タイプ統一逆ドラフトバトル 決勝トーナメント準決勝 VSLziaさん 使用タイプ:地
主催者として不甲斐ない試合は出来ない…と思っていましたが、何とか予選は2戦2勝で決勝トーナメント進出です。さらに上を目指すためにも、ここは勝ちたいところ。相手は地面統一のLziaさん、地面とはあまりやった事は無いですが考察で勝率を上げていきましょう。
《指名フェイズ》
まず相手の指名を考えるところから。
地面で抜群を取れるのは電・毒・炎・岩・鋼。ただ岩霊はおらず鋼はギルガルドと耐久が高いので選びにくそうです。となるとゲンガー・ガラガラ・ズガドーン・シャンデラ辺りは怪しそう。またLziaさんのこれまでの選択的に抜群を取れるかどうかよりも相手からの打点が少ないことを重視して選んでるっぽいので、ロトムなんかは浮遊であろうが選びそうに見えます。で、ロトムを選ぶとなると物理と特殊は混ぜたくないだろうしゲンガー・ズガドーン・シャンデラ辺りはさらに選びやすくなるか。またロトムは速いので、Sを揃えるのがそこそこ重要なこのルールでは遅いポケモンはそこまで来ないかもしれません。そうなるとロトムゲンガーズガドーン…は流石に無いにしても、風船の存在があるので残り2匹は地面弱点を共通させたいと思います。こちらには霊体だからかエナジーボールという草技を多くのポケモンが覚えるので、その点ではロトムはさらに優先度が上がり、また技の一貫より詰ませる感じの展開になるでしょうか。
という感じで、選出予想はあまり当たってる気はしませんが一旦ロトム・ゲンガー・ズガドーン・シャンデラ辺りとしまして、その上でこちらの指名も考えていきます。
まずポテンシャルの低い地面と聞いて1番最初に思い浮かぶダグトリオは、ゲンガーやズガドーンの上を取れて不意打ちもあるのでアローラ含め選びにくいです。少なくともロトムよりは遅いポケモンで固めたい。
シロデスナは霊抜群で遅く、トリックルームも覚えません。同様に霊抜群のネンドール、初速の火力が低く霊も悪も覚えないナマズンあたりも候補になりそうです。
ただトリックルーム展開ができるネンドールと霊に打点があって遅いシロデスナを一緒にするとロトムゲンガーズガドーンならマジで無理そうなので、どちらかは選びたくないですね…。
ナマズンネンドールとSが近いサンドパン…はネンドールとかで起点作られてダイロックとかされたら為す術なくなりそうなので…マッギョ辺りが無難でしょうか。ダグトリオと同じく不意打ちは覚えますが、A66の不一致ならたとえゲンガーでも流石に耐えてくれるはずです。マッギョも遅いのでネンドールのトリル展開は出来ますが、シロデスナに比べたら怖さが格段に落ちますし、ステロ欠伸は怖いですが催眠系は分かっていれば対応できそうです(少なくとも砂かきよりは…ですが)。
というわけでまとめ。色々ポケモンの名前は出てきましたが、こちらの指名はネンドール、ナマズン、そしてシロデスナじゃなくてマッギョ(原種)にして提出することにしましょう!ちなみに相手の指名予想は、ロトム+ゲンガー ズガドーン シャンデラから2匹です。
《考察フェイズ》
Lziaさん
ネンドール、マッギョ(原種)、シロデスナ
VS
アポロン
ロトム(霊)、ミカルゲ、デスバーン
…??はい、ロトムは的中しましたが、他は全然違いますね、いやそれは正直どうでもいいですね、どうしよう…指名をミスりました。なんか…その時の事を書いてる今もどこをどう間違ったのかわかりませんが、なぜかナマズンがシロデスナになっていました。
…ただ、考えてみると結果的にそこまで悪くありません。ロトム以外の予想を外した2匹はS35のシロデスナと同速か遅いポケモンなので、トリックルーム展開はネンドールが地味に速い事も考えてやりにくいと思います。
シロデスナ以外に決定力が少ないのでエースはシロデスナ、トリルかは分からないですがネンドールマッギョではミカルゲを突破するのに時間が掛かりそうなのでここは恐らく間違いないでしょう。シロデスナは耐久積み技が豊富なポケモンですが、呪いが怖いはずなので積むならちゃんと起点は作ってくるはずです。
トリルならネンドール、積みならマッギョがシロデスナの直前に出てくるでしょうが、わざわざ遅い奴らの前ではトリルは出来ませんし、ネンドールとロトムを対面させなければきっと大丈夫でしょう。
ということで、マッギョ展開の方を強く意識する(=欠伸展開を咎めることができるポケモンを2匹以上入れる)ことにします。
また、前述の通りシロデスナ初手は無いでしょう。ステロ撒かれ警戒の初手襷ロトムに対して普通にシャドボに押し切られるので先発はネンドールかマッギョです。
