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タイプ統一逆ドラフトバトル 予選2試合目 VSゆずさん 使用タイプ:悪

予選2戦目、ここを勝てば文句無しの決勝トーナメント進出です。ただ1戦目とは逆で、霊に対する悪ということで相性関係は一方的。気を引き締めていきましょう。
ルール等は割愛。詳しくは前回の記事の最初で少し触れてます。


《指名フェイズ》


まずヤミラミは指名される前提で動きます。
同じ悪戯心勢に比べて能力が低く、相手への妨害の手が豊富で、裏を返せば悪に最も出来ることが少ないポケモン、それがヤミラミです。つまりヤミラミでも勝てる悪タイプを中心に選ぶ、というのが今回の指名の方針となります。
まずヤミラミは、物理はけたぐりローキックドレパン、特殊はマジカルシャインを覚えるのでそれ自体は悪くないです(4倍突いても倒せるとは言いません)。スカーフで抜けて格闘技でダメージが与えやすい4倍勢の中では、タチフサグマ・バンギラスよりはキリキザンの方が良さそうです。防御面の耐久が1番低いことを鑑みても格闘4倍枠はキリキザンにすべきと考え、例えば壁からダイマヤミラミのダイナックルで攻撃を上げて解除後にスカーフで殴るような突破法が考えられるキリキザンを第一に候補にしました。


キリキザンに次いで霊が得意でないポケモンを探して、ズルズキンに行き着きました。毒と違い悪格闘勢は強力な悪技(あんこくきょうだ)や肝っ玉を持ってるので、それに比べれば威嚇や自信過剰はまだ強くない…ワケないですがマシです。威嚇でもヤミラミはマジカルシャインを撃てるのも良い点。
キリキザン、ズルズキンときて最後、今のところ一貫しているのは格闘、炎、地面。他は両方に等倍か、抜群と今ひとつ。1戦目に引き続きロトムが選ばれる事は予想出来るので、電気の一貫は切らないまま格闘、炎、地面の少なくとも2つは一貫させたいと考えました。そこで候補を
・ダーテング(電気は半減だが素早さラインが他と似てる)
・マニューラ(強い&速い 格闘4倍)
・ゾロアーク(速くて悪以外は等倍だがイリュージョンはあんまり機能しない)
・アブソル(A高く特殊もでき、範囲広いが素早さラインが似てる)
辺りに絞りこみ、そこから考えます。
最初はダーテングが1番良いかな?と思ってましたがやっぱり電気は一貫させたい(ロトムの技範囲が狭すぎる)ので、範囲の広さは生きにくく相手の3匹を物理に寄せられるアブソルが良さそうと考えました。
これで3匹が決定、提出しました。


《考察フェイズ》



ゆずさん
アブソル、キリキザン、ズルズキン
VS
アポロン
ダダリン、サニゴーン、ゴルーグ


ゆずさんの選択は、予想外のトリル使えない鈍足たちでした。
爆裂パンチを使えるゴルーグ、鉄壁ボディプレスもできるダダリン、砕ける鎧で早くなれるサニゴーン、ヤミラミよりは色々出来そうだがどうかというところ。

さて今回は悪と霊との戦い。悪の方に明らかに分があるということで、普通に考えれば悪が一致技を連打してるだけで勝ちます。しかも今回の指名、なんと誰もズルズキン(S58)の上すら取れません。
普通に格闘技を覚えないロトムなんかも選択肢だったのにこの選択。つまりゆずさんは『何を使うことになっても上からとにかく悪タイプの技を叩き込む』戦法を取る気でいるという意思表示ですね。圧倒的優位にいるからこそ使える、最も覆しにくい戦法の1つです。こうなると相手の戦法をそれと決め打って、ストレートな対面構築を制せるような構築にするしかありません。

