パーソナルトレーニングをやる 1日目
昨年は尿管結石になり、今年は痛風になった。どちらの病気でも、医者からは食生活を見直して運動をしろと言われている。なので色々一人でやってみたもののことごとく失敗。これはもう、誰かに尻を叩かれながらじゃないとうまくいかないな……という結論に達したので、パーソナルトレーニングを検討することにした。子供もいるし、健康寿命が長いに越したことはないので。
調べてみると自宅からから一番近いのが、電車で2駅ほど離れたパーソナルジムである。検索してみると、ここの底値が週一回・毎回25分のトレーニングで2ヶ月あたり2万9800円。安い。安いのではありませんか?ということで、早速予約を入れて見学に行ったのが先週、15日のことである。
出迎えてくれたトレーナー氏(以下T氏)は、顎髭の似合うさわやか青年であった。元体育教師とのこと。うげ。今まで生きてきて体育の先生と話が合ったことが一回もないんだよな。やっていけるのだろうか……と不安になったところで、T氏が「すいません、お客さん、ちょっと歩き方がなかなかその、う〜ん……」と口籠る。ジムに着いてすぐ、「こんにちは〜」と挨拶してその直後である。なに?おれの歩き方ってそんなに変?
聞けば、どうやらおれは脚の前面と外側の筋肉しか使えておらず、体重が前に乗った歩き方になっているという。「ちょっと片足で立って、膝を軽く曲げてみてください」と言われたのでやってみたら、プルプルと脚が震える。「太ももの裏の筋肉が使えてないと、そうやって震えるんですよ」「あと、肩も内側に巻いちゃってるし、右足だけが短くて骨盤の関節が歪んでるっぽいし、ちょっとこれは……う〜ん……」パッと見ただけでここまで指摘できるとは。スゲ〜じゃん……。
もちろんおれは誰がどう見てもプヨプヨに太っており、外見だけでもパーフェクトに不健康だけど、姿勢や歩き方という方向からいきなり詰められるとは思っていなかった。え〜、見ただけでわかるくらいすごいんだ、おれ……と思いつつ、座って話を聞いて料金のことなど説明される。週一回25分で2ヶ月分で2万9800円、これが一回50分になると5万9800円、これに入会金と消費税が乗っかって、半年通うとなると大体21万円。たっけ〜〜なあ……と思っていると、T氏はおもむろに口を開いた。
「これは提案なんですが……しげるさん、モニターになりませんか」モニター?プヨプヨのビフォーと引き締まったアフターの写真が並んで、「こんなに効果がありました!」っていうアレ?ライザップのCMみたいなやつ?「そうです。言っちゃ悪いんですが、今ってけっこうすごい状態だと思うんですよ。ただ、我々としては元々すごい体型だった人が半年でここまで改善しました!という形の方がインパクトがあってありがたいんです。もちろんタダとは言いません。モニターになるとですね……」電卓を叩きだすT氏。
「価格がこうなります」ははあ、なるほど。T氏曰く、モニターになると週一回・50分という条件のトレーニングに、最低料金プラス3万円の価格で半年通うことができるという。お値段15万4000円。同じ条件の通常料金よりずっと安い。やるか、モニター。もう乗り気だ。「モニターなので数値などは公表させてもらいますが、もちろん顔も名前も出しませんし、広報に関わるのでこちらも必死でサポートします。あと、もし半年通って体重やその他の数値が改善しなくても、罰金などはありません。お得だと思うんですがどうでしょう」う〜ん、太ってて得をすることがあるとは……。ビックリだね。
T氏曰く、今のおれの状態は「言葉を選ばずに言うと、パッと見ただけでわかるくらいかなりヒドい」とのこと。ま〜そうでしょうね。体から石が出てきちゃうくらいだもんね。ただ、10万を超える買い物ということもあり、ひとまず家に帰って検討ということで持ち帰り、奥さんに事情を説明。まあ、健康より大事なものもなかなかないし、思ってたより安いし、いい機会だからやってみれば?ということで、晴れてパーソナルトレーニングをやることになったのだった。
次はトレーニング初回。体重などを計測し、まずは食事やらのカウンセリングを受けるとのこと。いきなり重いものを持ち上げたり腕立て伏せをやらされたりするわけではないのか……という驚きがありましたが、考えてみれば当然か。というわけでこのnoteでは、半年間24回のパーソナルトレーニングでこういうことがあったとか、数値がこうなったとか、何を食ったとか、そういうことを一回ごとに書こうと思います。どうにかしてnoteの売上でトレーニング代の元を取りたい。よろしくお願いします。