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2023年ふたご座の満月:メッセージ

今は、混乱のときである。不安定で常に情勢が変わり続ける、という星で満ちたふたご座の満月だった。

さまざまな情報が交錯し、さまざまな人々がさまざまな意見や見解や予想や希望を述べる。なにが事実で、なにが重要なのか、わからず混乱する人たちがいるだろう。

目を見開き、目を凝らし、耳を澄まし、感覚を研ぎ澄まし、受け取るのだ。好奇心を持って探すのだ。情報を、意見を、知識を。今は、結論を出すときではない。ただ、受け取るのだ。背中を向けるときではない。心を開いて受け取るときだ。

意識するのだ。

自分の吐く言葉。自分に対して、そして他者に対して吐く言葉を。他者が吐く言葉を。メディアが吐く言葉を。

そこにあるのは、誰にとっての真実だろうか。言葉の背後にある意図はなんだろうか。誰に向かって吐いている言葉だろうか。そして、そこに愛や誠実さはあるだろうか。

耳を澄ますときだ。話すより先に、聞くときだ。ふたご座は言葉を表す。情報を表す。スピードを表す。好奇心を表す。

しかし、善悪を決める星ではない。

光も闇も、そのまま見て受け止め、そのまま認識する星だ。

なぜ、あなたは目を背けるのか。なぜ、あなたは忙しいふりをして知らん顔するのだ。

その「なぜ」に大きなカギがある。好奇心を持つとよいだろう。意識してみるとよいだろう。「なぜ」なんだ?

遠い中東の地で、大量虐殺が起こっている。世界各国で虐殺に反対する大規模なデモンストレーションや、集会や、議論が行われている。しかし、この国では、そんな人は少ほんの一握りである。

なぜなんだろう?

好奇心は人間が人間らしく生きる上で、とても大切なものだ。批判しなくていい、非難しなくていい、攻撃しなくていい。ただ、聞いてみるのだ。今、わたしたちが生きている、たった今の地上において、大虐殺が行われている。けれど、気にならないのはなぜだろう。歴史や事実関係を調べてみようとしないのはなぜだろう。

元ジャニーズ事務所の性暴力の話にしても同様だ。結局、被害を報告しているのは、昔のアイドル候補生だけで、鍵を握る現役のアイドルたちは、声を上げない。

なぜなのだ?

被害を正式に申し出た、昔のアイドル候補生の300人以上にお金で補償することを約束した元社長の藤島ジュリー恵子氏は、会社の株を100パーセント持ち続け、今も取締役である。その300人以上に金銭補償をしたら、会社をたたむと言う。しかし、彼女の未来の生活は盤石であろう。しかも、父親のしたことで自分は一切気づかなかったという。だから、責任はない、と。鈍感力、という言葉が日本に昔あったが、鈍感さは多くの場合、暴力になりうる。

しかも、被害者であるアイドルたちが、メディアに出ることが控えられている。紅白にもNHKは出さないそうである。

昨今、アメリカのトップ女子体操選手たちが、コーチに性暴力を受けていたことが明らかになった。東京オリンピックに来た選手たちもそうだ。コーチは解任になり、刑事責任を問われた。しかし、選手たちが出場を控えるなんてことは起こらなかった。被害者は、罰せられる立場にないからだ。

一方で、ジャニーズ事務所は会社名を変え、騒ぎが納めるまでアイドルたちは身を潜め、社長は取締役としてい続け、100%の株を持ち続ける。父親が犯した犯罪の責任は関係ない、しかし犯罪の上に築いた富と権力は受け取っている。

暴力は、しっかり断ち切らないと連鎖しやすいのが人のサガであり、人の世である。これは、ジャニーズ事務所の問題だけではない。世の中で、少年少女たちが、大人からの性暴力にあっているのだ。ジャニーズほど大きな会社だからこそ、社会的影響のある会社だからこそ、その責任は重い。しかし、権力側が現状維持のために悪あがきをする、という星がさんさんとこのところ輝き続いている。彼等は、相変わらず同じやり方を続けている。ここまで隠蔽するといういことは、もしかするとすでに性暴力の連鎖は社内で起こっていて、先輩が後輩に性暴力を行っているのではないか、とも、疑いたくなる。

それにしても、みんな、見て見ぬふりして終わりにするのだろうか。みんなで不幸の連鎖を続けてゆきたがるのは・・・

「なぜ」なのだろう?