ネンドールに対してはミカルゲが強いかと考察前は思ってましたが、何故かこの土人形…いや土異形くんはマジカルシャインとか覚えるので、悠長に積んだりすることはできなそうです。火力は高くないので特化珠ダイフェアリーがH振りミカルゲに最大101%と超低乱数とはいえ、有効打があるのは怖いです。コスモパワー弱点保険でガンガン殴る型も怖いところなので、警戒していきましょう。
というわけでこれまでのまとめ。
・マッギョの欠伸展開を警戒する。
・シロデスナは初手には来づらい(起点作りの後)。
・ネンドールには1発は貰ってしまう、弱点保険も警戒。
さて、ここまで考えて次は自分の戦略です。
一番最初に考えたのは、初手にデスバーンを出してマッギョorネンドール対面でどくびしを撒き、ネンドールには火傷や呪いを入れてロトムでみがまもを連打するどくびし展開でした。マッギョからの状態異常対策もしたいので、ネンドールを火傷させるのも込みにした火炎玉トリックミカルゲなんかも考えましたが…正直上手くいく気がしなかったのでボツになりました。
ただ、身代わりは相手の起点作りや積みに対して非常に刺さっています。じゃあどうするか…と考えて、今回は『上から身代わりしてアドバンテージを稼ぐ』戦法をメインにすることにしました。相手の3匹はS上昇手段がほぼ無く、マッギョは身代わりを見せれば欠伸電磁波を通せず不意打ちもしづらくなります。加えてこちらには他と比べて素早さが抜きん出ているロトムがおり、上から何かするには適役でしょう。これは普段は家電ロトムに虐げられている霊ロトムが活躍する気しかしないですね!さぁそんなわけで今回のこちらのエースはこちらです!
デスバーン@命の珠 いじっぱり H124 A252 B4 D4 S124
地震 ポルターガイスト みがわり ド忘れ
A特化、H実数値149で珠ダメージを14に抑え、ダイマかド忘れをすれば特化珠シロデスナの大シャドーボールを最大乱数以外耐え、残りを素早さに注ぎ込んだ、ネンドール以外を上から殴るエースのデスバーンです。相手の素早さラインは75、35、32なので、S30のデスバーンはわざわざSに振らずトリル時の切り返し要員と考えるでしょう。マッギョにはダイアース、ネンドールとシロデスナにはダイホロウで全員確定で飛ばせるので、素早さ誤認という1ターンだけの些細なミスを致命傷にまで広げる事も可能です。
マッギョ対面では抜けていれば身代わりからド忘れでC252熱湯を身代わりがほぼ耐えるので急いでダイアースする必要は無く、HP管理は厳しいですが柔軟な立ち回りも可能で、全員に対してハッキリとした行動ができるので先発起用が濃厚な自慢の1匹になりました。
…え?ロトム?まぁ…はい。ロトム速いですよね、こんな感じにしました。
ロトム@たべのこし ひかえめH28 C252 S228たたりめ 鬼火 みがわり かいでんぱ
最速ネンドール抜き、H16n+1、残りCでちょうど252振り。
ネンドール対面で身代わりを押せばトリルがあっても身代わりでターンを稼げて、鬼火ダメージも稼げるのでロトムはそういう時間稼ぎの時のための技構成にしました。一応どくびし展開の名残が残っているのでウェポンは祟り目ですが、ミカルゲから繋ぐ事で耐久積みのような厳しい展開を防ぎ、そうでない展開はデスバーンで何とかなります(むしろその積み展開などの場合、シャドーボールではちょっと火力的に怪しいです)。
一応動かし方としては最後のスイーパーという感じなので、相手のダイマを身代わりで枯らしたり、鬼火や怪電波で1発耐えた後に身代わりで鬼火ダメージを稼ぎながら祟り目でトドメを刺したりするような使い方を想定しています。さっきちょっとネタにしちゃったんですがちゃんと強い動きは出来そうなので期待してます。
ミカルゲ@イバンのみ おだやかHD特化B4
嫉妬の炎 置き土産 黒い霧 こらえる
前述のデスバーンで多くの戦法に対応出来ると見て、残ったミカルゲにはロトムと組んで『これだったら無理』みたいな戦術に対するカバーを担当してもらいます。
今回は初手デスバーンで、初手ダイマすれば確かに相手のダイマを含む色々な動きに対応は出来ますが、唯一初手ネンドールには上を取られます。その状態で初手ダイマはやりづらく、またネンドールは耐久方面の積み技もあるので眠カゴとかで2ターン3ターン枯らされたり、ダイマ弱点保険で上から2回殴られたりするとこちらは非常に厳しくなりそうです。
という事で相手の初手がネンドールだった時やガン積みする系シロデスナの対策として、ミカルゲ後出しから他2匹の起点を作れるような構成を目指しました。デスバーンのド忘れ身代わり、ロトムの身代わり鬼火たたりめをやりやすくするサポートとしての役割が主です。
さぁ3匹の構成が決まったところで、対戦まで待ちましょう!
