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マユリカ×滝音ツーマンライブ「夢夢夢らいぶ」ルミネ4月公演【東京1回目】

 2022年4月4日(月)に、マユリカ×滝音のツーマンライブ「夢夢夢らいぶ」がルミネtheよしもとで開催された。
 このライブは、大阪と東京で交互に毎月行うツーマンライブ。今回は東京の初回ということでチケットは即日完売だった。

 東京公演では毎回ゲストを呼んでの開催を予定。今回のゲストはモグライダー。芝のことが大好きな中谷たっての希望だ。
 芝のどこに憧れているのかと問われた中谷は「自分がこう思うんだからこうだという生き様」と自信満々に答え、「俺の何を知ってるんだ!」と芝にツッコまれる展開に。
 ともしげは、「中谷とロングコートダディ・兎は自分と似たようなジャンル(ネタを書いていないのにご飯を食べるのが大好き)だから仲良くしたい」と言い、M-1ツアーでも楽屋に行ったりしていたようだが、中谷は芝にしか興味がなく、なかなか楽屋から帰らないともしげを面倒に思っていたようで、ともしげは中谷が芝のミーハーな顔ファンなのではないかと疑い不服な様子だった。

 オープニングコーナーは、ライブ名にちなんで「夢を叶えてライブスタート!」。今回夢を叶える中谷の夢は「芝さんとLINEを交換したい!」とのこと。芝に飲みに連れて行ってもらいたいと欲望を漏らす中谷は、勝負パンツを穿いてきていたり、本番前に楽屋をウロウロして恐らくお風呂を探している様子だったりと持ち前の気持ち悪さを発揮しており、芝に「飲みに行ってもいいけど、その先はないよ」とバッサリ釘を刺されていた。

 ただ、ともしげは中谷が芝にしか興味がないことに不服なようで、「何もなしに交換するのは企画としておかしい」「何か披露してすごい! ってならないと」と、中谷に無茶振り。
 その結果中谷が「バク転できます!」と言うと、ともしげは「すげー!」と感嘆したが、阪本が「ほぼ100パーできますよ」とバラすと、芝は「床にQRコード置いとくから、バク転しながら読み込んでみてよ」と大幅に難易度を上げた無茶振りをしていた。

 結局バク転をした後に芝の好きなところを言って、お客さんの共感を得られたらOKというルールになり、いつも通り華麗なバク転を披露した後に「タバコを吸っている時の横顔」と言う中谷。観客に拍手での投票を募るも、交換しない方がいいという結末になってしまう。それでも諦められずにいると、今日のライブで芝に良いところを見せることが出来たら交換してもよいということに。東京第一回から夢を叶えられないままライブがスタートしてしまった。

 まずはネタから。トップバッターは滝音。草野球をすることになったが、あまりルールを知らないと言うさすけに秋定が野球を教えてあげるというネタ。奇怪なバッティングをして新たな野球ルールを作り上げていくさすけと、そのままのさすけをキープさせようと必死な秋定。珍しくさすけがボケの賞レースでは見られないような楽しいネタだった。

 続いてはマユリカ。登場するなり「最悪や芝さんとLINE交換できひんかった…」「交換できひん可能性ゼロパーやと思ってた」としょんぼりな中谷。阪本は「お前、マジやもんな」「大丈夫? 無理してない?」と失恋した乙女のような中谷を慰めていた。ネタは結婚式の二次会。1つ1つのボケで会場は大ウケ。東京でマユリカの定番ネタが見られるのは嬉しいことだ。

 最後はモグライダー。阪本の小走り登場を真似して出てきた芝が「すみません、黙ってたけど阪本派なんです」とポツリ。観客はあまりに哀れな中谷を思ってか大爆笑だった。
 ネタはサプライズしようとする田原俊彦の息をガードするネタ。何度も同じミスを天然で繰り返すともしげに、観ているこちらは笑うしかなかった。もうともしげが何をしていても笑うゾーンに入ってしまっている。結局トシちゃんの息をガード出来ないままネタは終わった。

 全組のネタが終わると、コーナーへ。まずは「仲良くなりましょうトーク」。
 モグライダーのネタ冒頭で芝の言った「阪本派」発言に、いたく傷付いた様子の中谷が問い詰めると、芝は「阪本の方がよく見るから」とタジタジだったが、そこにトドメを指すようにともしげが「阪本くんと(連絡先を)交換する可能性もあるよね?」と言うと、「それはもちろん!」と芝。中谷が「良いわけないでしょ!」と声を張り上げると、「良いわけないわけないだろ」と芝に怒られる結末となっていた。

