業務用ペガサスファンタジー



【ローカルケチャップファイティングドリーマー】
2π点(100点満点中)
2015年/ボツワナ/配給:ディルドカンパニー/監督 アルファロメオ内藤
【戦後レジームからの脱却を描く青春脱腸群像劇】





はじめ、この作品が映画化されると聞いた時、正直不安であった。なぜなら、1930年に書かれた原作は、全ての文字がへそごまを駆使して書かれているためほぼ解読不可能だったからだ。




ただ映画が始まってすぐに、わたしの不安は消し飛んだ。まずオープングからの数十分間、ひたすら袴田吉彦かブラジリアン脱毛されている映像が流れるのだ。





そこには、特に凝った演出やBGMなどは一切なく、ただただ脱毛と裸一貫で闘う1人の男の姿が生々しく描かれてる。





これは核家族化が進み、カテナチオが崩壊し、聖子ちゃんカット人口が激減してしまった日本への皮肉だという事は誰の目にも明らかであろう。






またその後の、袴田吉彦とモケーレムベンベ(UMA)の濃厚なラブシーンは必見である。





図書館で同じ本を取ろうとしてしまい、胆のうポリープと胆のうポリープが触れ合う出会いのシーンは、監督が敬愛するアダム徳永氏へのオマージュで溢れている。





そして忘れてはならないのは、この映画の随所に出てくるデコボコ刑事コンビの二人である。





石倉三郎扮するムカ着火ファイアー刑事と、アホで間抜けで穀潰しの後輩刑事を演じるアクセル・ローズの絶妙なコンビネーションは抱腹絶倒である。






また石倉三郎が黒コッペパンの食べすぎで土手っ腹に穴があいてしまい、その穴をアクセル・ローズが泣きじゃくりながら、トレードマークのバンダナで穴を塞いであげるシーンは、思わずぐっとくるものがあった。





ただせっかくのいいシーンなのに、ちょいちょい幕下力士の乳輪をサブリミナル効果で入れてくる演出は、いかがなものかと思った。




確かに、この乳輪をサブリミナルで入れる演出《チチリンネテイション》は、50年代にヒッチコック監督がサウナに三日三晩監禁された後にトチ狂って作りあげた偉大なる演出である。しかし私はこの映画に関しては必要性を全く感じなかった。






しかしラストの、巨大森光子がでんぐり返りで東京の街をひたすら破壊するシーンは圧巻の爽快感であった。





あまりの爽快感に、劇場の至る所から膀胱の清々しい破裂音が響き渡っていた。




ちなみに、私もそのうちの一人である。
(映画が終わった後、横に座っていた初老の男性が、私の破裂音はcm7だったと教えてくれた。※この男性は絶対音感の持ち主らしい)





また個人的には、映画の最初から最後まで、ずっと画面の右上のワイプに映っていたデストラーデ(元・西武ライオンズ)の存在感もこの映画の上質感に華を添えていたと思う。





この冬、出不精な場末ホステスと同伴出勤するついでに見るにはピッタリの映画である。




















何だこれ?



うほっす!



心のドアは観音バイセクシャル開きの仙大っす。




いやぁ〜、マジ寒いっすね〜。





みなさんもこの季節、大きめのトレンチコートを着た露出狂にはくれぐれも気をつけて下さい。




つーことで今日はお笑いLIVEに出ます!



11月28日 スピンLIVE
開演19時
当日 900円
場所:なかの小劇場
http://www.iwat.net/spin/


お時間ある方は是非!




ほなほなっす。





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