つぶやきサルベージ

ここの台詞は、お好きにご利用ください。
商用利用は良くわかってないので、お控え下さい。
利用時、私が検索できるよう、工夫してくれると嬉しいです。

「肯定」
ねぇ。
私たち、上手くやれてるよね。
不安や不満が、無いわけじゃないけど。
思ったより、ずっと。
なんか……大人ぶれてる、みたいな。
だから、もっと……褒めてもらったり、甘やかされたり、しても良いのに、ね。
……上手にできてるのにねぇ。
なんでか、こんなに、むなしい。

「ただのツイート」
この上なく、面白い。
素敵で鮮烈で心躍る。
瑞々しく、全てが変われる。
そんな何かを、待ち望んだまま。
何ひとつ変わらない部屋の中で。
ぼんやりと溜息ばかり吐きながら。
人は死ぬ。

「なにこれ」
錆びる夏。
不束に。
覚束ず。
身体揺らしながら。
走る風。
待ち侘びて。
孤独を払うように。
飛び出せば。
天つ風。
心までは戦がず。
軋み崩れる音の、鳴り止みを待つ。
映る水面に暮れる日。

「ただのツイート」
誰かの代わりは居るし、何とかしようと思えば何とかなる。
だから、デメリットばっか考えず、とりあえず切り捨てて再スタートしてから悩むか、でええんよ。
このまま続けても、どうせどっかでダメになるなら、早いほうがええって。
過去とか未来とか、どうでもええ。
現在つらい自分を救ってあげな。

「錆」
車輪が回る。
そうか。これが、そうなんだ。
ゆっくりと流れて行く。遠くへ。
ずれる様に、滑る様に。
追わなければ、同じところに居られなくなって行く。
足をゆっくりと、だけど心の焦りよりも速く。歩かせる。
もう、すぐに、この時は終わる。
これが、別れ、なんだ。
と、見えなくなって、思った。

「背景」
後ろ姿を描く理由、わかるか？
たぶん、芸術的ってより、文学的なことで、そう表現するには感傷的すぎる。
……ははっ、いいだろ？
眺める、振り返る、立ち止まる、去ってしまう。
……縋って、みっともなくて、馬鹿みたいだろ。
だから、描くんだ。
そう思う。そう、理由をつけてる。

「煙草」
向かう。‬
‪そこへ。‬
‪たぶん。‬
‪なんか、間違えてるだろうけど。‬
‪そりゃ、勘違いなんだろうけど。‬
‪どうせ、履き違えてんだけど。‬
‪煙る先へ。‬
‪吹き出した奥へ。‬
‪吸い込んだ、それが。‬
‪進むべきいまを、遅らせるけど。‬
‪曖昧にぼかしてくれて良い。‬
‪たぶん、君が必要なんだろうね。‬
‪なんて、愛してほしい。‬

「繋ぐ」
たぶん。そういうことだ。
この祈りは届かないし。
神様なんていないし。
自分でどうにかする力もない。
ただ、やっと、あきらめるまで。
どうにかしようと、くだらない足掻きを繋いで。
はやく終わればいいって願うばかり。
たぶん。そういうことだ。
はやく、終わりますように。
祈りは届かない。