明日のためのカラオケ

※この記事はTDU21 Advent Calender 2021 の22日目の記事です。

忘年会や新年会の恒例行事であるカラオケ。某ウイルスの影響でしばらく行われていなかったものの徐々に落ち着きを取り戻し、カラオケに行くということも多くなってきたのではないでしょうか。今回の記事では「明日のためのカラオケ」と題しまして次の日に響きにくい、喉の辛さや疲労を軽減する上で有効な手段をいくつか紹介して行こうと思います。

おしながき


  • 飛びつき注意! 飲み物の選び方

  • とりあえずこれは知っておこう! 歌い方の種類

  • 休みも大事! 選曲の仕方

  • 楽しみは取っとけ! ウォームアップ曲について

  • とりま聞いとけ! 呼吸の重要性



あらかじめ言っておきますが大したこと書いていません。なので、よくわかんないやつが一丁前に書いてんじゃねえぞと思っても温かい目で見ていただければと思います。


飛びつき注意! 飲み物の選び方

カラオケといえばドリンクバーやお酒が付きもの。歌う上でも適宜喉を潤すことはとても大切です。ですが、飲み物の選択次第ではかえって喉に負担をかけてしまうものもあります。このパートではカラオケのお供に最適だと思う飲み物を紹介して行こうと思います。

お水

Tier1です。シンプルイズベスト。喉を潤すのに必要なのは水分であって他は必要ない(カラオケはある種の運動なのでミネラル補給は大事)ので、お水が一番!常温もしくは体温くらいのものだとより体への負担が減るのでなおヨシ!

ホットドリンク

炎症を抑える効果があり、「せっかくカラオケに来たのに水だけ飲んでるのもいかがなものか」と思う人におすすめ。生姜や蜂蜜が入ったものだと炎症を抑える効果が高まる。(ただハチミツレモンや生姜湯を出すカラオケ店はあまり見たことがないので持参することの方が多いと思いますが。)

緑茶、紅茶

殺菌効果の高いカテキンを含んでいるので炎症を抑えることができます。ホットにすればより高い炎症抑制効果を期待できる上、カラオケにも割と置いてあるので個人的にはかなりおすすめです。ただ、お茶であればなんでもいいわけではなく、カテキンを含むものに限ります。中でも同じ茶葉から抽出される烏龍茶はタブーです。理由は後で説明します。

避けた方が良い飲み物

ここからは、カラオケで「歌う」時にあまり良しとしないドリンクを紹介します。あくまで歌うという視点からの意見なのでただ友達とわちゃわちゃやりたいのが目的なら特に気にしなくてもいいと思います。

炭酸飲料

ドリンクバーでのpick率ナンバーワンといっても問題ない炭酸飲料ですが血管が開いてしまい、痰が絡みやすくなります。しかし、そこまでの問題児ではないので1、2杯飲むのは問題ないと個人的に思います。

アルコール

普通に飲んでも酒焼けすることがあるくらいには刺激物ですので、カラオケ中に飲むにはあまり向きません。新年会や忘年会では要注意です。カラオケで飲む場合は水などのチェイサーを用意して飲むなどの配慮が必要です。

烏龍茶

大がつくほどの問題児です。烏龍茶は油をねこそぎ掠め取るので、喉の表面の油膜を掠め取り喉が枯れやすい環境を作りやすく冬場ではウィルス等の感染リスクを高めます。なので、烏龍茶を飲むときは脂身の多い肉や料理の時だけにしてください。

ウーロンハイ

ダメなもん組み合わせたらそれはもうだめなのよ。カラオケでは飲まない。以上。

とりあえずこれは知っとこう! 歌い方の種類

カラオケに行ったらやっぱり技巧的、格好いい曲を歌いたいと思う気持ちはよくわかります。ですが、中には歌い方を気をつけないと喉を激しく痛める曲も多々あります。このパートでは無理をしないような歌い方等についてお話ししていこうと思います。