…
……
…ここで、当時の自分が犯したこの試合2つ目のミスの話をします。
ミカルゲは黒い霧を覚えません。
何故覚えると信じ込んでいたのかはわかりませんが、これが当日、試合開始2時間くらい前にようやく気付いたミスになります。いやーミカルゲの型を1番最後に決定したので育成後回しだったんですよね…
仕方ないので凍える風でネンドールのSを下げつつデスバーンの攻撃圏内に入れていく作戦へ変更します。ネンドールがSに36とか振っているだけでS-1でも抜けませんし、弱点保険も発動させてしまいますが、がんせきふうじは流石にダメージ的に期待出来ず、怖い顔も何故か覚えないミカルゲではどうしようもないのです。ここはS振ってるデスバーン、それとネンドールの耐久を犠牲にしてまでわざわざSに振るわけがないとLziaさんを信用して割り切っていきます。
というわけでちょっと浮き足立ってしまいましたがここから試合フェイズとなります!
《試合フェイズ》
ではLziaさん対戦よろしくお願いします!
初手は…デスバーン対ネンドール!1番警戒し、1番嫌だった対面からのスタートとなりました。とりあえず決めていたミカルゲバック、これで直前の変更とはいえネンドールの初手ダイマや積み技などに対応する構えです。
さてネンドール、繰り出した技はトリックでした。ミカルゲがこだわりスカーフを押し付けられ、イバンのみが取られます。要のデスバーンがスカーフで縛られなかったことを喜ぶべきか、それともミカルゲの機能停止を悲しむべきでしょうか。とりあえずこうなったらミカルゲは仕事が出来ませんし、ロトムも活躍しづらくなったのでデスバーンがめちゃくちゃ重要になりました。
ただ、ネンドールも積んではいないので展開そのものは間に合うと思い、置き土産でスカーフごと退場する選択を取ります。ネンドールはマジカルシャインだったので能力は上がっていませんが、火傷も入っていないので食べ残しロトムでは何ともしづらいです。デスバーンを先に出して起点にしていきましょう。
3ターン目のLziaさんは能力が下がったネンドールからマッギョへ交代、こちらは-2ネンドールの特化シャドボ以下なら身代わりが残るので、安定行動の身代わりです。
次のターンはデスバーンが先制。このためにSに124も割いております。ド忘れを積んでマッギョの熱湯や裏のネンドールのシャドーボールを身代わりが耐える構えですね。ただマッギョの行動はイカサマ。これは身代わりを残して突破は出来なそうです。こうなるとHPを無理やり残すためにも、マッギョにこれ以上行動させないためにもここでダイマックスを切ります。H振りマッギョくらいならダイアースで余裕もって確1ですし、D+2身代わり持ちにネンドールを出すことは出来ないでしょう。無事マッギョは居座り、特化珠ダイアースが通ってマッギョを突破できました。
Lziaさんはネンドール死に出し、こちらはこのまま一貫するダイホロウで殴っていきます。ネンドールのシャドーボールではD+2ダイマデスバーンは25%くらいしか削れませんし、ダイホロウでも2回耐えるかもしれません。さぁネンドールの行動は…ステルスロック!裏のロトムまで見ての選択ですが、こちらのロトムは食べ残しなので悪くはありません。ダイホロウでネンドールを突破し、ダイマを残した状態でラスボスのシロデスナとの対峙です。
7ターン目、Lziaさんは当然ダイマックスを切り、ダイウォールでこちらのダイマを枯らします。身代わりが見えていてダイマを枯らすという事は、シロデスナ側は上を取っている自信があるのかもしれませんが、もはやこうなるとこちらはシロデスナがSに92以上振っている可能性はとうに切っています。デスバーンが上を取っていると信じて身代わりでダイマを枯らしましょう。
ダイマを切ったことで珠ダメージも軽減され、身代わりを2回使える体力がデスバーンにはあります。無事上から身代わりが通り、ダイホロウで壊され、また身代わりダイホロウでシロデスナは小さくなります。こちらは上を取り、A特化珠ポルターガイストでH振りシロデスナも余裕で落とせるハズです。もしタスキ持ちでも裏のロトムのたたりめで落とせるので、ここで1番怖いのは何かしらの方法で体力を残されることだけ…
シロデスナへの ダメージを
カシブのみが 弱めた!
