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来週どころの話じゃなかった。

別れた彼から(私が貸したお金を返すの)来週どう?と打診されていたけど、ついさっき「ごめん来週じゃなくて今週だった」と連絡が来ていた。

いや、今週ってかそれ明後日!みたいなことになっている。
どうしようもないが、それでも、どうしよう。


揺れに揺れている。

何に揺れているのか定かではないし選べる立場ではないのだろうけど、選べないのならば1番気持ちに正直に過ごした方が良いのだろうか。


あなたがいなくても大丈夫です、と伝えたいのだろうか。
大丈夫だけど一緒にいたいです、と伝えたいのだろうか。
あわよくばまた抱きしめてくれませんか?と頼みたいのだろうか。
少しだけ甘えて肩にもたれたいのだろうか。


もちろん、そんなの全部したい。

離れることがこんなに辛いなら、好かれていなくても傍にいたいし、都合よくて構わないとさえ思ってる。
(落ち着け頼むから、とほんの少しは思ってるけど多分この心理状態で会ったら落ち着いて冷静な判断なんか出来やしないな)


でも、きっとこの必死さが嫌いなんだろうな。
嫌いというか、重いというか、お腹いっぱいというか。


彼が惹かれた私は彼に興味が薄くて、恋愛にも淡白で、その他にやるべきことがあって、1人で立っていた。

夫が亡くなったとき、私まだ30だった。
色んな人に次を勧められ、父親の顔を知らない我が子を可哀想と言われ、気の向かないお見合いめいたことも何度かさせられた。

あの頃、私は怒っていた。あらゆるものに全身で怒っていた。
貴方さえ死ななければ、と夫にも怒る始末だった。

そんな頃に出会ったのだ。
彼の周りの女の子とはそりゃ違っただろう。
興味をそそられただろう。

そうして、出来上がったのが骨抜きにされたただの女だったのだから、さぞガッカリしただろう。


なくなると気づくんだよね。
過ぎ去って振り返れば、とてもよく俯瞰できるのに、なぜ渦中にいると認識できないのかも。

いつものことなのに。



明後日。
タオルとアイスノンと高級ティッシュも必要だよね。あとどうせ眠れないからお酒も買っておこう。

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