まず、当たり前ですが人によって声質が違うので歌い方も人それぞれになります。そのため、いろんな歌い方を試して自分に合ったものを見つけていただけたらと思っています。あと、近年の音楽に絶対というものがないということも念頭において抱けると助かります。定義ややり方も曖昧なものが多いので試行錯誤して直感的に理解するのが一番早いです。もし、絶対的なテンプレがれほしいというのであれば今まで学校で扱ってきた音楽の教科書を参照してください。原点は全てそこに書いてありますんで。

なのでここでは声の出し方の種類の紹介でもさせてもらおうと思います。

チェストボイス

簡単に言えば地声です。裏声やなどの息の音が混ざらない歌い方で、
ハキハキとしたまっすぐな歌い方ができます。

ミックスボイス

ミックスボイスは地声と裏声をミックス、あるいは中間の声のことをいいます。
皆さんがよくいう「歌が上手い人の声」を上げれば大体この種類に分類される声だと思います。

ヘッドボイス

裏声を尖らせた声のことです。ソプラノ歌手が使う発声法として有名であり、ファルセットよりも表現に力強さが出ます。

ファルセット

ヘッドボイスとは対照的に、息を多めに入れて弱々しく出す裏声のことです。人間の素の裏声の音に近いため、違う発声の繋ぎにファルセットを使うなんてこともできたりします。

ハイトーンボイス

地声と裏声の間のような発声なのですがミックスボイスとは違い、鋭い高音が特徴的な発声です。カラオケでボカロ歌った時とかにやるとすげえ気持ちよく歌えます。

ウィスパーボイス

文字通り囁くような歌声です。ため息をつくような、息の多い弱々しい表現ができます。

ホイッスルボイス

ホイッスルのような頭に響くような高音がホイッスルボイスです。素人がこれを見よう見まねでやり、喉をボロボロにするのはよくある話ですね。

ざっと書いてきましたが違いがいまいちよくわからんという人もいるでしょう。
私もそうです。
定義がざっくり決まっていて明確な基準が設けられているわけでもないので、「あー。そういう歌い方もあるのねー。」程度に理解してくれれば十分だと思います。私から言える確かなこととしてはチェストボイスかミックスボイスから練習を始めると歌い方のコツが掴めてくるのではと思います。ホイッスルボイスやハイトーンボイスは練習が必要なので安定して出せる自信がないなら練習を少しする程度にして、「あ、出せるようになってきたな。」と思ったら使っていけばいいと思います。

休みも大事! 選曲の仕方

このパートでは選曲の仕方について話していこうと思います。とはいってもシンプルで激しめの歌をデスマするのはやめましょうということです。例えば喉があったまっていない状態でいきなりヘヴィメタルを歌い、デスボイスやフライスクリームを連発しているようでは最後の方には燃え尽きてしまいますし、仮に歌い切ることができたとしても途中で呼吸や発声が乱れて気づかないうちに喉を痛めているケースも少なくありません。なので、途中でバラードやクラシック音楽などを挟むと発声の確認もできますし喉を休めることもできます。つまり、無茶は禁物ということです。
少なくないかって?
だってこれしか書くことないんだもん。

楽しみは取っとけ! ウォームアップ曲について

ここもそんなに書くことはありません。至ってシンプルです。
歌うこともある種の「運動」なので準備体操が必要だということです。
そして、その準備運動が「発声練習」と「ウォームアップ」です。
発声練習は歌う上でのラジオ体操でもあり、歌う前にちゃんとやったか否かでは大きな差が出ます。また、準備体操だけでなく、どのスポーツでもアップは欠かせません。もちろんカラオケでも。なので、自分が無理なく歌えて喉を温められるウォームアップ曲をしっかり持っておくのが大事になってくるわけです。
では、ウォームアップ曲を選ぶ上で何が重要になってくるのでしょうか。

音の上下が多すぎない

最初から音の上下が多すぎると喉の制御がうまくいかず、暴れるように歌ってしまうため、喉を壊しやすくなります。また、音の上下が少なすぎてもウォームアップにならないので自分にとってちょうど良い曲を選ぶことが重要です。 

高すぎない

いきなりものすごく高い曲を歌うと喉がうまく動かないため、大きな負荷をかけてしまいます。それにうまく動かせない状況では練習にもならないのである程度あったまってきてから歌いましょう。