とりあえず襷枠はサニゴーンにしましょう。相手は物理主体ですしサニゴーンには確実に攻撃を耐えてもらって砕ける鎧でこの素早さ関係を少しでも覆したいです。ナモのみでも珠アブソルのダイアークは中乱数なので結局襷に戻ってきそうです。相手がラム持ってたり脱皮ズルズキンなら何も出来ず落ちそうなので、単純な鬼火撒きにはしたくないですね…
物理技で殴られること前提だと、初手身代わり挑発に対しても攻撃に対しても損がないので初手はまず殴るべきでしょう。アブソルとキリキザンに対して殴り、砕ける鎧が発動した場合、2発目は絶対に不意打ちなので(確定)、そこから補助という形が一番活躍出来そうです。
というわけで対面構築の初手としてサニゴーンを考え始めたは良いのですが、サニゴーンはフェアリー技も格闘技も無く不一致では流石のC145でも火力が足りません。
先手を取れるかもしれないので道連れも候補ですが、ダイマもありますし一匹もって行ったとしても数的優位は取れないので押し負ける…とはいえ補助も、サニゴーンに持たせられる役割が多すぎて技枠が足りないぞ、はてどうしようか…と2日くらい悩んでいたところ、『相手が悪技を連打するならダイマがあろうと確実に起点を作れる技』を思い付きました。

おんねん 分類:変化 PP:5
相手のわざのダメージでHPが0になった時、そのわざのPPを0にする。


おんねんで相手の悪技を枯らせればダダリンの鉄壁を積む隙が出来るのでは?という事でサニゴーンの基本的な構成は決定し、必然的にダダリンも積む方針で決定しました。
サニゴーンから繋ぐダダリンはHB鉄壁ボディプレス型にします。ズルズキンの威嚇も意に介さないのもポイント。
それに後2枠、せっかく耐久を積むのでねむるは確定で残りをダイスチル用のアイアンローラーと迷いましたが、カゴ消費後に動きやすい方が良いかなぁという感じでねごとを選択。
となるとゴルーグは不器用すり替えとかも面白そうですが多分スカーフかイバンで行動回数を確保して爆裂パンチ撃った方が(読まれたとしても)強そうです。AB振りイバンか、AS振りスカーフか。ただサニゴーンダダリンにダイマ残す必要がないので、スカーフよりはイバンの方が生きやすいかもしれない。ゴルーグ@イバンorナモ 爆裂パンチ 地震 空を飛ぶorこらえる とかが一番固いでしょうか。

という感じで、実際に作ったパーティがこちら。

サニゴーン@タスキ 控え目 H100 C252 S156
嫉妬の炎 熱湯 こらえる 怨念

S実数値70で砕ける鎧1回で最速アブソル、2回で最速スカーフアブソルをそれぞれピッタリ抜けます。削りも入れたいのと外すだけで試合終了なので鬼火を切って火傷技2種類を搭載、特殊アブソル以外は2回行動できるので、
対アブソル→物理型に賭けて熱湯
対キリキザン→嫉妬の炎
対ズルズキン→熱湯
と初手の選択も迷いません。
サニゴーンで削って、倒れそうな時には堪えるで殴られる技を見つつ、素早さを上げながら怨念。もし悪技を怨念で枯らせられればダダリンの起点にしやすくなります。

ダダリン@カゴのみ ずぶといHB特化 D4
ボディプレス 鉄壁 ねむる ねごと

シンプルなHB鉄壁ねむねご。メタゲームにおいて特化は甘えと思っているが今回は本当にギリギリなのでHB特化。具体的にはA特化キリキザンのじごくづき1.5発を7割弱で耐えるくらい。


ゴルーグ@ナモのみ 意地っ張り H52 A252 B52 D4 S148
爆裂P 地震 空を飛ぶ 気合い玉

攻撃特化、ダイジェット1回で最速アブソルを抜き、残り耐久。
ダイマエース。技枠が余ったのでズルズキンに威嚇されまくった時のための気合い玉を入れたが今見れば普通にダイウォール用兼起点回避の呪いとかでも良かったかも。退場際に爆裂パンチでダダリンの起点を作れたら嬉しい。

