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七夕に思うこと

 七夕は短冊に願い事を書いて、叶いますようにと笹に括り付けますね。
 皆さんはどんな願い事をされたでしょうか?

 十数年前から、わたしの七夕は皆さんと少し違うことをやっています。

 その十数年前の夏にわたしは痔の手術で1週間ほど入院したのですが、命に関わるようなことでもないので、軽い病気の病室にいました。

 手術の後は、傷口は痛かったですが、一日暇なので、病室に近い小児病棟をウロウロしていた時、病室前に飾られた笹に結ばれた短冊の願い事を目にしました。

「嫌なお薬も我慢して飲みます。だから早く健康になりますように」

「苦いお薬嫌がらずに飲みますから、早く退院できますように」

「看護婦さんを困らせません。だから早く病気が治りますように」

 他も同じようなお願い事が…

 わたしはそれを読んで、胸がギュウっと締め付けられると共に自分も医療に携わる仕事をしている者として、はっとしたのです。

 患者さんの事を最優先に考えなければならない仕事をしているのに、色んなしがらみからついついその大事なことを忘れている自分がいたからです。

 そして七夕の日を毎年自分をリセットする日と決めて、自分のやってきた事を点検し、歩む道を修正しています。

 今では役職を解かれ、嘱託の身ですが、仕事をしている限り続けていこうと思っていますし、今年も少しですが修正しました。

 今の職を解かれたら、自分への願い事を短冊に書こうかな。

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