思い出話ではなく想い出話。

誰に対してかわからない予防線を張った後で早速好きなモノについて書いてみます。

自分が音楽を好きになるきっかけ。
ギターを始めるきっかけ。
バンドを始めるきっかけ。

いろんな「きっかけ」をくれたバンドがASIAN KUNG-FU GENERATIONです。

出会いは中学三年生の終わり頃。
バスケ部だった自分は一度もレギュラーとして試合に出ることはなく、お情けで試合に出る部員でした。
そんな部員にも関わらず、退部することなく三年間バスケを続けました。
そして最後の試合が終わって、バスケの練習をする必要がなくなったとき。
高校生になってもバスケを続ける気はなかったので、他にやりたい事が何もなかった。

ただ高校受験はあったので勉強しないといけないし、進路のこととか考えてはいたので特に喪失感とかはなかった記憶。
この時期に友達の家に行って、当時「鋼の錬金術師」の主題歌になってたアジカンのリライトを聞いて「これはカッコいい‼︎」と思った。

当時のアジカンは「遥か彼方(崩壊アンプリファー収録)」がNARUTOの主題歌になり、1stアルバムの「君繋ファイブエム」がいきなりオリコン10位以内に入り、「ループ&ループ」「サイレン」「君の街まで」「リライト」と名曲を次々と発表して2ndアルバムの「ソルファ」がリリース直前というタイミング。
俺だけでなく、他の子もアジカンというバンドを認識してる状況でした。

音楽を聴くという行為が習慣として全くなかった自分も、アジカン聴きたいという思いでTSUTAYAに行って「君繋ファイブエム」借りたり、当時家庭教師の先生が好きな曲をセレクトしてくれたMDの最後に「君の街まで」と「Hold me tight」が入っててそれだけ繰り返し聴き続けたりしました。

もうアジカンしか興味が向かなかった。
バスケが終わって空いていたであろう穴はアジカンで塞がってた。だから喪失感とか無かったのかもしれん。

そして「ソルファ」がリリースされて、ご多分に漏れずTSUTAYAで借りてMDに焼いて聴き続けました。
本当に四六時中聴いてたような気がする。

その頃にはギターも始めてて、最初は親父のフォークギターで練習してたけど一度やめて、次はフォークギターより弦が柔らかいガットギターで練習してた。
で、親父はS.yairiのアコースティックギターを買ってくれた。今でも使ってる。

アジカンの武道館ライブのDVDを買って見た時は、映像だけどもライブというものを初めて観て感動だった。
武道館のステージの白黒の市松模様は「下北沢シェルター」というライブハウスと同じなんだとかアジカンに関することを一つでも多く知りたいと思ってた。

バンドやってみたいなとも思って、進路で進む高校も軽音楽部があるかどうかで決めたくらい。

この頃、アジカンは好きなバンドやアーティストを呼んでライブする「NANO-MUGEN FES(ナノムゲン)」を開催していて、その出演アーティストの曲が収録されたコンピアルバムが発売された。
その中に新曲の「ブラックアウト」が収録されててそれが聴きたくてコンピアルバムを購入した。
でもそこに収録されてる他のバンドの曲が凄くカッコよくて、邦楽では「エルレガーデン」「ストレイテナー」「スパルタローカルズ」とか、洋楽では「ASH」「Dogs die in hot cars」「Farrah」とか。

アジカン以外のバンドや洋楽に興味を持ったのはナノムゲンコンピのおかげ。
初めてチケットを買ってライブを見たのはストレイテナーで当時「Dear Deadman」というアルバムのリリースツアーの難波ハッチでした。

で、翌年2006年のNANO-MUGEN FES。
行きたい。でも横浜は遠い。1人で行けるか不安。
一応チケットの抽選には応募。そして2daysのチケットが当たる。
「もう行くしかない‼︎」と高校生で初めての一人旅。

今でも覚えてるけど本当に楽しすぎた。
一人という不安は横浜アリーナに入ってすぐに消えた。
ほぼ全部のアーティストのCDを会場で買ったと思う。買いすぎて店員さんにBEAT CRUSADERSのポスターをもらって嬉しかった。
家に帰って開いたらメンバー全員のサインが入ってて絶叫した。

覚えてるのがMO'SOME TONEBENDERで席で座って見ようと思ったけど、始まった一音目で「ヤバい」と思ってスタンディングエリアに走って向かった。
その時に買った「Rockin' Luuula」ってアルバムはめちゃくちゃ聴いた。
これには椎名林檎さんも参加してたり、林檎さんのアルバムの曲にはギターの百々さんが参加してたりして音楽的見聞が広がった。

アジカンのライブを初めて生で観たのもナノムゲンだった。二日間とも最前列で観た。
ライブの最初あたりで後藤さんが「オーイ‼︎」って叫んだところが記憶に残ってる。
アンコールで出演していた「The Rentals」の面々が登場してアジカンと一緒に「Getting by」という曲を演奏してたのが凄く楽しそうで幸せな気持ちになった。

この横浜で後藤さんがぴあで連載してたコラムを纏めた「ゴッチ語録」という本を購入。
帰りの飛行機でずっと読んでた。
このゴッチ語録も自分にとっては重要で、本に載ってるバンドやアーティスト。今週の一枚的な感じで紹介されてるCDはほぼTSUTAYAで借りた。
「イースタンユース」「Weezer」「ミッシェルガンエレファント」とかはこの本を読んで知ったし聴いた。
いつかこの本にサインを貰うのが夢。
一度叶いかけたけど、その時は本を持っていなくて泣いた。

後はなんだ…、そう「SCHOOL OF LOCK」っていうラジオにアジカンも出演しててそれを聴きたいがためにラジオを繋いだ。
ラジオで新曲が流れるのもドキドキしながら聴いたし、お勧めのバンドも次の日にはTSUTAYAに借りに行った。
「Smashing pumpkins」はベースの山田さんのお勧めだった。


もう思い出を挙げていったらキリが無いのでここらへんでお終い。

でも今の人格形成にアジカンは音楽以外の部分でも多分に影響を及ぼしてる。
これからも聴き続けるし、CDは買い続けるし、ライブを観に行き続ける。
本当に人生において特別なバンドです。


ここまで書いて思ったのが長すぎる。
取り留めのない話ばかりで今回こそ別に読まなくてもいい。でも少しでもアジカンのこと気になったらいつでもCD貸します。

データ全盛の時代ですが、貸し借りができるのが「物」の良いところです。

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