こちらの大まかな戦法としては初手ダイマゴルーグで暴れてからサニゴーンダダリン展開 or サニゴーンダダリン展開からダイマゴルーグで詰める のどちらかになります。ただここまで考えるとこちらが1番怖いのは、『サニゴーンに特殊型を合わされてしまうこと』です。キリキザン、ズルズキンは物理だと思うので、特殊アブソルとは絶対に対面させないようにしたいです。つまり最後に考えるのは、『アブソルが先発か、それ以外か』という事ですね。

ただ1番先発適性があるのはステロがあって襷も持ちやすいキリキザンだと思います。威嚇のズルズキンもいますし、先発は少なくともアブソルではないのではないか…?
ただアブソルの場合は初手ダイマゴルーグが正解になります。一応サニゴーンに爆裂パンチの混乱を残せるかもしれないのは悪くないですし…
という感じで最後まで選出順が決まらないまま、試合の時が来てしまいます。


《試合フェイズ》

試合当日、初手はズルズキンかキリキザンが1番考えられたので、結局サニゴーンを初手に置きました。キリキザンにステロを撒かれたらサニゴーンのタスキが消えるのも嫌ですし、もしアブソルが火力を求めた物理型なら杞憂なので、リスクとリターンを考えてサニゴーン初手から起点作り、積んでいくダダリンからダイマゴルーグで締める形で行きたいと思います。では試合開始!

いけっ!サニゴーン!
相手はアブソルをくりだした!
そして出し負けます。こちらはもう引けないので、決めていた通り物理型に賭けて熱湯。アブソルは…初手ダイマからダイアーク!こちらのHPは1になりましたが砕ける鎧が発動したので物理型であることがわかりました。胸を撫で下ろしますがキツい事に変わりはありません。なお熱湯では焼けずに2-3割程度のダメージ。
その後堪えるでダイマ枯らし兼素早さ上昇を狙いますが、アブソルはダイジェット。砕ける鎧で上は取れていますが、これはラストターンにダイアークを撃ってくれなそうです。これは非常に不味いですが、熱湯とかを撃っても焼けなければ裏のゴルーグやダダリンの確定数が変わる訳では無いので、一縷の望みに賭けて怨念を使います。ただやはり相手はしっかりダイジェット。ダイマを枯らし、飛び跳ねるのPPは無くしましたが、悪技を温存されたまま裏を出すことになりました。

ダダリンはHBでもA130のアブソルなんて受けられません。プラン変更を余儀なくされてゴルーグから出します。何とか受けれる可能性があるズルズキンかキリキザンとダダリンを対面させるのを狙い、ゴルーグでダイマを切ってアブソルの突破を狙います。
ナモのみ込みでアブソルの叩きを2割5分程度に抑え、ダイジェットで突破。次鋒のキリキザンもダイナックルを撃ち込み、襷発動から返しの地獄突き+不意討ちでゴルーグは瀕死に。
こちらのラストはダダリン。裏の何持ってるかわからないズルズキンまで見て、鉄壁積むならここしかないと鉄壁を積んでいきます。キリキザンのじごくづきのダメージは114、相手は襷なのでA特化でしょう。真ん中くらいの乱数ですね…ダダリンのHPは残り63、耐える事に賭けるしかないので眠るを選択します。

キリキザンのじごくづきのダメージは62、後で計算したら上から2つ目の高いダメージ。しかし1残ったダダリンは眠り、カゴのみで回復。噛み砕くを撃ってきたズルズキンもろともボディプレスで落とし、1-0での勝利となりました!

総評:ダダリンがめちゃくちゃ頑張ってくれました。ダダリンが特化キリキザンのじごくづき+鉄壁じごくづきを耐える可能性は急所込みで5割程度だったので本当にギリギリの戦いだったと思います。
立ち回り自体にもこれしかない選択肢を取れましたがゴルーグの気合い玉は不意討ちを透かすためにも呪いで良かったと思うので、もう少し技を吟味しようと思います。


1ブロックは3人なので、2勝した自分が1位通過確定です!次は決勝トーナメント編!更なる強者との戦いへと向かいます。

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