現役のアイドルたち、あるいは、最近までアイドルをしていた人たちが手を挙げて、自分も被害にあった、と言えば、もっと法も世論も動きやすいだろう。しかし、手を挙げない。

この国において、性暴力は暴力を振るったほうより、振るわれたほうに「穢れたもの」「傷もの」という、一般市民の差別意識があるのではないだろうか。だから、もちろん会社側からの圧力もあるだろうが、ジャニーズ事務所のアイドル被害者たちは手を挙げることが難しい、という側面もあるのではないだろうか。

「僕も被害にあいました」と言うと、勇気あるものとして称えられ、これからの未来のためによく言ってくれた、とは世論はならず、アイドルとして傷がついて仕事ができなくなるのではないだろうか。それは、強姦された女性たちが、その事実を公にしたり法に訴えたりしないのと同じだろう。日本では、性暴力において被害者が世間のはじき者にされるとしたら、市民全体にも、性暴力が止まらない罪と責任があるのではないだろうか。ジャニーズ氏が、何十年にもわたって所属タレントたちを辱めることができたのも、その国民性に理由の一つがあった可能性も十分ある。

この月は、みんなに問う。

あなたは、意識をもって生きているだろうか?意識がないということは、無意識だ。無意識だと人を傷つけても気づかない。自分を傷つけても気づかない。罪の意識さえない。

あなたの翼はどこに隠れてしまったのだろう。いつからだろう。

言いたいことも言わず、何も見ず、聞かず、自分をごまかし、他者をごまかし・・一体、あなたは何者なんだろう?もしかして意識がないAIだろうか?

この満月には、人々が嘘をつく、という星がある。それは同時に、目覚めのとき、という星でもある。その星は、メディアから政治家から、そして、人間一人一人に降りてきている。

良いチャンスだ。

今、あなたは嘘をついていないだろうか?自分にも他人にも。メディアや政治家はどんな嘘をついているだろうか?

意識し、検証してみるとよいときだ。意識することで、あなたは自分の翼の存在に気づけるかもしれない。素晴らしい目覚めのチャンスのときだ。

それから、現状維持をしたがる人々がいる、という星の一方で、現状を変えよう、と、立ち上がる人々の星もある。

もう嫌だ。こんな風に自尊心や人間としての尊厳が踏みにじられるだけでなく、存在そのものを無視されるような生活は絶えられない。わたしは木材や素材や資材じゃない。もちろん、人材じゃない。

人間だ。

もう嫌だ。働いても働いても安い給料で、誰にも感謝されないだけじゃなく、会社や組織という存在の、ただの数字やコマであり続けるのは。わたしは血の通った人間だ。不安も恐怖も歓びも記憶も感覚も愛も夢もある、人間だ。誰かの鈍感さのため、誰かの止まらない欲望を満たすため、誰かの深い恐怖や闇を埋めるために存在しているんじゃない。

わたくし、として存在しているのだ。

誰かにとっては、好きな時に気の向くままに動かせるコマ、人材かも知れないが、わたしにとっては、わたしがすべてなのだ。

わたしの命なのだ。この世に生きている証しが、わたしなのだ。

これまでのやり方?前例がない?

だから、これまで通りにやらなくちゃならない?

これまで通りにやってきて、世の中はどうなってる?こんな世の中を続けるために、苦しみ続けなきゃいけないのか?北極の氷が溶けても、メキシコやアメリカやインドや中国で、夏の最高気温が50度に達しても。対岸の火事なのか?日本でも、さまざまな自然災害が起こってるじゃないか。あちこちで戦争が起き、悲鳴を聞き、その上物価も上がり、生活は困窮する。地球は一つの生命体なのだ。

