、「考察が当たらなくても得意を押し付けるだけで強い」という自分のパーティ…というよりポケモン自身の強みを活かすことが出来ていたのかなぁと思います。


【回胴祭を終えて】



今回の回胴祭、結果として自分は3勝1敗。なかなか上出来だったんじゃないでしょうか。ランダム要素が強いこういう形式で5位/16人ということで結構満足の結果です。

選出率は
ユキメノコ 1回
チラチーノ 3回
リーフィア 1回
グレイシア 1回
ダイケンキ 3回
グランブル 3回

という事で、偏りは出たものの使っていないポケモンはおらず(ユキメノコは選出したが出てないのだけ心残り)、考察はしたけど実戦では上手くいかんかったなーみたいな事も無かったので、机上論で突っ走りがちな所がある自分としては結構な成長を感じられて結構満足しております。

唯一の負け試合も、実力負けとはいえ運次第で捲れる所まで詰め寄れたので良しとしましょう。もちろん早足やおかたづけを忘れていたりして、それぞれの試合でベストを尽くせているかと言われるとNoなのですが、事前に決めたことはそれなりにやれたんじゃないかと思います。


最後になりましたが、主催の閏冬月さん(優勝おめでとうございます)、対戦して頂いたラプラスさん、ゆーくるすさん、ぱっとんさん、愚者さんありがとうございました!


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