 最初のトークテーマは「褒め合いをしよう」。開口一番「初めて芝さんを見たのは…」と、また芝のことしか眼中にない中谷。阪本には「恋愛の基本として、その友達も大事にしないと」と釘を刺されていた。
 その後、秋定は「ともしげさんの天然ボケな感じが好き」と、ともしげにフォーカスを当てて褒め始める。そのお返しにともしげは滝音を「さすけくんのスーツがオシャレ」「さすけくんがたくさん話してくれるから助かる」と褒め、なんだがずっと褒めた相手と褒められる相手が微妙に噛み合わないトークだった。
 ここでトーク終了のゴングが鳴るが、まだ芝からの褒め言葉を聞いていないと主張する中谷。一言でもないですか? と頼む中谷に、滝音については「滝音は何年も前から東京で名前を聞いてた」「ワード製造機」とベタ褒め。その後もさすけを褒めたり、「ちぺ」というさすけのあだ名の話をしたりする芝に、「ともしげさんの気持ちが分かってきた」と秋定はしょんぼりだった。
 中谷がマユリカに対しての褒め言葉を求めると、芝は「座王で最初に負けた相手が阪本」「何しても面白い」と阪本をベタ褒め。座王ではお馴染み、阪本の薄すぎるTシャツを「コンドームくらい薄い」「サガミ(コンドームメーカー)のTシャツ」と称し、「今日はサガミ見れるかなって楽しみに行ってる」と話していた。その後もスナイパーの如く芝をじっと見つめる中谷に、ようやく芝が与えた褒め言葉は「私服の靴、結構オシャレだね」。悲しそうに次のコーナーへ移る中谷であった。

 続いてのコーナーは「ピアニカで曲を伝えましょう」。お題の曲を楽譜を見ずにピアニカで演奏し、10分で5問正解すれば成功というコーナー。
 ここでもさすけが阪本を「さかさかよー」、中谷を「なかゆう」と呼び、モグライダーを混乱させる。更に秋定は中谷を「ゆりかにい(ゆりかの兄)」、さすけは「はるむす(晴美の息子)」などと訳の分からないあだ名を連発した。
 最初のお題は「青いイナヅマ」。楽譜を見ずに演奏しているのに、何故かバッチリ音を当てる中谷で即正解。中谷の器用さはたまに目を見張るものがある。その後も、音は合わなくとも必死にリズムだけで伝えようとする阪本や、大苦戦するともしげに会場は大盛り上がり。パスして秋定に交代しようとするタイミングでお題を見てしまったともしげは、そのまま秋定と共に演奏することに。芝も加わり、3人でのセッションとなった。
 答えは美川憲一の「さそり座の女」なのだが、なんとか佇まいで答えを伝えようとする芝は、「俺のことめっちゃ見て!」と叫ぶ。芝オタク・中谷は、言われなくともと言った様子で、ゼロ距離で芝を見つめ、見事正解。好きこそ物の上手なれとはよく言ったものだ。

 最後のコーナーは、「出来るだけ小さい穴を通りましょう」。コンビ対抗のコーナーで、カッターで模造紙に穴を開け、1番小さな穴を通ることの出来たコンビが勝利というルール。
 穴を通るのは、モグライダーからは細身の芝。滝音は、さすけの方が切るのが上手そうという理由で秋定。マユリカは、阪本の「(中谷に)うんと小さい穴通ってほしい」という要望で中谷に。「どうやって通るねん!」と言う中谷だが、「それ出来たら流石に自慢の友達になれるよ」と芝に連絡先交換を匂わされ、「頑張ります!」と意気込んだ。
 順番は、滝音、モグライダー、マユリカの順に。小さい穴を切った秋定だが、余裕で通ることが出来てクリア。肩さえ通ればクリア出来ると見た芝は、自分の肩幅と同じサイズに穴を設定。滝音より2回りほど小さい穴になり、かなり無理な挑戦に見えたが、ジャケットを脱いだりして持ち前の細身を生かし、なんとかクリア。既にその穴以上の体型であることが見てとれる中谷には無謀な挑戦となる。
 遂に芝よりも小さな穴を切り中谷が挑戦。「ジャケット引っかかるから」「襟が危ない」「ポケット邪魔」と、衣装の全てに難癖をつけられ、あれよあれよとパンツ一枚にされてチャレンジスタート。意外といい感じに頭は抜け、問題は肩。必死に通り抜けようとする中谷に、芝は「ちょっとそのままで待ってて! 写メ撮らせて!」と中谷の尻を楽しそうに撮影した。しかしチャレンジは失敗し、優勝はモグライダーとなった。

 パンツ一丁のままエンディングトークを仕切る中谷。芝にLINE交換を再度打診すると、「この(チャレンジ中の)写真をアイコンにしてくれるならいいよ」と見事交換してもらえることに。会場は拍手に包まれ、中谷も嬉しそうに「東京来た時は連絡させてもらいます」「温泉も、ね」と言っており、無事に東京1回目の夢夢夢らいぶはハッピーエンドで幕を下ろした。

 東京と大阪で交互に行われていく夢夢夢らいぶ。これから隔月でこのライブが観れるとは、なんとも豪華! 次回のゲストも非常に楽しみで、満足度の高いライブであった。

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