JONAGOLD「7号線」MVをじっくり見てみた #1 Jさんが乗り込む車のドアが開いてる
「7号線」MV、14万回再生を突破しましたね(2022.5.27 PM7:00現在)。
おめでとうございます!!
私も毎日リピートしていますが、何度も見ていると、だんだんと細かいところに目が行ってしまいます。
気になりだすと、あれこれ妄想に走ってしまう性分なので、いくつか気になったところを書いてみたいと思います。
Jさんも「Aomori Ringo Radio」で言っていましたが、このMVでは2人の関係を具体的に描写していません。
はっきり説明せずに、視聴者に想像の余白を残しているところが、このMVのいいところです。
なので、「ああ、そういう見方(妄想)もあるのか」程度に軽く読み流していただけると幸いです。
#1 Jさんが乗り込む車のドアが開いているのはなぜか?
MVの最初の方で、Jさんが車に乗り込みますが、車のドアが初めから開いています。
MVの尺からすると、ドアを開けて乗り込む時間は十分にあったはずです。
では、なぜドアを初めから開けていたのか?について考えてみたいと思います。
(1)MVのドライブは、どういうシチュエーションなのか?
別れる直前のドライブ?
♪ さよならのあとに ♪ という歌詞から、普通に考えれば、このドライブは別れた後のことだと思います。
Jさんもラジオで「別れた後にひとりで運転している」と言ってましたし、それが正解です。
でも、私は「別れる直前の可能性もある」と思っています。
たとえば、
何か月も連絡がなかった彼から「〇日に話がある」と急に連絡が来て、「ああ、いよいよか」と思うと寝られず、知らぬ間に車を走らせていた、
という感じです。
状況的に、たまたま7号線を通っているのではなく、二人の思い出に導かれてドライブしていると思われます。
そうすると、彼への想いがより強く残っている、別れの直前の方がしっくりくるのではないでしょうか。
その場合、♪ さよならのあとに 季節の扉 かけ忘れたスターター ♪ は、「別れの後に、新しい恋が待っていると自分に言い聞かせてみたけど、やっぱりそんな気持ちになれなかったわ」という感じになると思います。
※ 実を言うと、
「7号線」と「風待ちリップ」の物語はつながっていて、ふたりがやり直すシナリオもあるんじゃないか、
という気がしています。
(頭の中では、ふたりがやり直す「風待ちリップ」MVのシナリオが出来つつあります。)
なので、
どうしても別れさせたくないんです(笑)。
以下、「別れの直前説」で話を進めます(キッパリ)。
(ジャケ写とMVで衣装が違う)
ところで、
ジャケ写でJさんはTシャツ姿で運転していますが、MVではTシャツの上にアウターを着ています。
Tシャツと長袖で季節感を出して、別れるまでに、いろいろあったことを示唆しているのでしょうか。
MV中でTシャツ姿なのは、電話ボックスや歩道橋にいるシーンです。
彼に電話しようとしていると思われるので、彼との関係を修復したい気持ちがあるのでしょう。
そのTシャツが見える形でアウターを着ていることからすると、彼との関係を修復したい気持ちが残っていることを表現しているとも思われます。
( ♪ 思い出の欠片 それもやがて消えて ♪ という歌詞からも、完全に彼との思い出を払拭できていない様子がうかがえます。)
※ 実際は、Tシャツなのは、顔がはっきり、きれいに見えるようにということで、アウターを着ているのは寒いからかもしれません。
それを言っては身もふたもないですが…。
(2)ドアを開けていた理由
① 映像表現上の都合
(動きを止めたくなかった)
ドアが閉まっている状態から乗り込むためには、一度立ち止まってドアを開ける必要があります。
すでに始まっているイントロに合わせて、動きを流れるようにしたかったとも考えられます。
しかし、立ち止まるといっても一瞬ですし、乗り込んでからイントロを始めてもいいので、これが決定的な理由ではない気がします。
② 歌詞との関連
( ♪ さよならのあとに 季節の扉 ♪ を示唆)
サビの歌詞を意識して、
「新しい恋の扉は開いていて、Jさんはそちらに向かって走り出しますよという意味を込めた」
と考えられます。
このMVは全体的に失恋のドライブという感じになっていますが、ちゃんと次が待っているから安心してね、という視聴者へのメッセージかもしれません。
③ 空虚感
(別れる前の揺れる心情を表現)
このドライブはバッチリ準備をして、はっきりした目的があってのものではない気がします。
(1)で書いたとおり、知らぬ間に車を走らせていたとすると、ぼんやりしていて何度も部屋と車を往復することもあったかもしれません。(電気消してなかった、カギかけたっけ?など)
車のドアを開けておくことで、Jさんの心が定まらない様子を表現しているとも考えられます。
④ 彼との思い出
(彼がいつもドアを開けてくれていた)
MVで、Jさんは何らかの理由で(アウターを着るためとか)いったん車から部屋に戻ったと思われます。
普通に考えると、「戻ってきたときに乗りやすいようにわざとドアを開けておいた」ということになるでしょう。
でも、それだとあまりに味気ないので、物語を妄想すると、
二人のドライブで、Jさんが運転するときは、彼が先に行ってドアを開けてくれていたのです。
その記憶がJさんのどこかに残っていて、無意識のうちに、彼がしてくれたようにドアを開けたままにしておいたのではないでしょうか。
(3)何がドライブに向かわせたのか
別れる前に思い出をたどるとして、どうしてドライブなのでしょうか?
※「7号線」なんだから、ドライブしないと始まらないでしょうが!という正論は置いといて。
壁に並べた写真を1枚ずつ見直していくとか、ギターを弾いてみるとか、いろいろ方法はあったはずです。
もしかしたら、この時点ではリマインダー(彼を思い出すもの)は部屋になくなっていたのかもしれません。
形あるものは消してしまったけど、♪ 君の肩の匂い ♪ は、無意識の中に刻まれていたのでしょうね。
7号線の緩いカーブで彼の肩にふざけて倒れてみたときの幸せな記憶、それがJさんをドライブへと導いた、と思いたいです。
※ お気づきとは思いますが、「埠頭を渡る風」(松任谷由実)のパクリにインスパイアされたものです。
♪ ゆるいカーブで あなたへたおれてみたら 何もきかずに 横顔で笑って ♪
稲垣潤一 & EPO のカバーver.(アレンジがCityPopぽいので)
おわり
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