『これだけが怖い』選択を的確に取られる、これが強者との戦いの恐ろしい所。ただ、ダメージ的にはH振りだけでBにはあまり振っていなさそう。Dにガッツリ回していなければこの体力でもC特化ロトムのたたりめで届きそうです。
シロデスナの返しのシャドーボールでデスバーンが落とされ、ロトムを繰り出します。ここは計算も挟みましたが例えHDでもたたりめで足りるはず。お願い落として…!
ロトムの たたりめ!
相手の シロデスナは たおれた!
無事シロデスナを突破、対戦ありがとうございました!!
これでタイプ統一逆ドラフトバトル、決勝の舞台に立つことが出来ます!
総評
霊統一VS地統一の戦いで、シロデスナとデスバーンという霊地複合が火花を散らしたのはなかなか熱かったですね。ということで今回のこちらのMVPはデスバーン、非常に偉かったです。最低限の火力を出してくれたロトム、身を呈してデスバーンを助けてくれたミカルゲも結果として非常に良い働きで、皆での勝利!という感じでとても良い試合でした。ポケモン指定・ミカルゲの技でミスを重ねてしまい、初手のトリックやマッギョの展開は何とか避けたものの、自分の見えているもの以外にも色々負け筋がありました。何とか勝てて良かったですね…
試合後の感想戦で、特にシロデスナの型などに関して想定外をLziaさんは用意しており、終わってみて対戦を振り返った自分は色々見えるものが違うんですが、1つ間違えばこちらが相当不利になっていました。
Lziaさんとの試合後の感想戦ではシロデスナとダイマデスバーンの対面で、身代わりを忘れていきなりダイマを切った事が分岐点だったのかなぁという話になっていたんですが、自分が見ていた中で最も大きな分岐点はそれより前、ネンドールが(多分ロトム警戒で)ステルスロックを撒いた場面です。あそこでデスバーンをシャドーボールなりで1/4くらい削っていれば、シロデスナ対面で身代わりが1回しか貼れず、ダイマシロデスナに半減実ポルターガイストが入ります。結果、より体力の多いシロデスナとロトムが対面する事になります。
こちらのロトムはスカーフで縛られてしまったミカルゲのサポート前提なので、鬼火とかいでんぱで耐久していく型です。H振りでも7割程度しか入らないたたりめでは落ちるか怪しいな…と判断すれば、耐久振ってない(=C振り)読みのたたりめとの択ではあったものの、シャドーボールを見ているので積み技考慮も兼ねてかいでんぱを撃っていき、鬼火を入れるタイミングを伺う形になったかもしれません。そしてロトムがかいでんぱを選択した時、Lziaさんが選択していた技は…Lziaさんがアップする対戦動画をチェックだ!
改めて対戦ありがとうございました!次は決勝戦、相手は飛行のラムカさんか草の甘味ばにらさん。どうあっても強敵ですが頑張りましょう!
9/10追記
Lziaさん視点をYouTubeで投稿して頂きました!ありがとうございます!もし指名ミスしてなかったらやばかったのかも…?多分今回の指名ミスは複数考えたボツ案の1つを間違えて指名に使ってしまったのだと思うので、一応自分の考えた3匹ではあるんですが…見事に噛み合いましたね。
あと自分は、前述の総評で『ネンドールとダイマデスバーンの対面でシャドボ撃たれてたらやばかった』と言っていますが、デスバーンのDが3段階も上がってるのを忘れているのでLziaさんの言う通りトリックを撃った方が良さそうです。やっぱり動画の方が戦局の振り返りの正確性が高いですね…
改めてLziaさんありがとうございました!
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