急な展開の話 by 氏原

「でんでん虫は〜でんでん虫に〜恋をした〜

でんでん虫はでんでん虫をでんでん無視〜」

これは小学5年生の時に赴任してきた担任の先生が歌ってくれたダジャレソングだ。

それまで、先生という生き物は真面目だというイメージしかなかった僕たちは、先生が大好きになった。

でんでん虫の歌以外にも色々な面白いことをしてくれた。

そのどれもが、テレビのお笑い芸人のギャグよりも僕たちの心を掴んでいた。

さらに、その先生は僕の大好きな図工の先生だった。

ある日の授業で先生がみんなに呼びかけた。

「今から絵の具で絵を描いてもらいます!でも今日はベタ塗りをしないように心がけましょう!それではさっそく始めてください!」

みんなが一斉に絵を描き始めた。

しばらくすると、おバカキャラで愛されているアキヒロが先生のもとに、画用紙を持って駆け寄っていった。

「先生できました〜!見て〜!」

大好きな先生に早く褒めてもらいたいのだ。

先生はその画用紙を見て、少し間を開けるとアキヒロの顔を見た。

そして次の瞬間、、、

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