わたしはもうこりごりだ。弱肉強食の論理なんて、一部の人間たちが自分たちの利益と強欲のために生み出した、バカバカしく罪深い考え方だ。

新しい未来を生み出すため、これまでとは違った世の中を生み出すため、立ち上がるのだ。

そうやって、一歩を踏み出そうとする人たちが出てくる星がある。反乱のエネルギーだ。これは、強烈な影響力があり、明るく、前向きで、義に満ちている。もちろん、怒りも。

結婚して105日でスピード離婚したフィギュアスケーター、羽生結弦選手の「メディアに私生活を追いかけまわされたのが、離婚の大きな原因だ。大切なパートナーを守り切れない。別れるしかない。」宣言も、そうである。メディアという大きな権力の海に石を投げ、賛否両論の波紋を広げた。彼は、今回のふたご座の月を照らすいて座の太陽の元に生まれている。いて座は、善悪を見極め訴える正義の星である。

アメリカの三大自動車会社(フォード、ジェネラルモーターズ、クライスラーの親会社)の労働組合が立ち上がり、長い間のストライキをして労使間で交渉を続けた。その結果、非正規雇用者も含めて、¥25%の賃上げがほぼ確定され、来年から時給が日本円にして4500円~1万円以上になる。これも、虐げられた者たちが正義を求めて反乱を起こすの星、を表している。

ただし、この満月には制限の力が働いている。

言論の自由の制限。行動の制限。移動の制限。水や食料などの資源の制限。

権力者にも一般市民にも差別なくこの制限の力はかかってくる。

すぐに、簡単には物事は進まないだろう。右往左往の混乱があるだろう。権力者の失墜や、人々の不安と苦労が予想される。

しかし、慎重に、問題や課題と一つずつ向き合えば、正直に、自分自身と身の周りを取り巻く状況にに向き合えば、解決策や答えが見つかるだろう。忍耐力はいるが、素晴らしい成果も期待できる。

そして、上でも言ったように、この月は、結論を急ぐときではない。それよりは、柔軟に動くときだ。世の中は不安定で、混沌としている。想像してみたまえ。あなたの中にはビジョンがある。あなたの中には希望がある。あなたの中には炎がある。しかし、周りには霧た立ち込めている。

そんなとき、あなたはどうする?

そうだ、一歩ずつ、歩めるだけ歩むのだ。あるいは立ち止まるのだ。いつか霧も晴れてくる。今大切なのは、希望の炎を絶やさないことだ。目を凝らし、耳を澄ませるときだ。好奇心をもって、判断するのだ。そして、進む道を選ぶのだ。

そして諸君。

体のケアをしたまえ。あなたの魂が縮こまってしまわないよう。あなたのビジョンや生きる力が萎えないよう。あなたのこころが病まないよう。体あっての命だ。

そして、意識するのだ。

意識することを止めたら、あなたの命を守るはずのあなた自身がわからなくなってしまう。意識することを止めたら、あなたにとって大切なものを見失ってしまう。意識は高いとか低いとかではない。

するか、しない、かだ。

選択するときだ。

意識するか、しないか。

目をつむり、耳をふさぎ、感覚を閉ざし、意識しないことを選んできた人たちは、忙しい、子供がいる、家族がいる、パートナーが手伝わない、パートナーが理解してくれない、親の育て方が悪かった、学校教育が悪かった、お金がない、老いた親がいる、会社がひどい、仕事が大変だ。

大抵、口をそろえて、そう言う。

しかし、意識するのに時間もお金も労力もかからない。意識、だから。

ただし、意識し始めると生活は多かれ少なかれ変わるだろう。みんな、それがどこかでわかっている。そのリスクを負いたくないだけなのだ。

世界が破滅に向かおうと、どれだけの子供たちが大量殺戮されようと。

知ったことじゃないのだ。

せめて、正直になりたまえ。

現状維持をするために、他者が無残に殺されようと、少年少女たちが性暴力を受けようと、75%の生き物がたった50年足らずでいなくなっていようと、地上が人間の住めないところになろうとも、今の自分のことだけが大切なんだ、と。半径50センチ以内の自分の世界の損得だけが大切なのだ、と。わたしと藤島ジュリー氏は同じだ、と。

再び言うが、善悪ではない。

意識する。言葉にする、のだ。

意識ある人生を選ばないのなら、せめて、そのくらいだけでも正直になるとよいだろう。

まだ、生きているのなら。

生きたいのなら。


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