速すぎない

うまく動かないのは喉だけではありません。口も普段喋る程度の開き方では歌うことはできません。速い曲には喉だけでなく口の動きも必要になるため、いきなり速すぎる曲を歌うのはよくありません。

とりあえずこの3点を守って選んでいただければおおよそ大丈夫かと思います。
私が友達と行くときは君が代を合唱するという謎の儀式がありましたがそれでもいいかなとは思います。
ちなみに私のは「東京テディベア」を+3の1オクターブ下で歌うことでウォームアップとしています。

とりま聞いとけ! 呼吸の重要性

このパートではカラオケでも重要になる呼吸の重要性について話していこうと思います。呼吸は身体操作の基本なので覚えていけばカラオケだけではなくちょっと無茶をしなきゃいけない時や寝付けない時、目覚めが悪い時にも使えますのでよかったら勉強してみてください。ここではその触りだけを書いていこうと思います。
まず、呼吸には浅い呼吸と深い呼吸の二種類があります。ですが、浅い呼吸を使うのは体を隙なく動かす時や炎症等で呼吸に痛みが伴うときなど特別な場面以外では意識して行うことはありません。普通に無意識のうちにしているのがほとんどです。一方で深い呼吸は腹式呼吸や深呼吸など意図的にやる機会が多く、使えるようになっておくと便利な場面が多々あります。なのでここでは歌う上で重要な腹式呼吸について書いていこうと思います。

そもそも腹式呼吸って何?

呼吸にはいくつか種類があり、そのなかでも有名なのが胸式呼吸と腹式呼吸です。
胸式呼吸は自律神経系の交感神経を優位にするものであり、緊張感を体に与えることで筋肉が動きやすくなります。簡単に言えば生物に遺伝子レベルでプログラムされた戦闘モードに切り替わるということです。
一方、腹式呼吸では自律神経系の副交感神経を優位にするものであり、体の緊張を解いてリラックスした状態になります。なので、体に力が入りにくい腹式呼吸が歌う時には適しているというわけですね。

じゃあどうやってやるの?

まず呼吸をしたときにどこが動きますか?大きく分けて「胸or肩」、「お腹」の2パターンだと思います。前者が胸式呼吸で後者が腹式呼吸です。この時点で腹式呼吸ができている方はそのままの呼吸で歌っていただければ無理なく歌えると思います。でも、胸式呼吸しかしたことない人はどういうことかいまいちピンとこないと思うのでざっくりと説明していきます。
そもそも、腹式呼吸はお腹を使った呼吸ではありません。「は?」と思う方がほとんどかもしれませんが胸式と腹式は
「胸郭を使うか使わないか」
の違いだけなんです。なので、腹筋バキバキに割れば歌が上手くなるとかそういうわけではないんです。「そろそろ練習方法とか実用的なこと教えろ」って声が聞こえてきそうなのでざっくりと説明していきます。
それは

「お腹を使って呼吸をすることです。」

………………..「は??????????????」

おそらくみなさんこんな心境なのではないかなと思います。『散々「筋トレしまくっても腹使わないから意味ない」とか抜かしてたくせに結論が「お腹を使って呼吸をすること」って馬鹿にしてんの?』と思ってる方が大半でしょう。
厳密に言えばお腹(腹筋)を使っているわけではないんですが、お腹を膨らませたり萎ませたりするような感覚で呼吸を行うと胸郭を使わずに呼吸をする感覚が掴めるということなんです。むしろ、腹筋でゴリ押して呼吸しようもんなら力が入ってしまい、腹式呼吸のメリットを全部ドブに捨てる羽目になります。なので、このイメージで練習していけばリラックスした状態で呼吸を行うことができるようになり、歌うときだけでなく次の日の仕事や勉強の時も心身ともに疲労を軽減することができます。

いかがでしたでしょうか。以上で記事の内容は終わりとなります。ここでは歌う上で大事なこととか言ってウダウダ書いていきましたが、一番大事なことは楽しむことです。「こんなにいろんなこと気にしてたら楽しめない!」というのなら気にしなくて構いません。ただ、次の日に不安が残って全力で楽しめないと思っている方の力に少しでもなれたのならうれしいです。


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