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酒井、今日の夕飯何食べた?

今回は僕が今までで聴いていたラジオの中で1番ハマったラジオ番組の「アルコ&ピースのオールナイトニッポン」の紹介をしたいと思います。
でも僕は文章が下手なので文が変な所とかは多めにみてください(泣)

アルコ&ピースのオールナイトニッポンは一回も読まれたことはおろか送った事すら無い番組でしたが、始まりから爆散した最終回まで全ての回を聞いていました。

今、TBSラジオでアルコ&ピース D.C.GARAGEが放送されていますが、アルコ&ピースのオールナイトニッポンはまた一味違った面白さがありました。

 アルコ&ピースのオールナイトニッポンシリーズは単発を3回経て木曜のオールナイトニッポン0にてスタート。2013年4月4日〜2016年3月24日まで放送されていた番組。
高校時代をこのラジオと共に過ごしたというのがデカイと思いますが、とにかくこの番組が好きでした。

 元々、前に放送されていたHi-HiのANN0が終わってしまったのでその流れで聴いていました。
正直、当時はアルコ&ピースのことはほとんど知らず、忍者のネタをやっている人達という認識でした。単発は聴いていて面白いと思っていましたが、「Hi-Hiを終わらせてまでやる価値があるのかな?」と思っていました。
しかし、聴いてみると設定されたテーマメールの斬新さと送られてくるメールによる番組の展開に引き込まれました。
素直に「なんだ!この番組おもしろ!!」「来週もまた聴きたい!!」と思っていました。
なぜこんなにもこの番組の虜となったのか?
この機会にひっそり紹介できれば思い、取り上げさせていただきます。

①毎週2時間が1作品になる
その日にあったニュースやトピックや公開された映画を題材にしたメールテーマが設定されることが多い番組。
例としてあげられるのはアイアンマン3のキャッチコピーが「さらばアイアンマン」という事でリスナーの中からアイアンマンを緊急募集。

10月31日は「日本茶の日」である事に着目した酒井さん。「日本茶を盛り上げたい!日本茶を応援したい!日本茶の日を日本へ取り戻したい!」ということで「お茶会の作法」を募集。

ベストジーニスト賞が発表された週にはどうすればベストジーニストになれるのか考えた酒井ちゃんがベストジーニストになるためにジーパンを食べてみたりするラジオです。

一つのテーマを2時間でどんどん展開していき結果的に一つの作品になっているという今までになかった劇場型ラジオ。それがこのラジオです。

②イカれてるコーナーの数々
このラジオ、本編の内容も面白いのですが、このラジオはコーナーも面白いです。
初期からある「アルコ&ピースの一週間」は毎回安定感があり、回を重ねる毎に様々なキャラクターが増え、どんどん面白くなっていきます。
「アルコ&ピースの一週間」はこの番組の中では割とスタンダードなタイプのコーナーです。
番組の流れからコーナーが出来るというのが多かった番組なのですが、その流れで出来たコーナーは大体イカれていました。
その中でも特に好きだったコーナーを紹介したいと思います。

「相棒シリーズ」
2013年9月27日の放送。ドラマへの進出を目論むアルコ&ピースがいつオファーがきてもいいように役作りをするという回。ターゲットは、『安堂ロイド』『ごちそうさん』『相棒』
まずは、リスナーから様々なアンドロイドを募集。 送られてきたアンドロイドの役作りをやってみることに。さらに、取得したアンドロイド役で『ごちそうさん』に殴り込み。
「××アンドロイド○○してごちそうさん!!」 このフォーマットでメールを募集し、様々な「ごちそうさん」を披露。 最後は、相棒のテーマソングに乗せて、メールを紹介。
この流れが好評だったため、次の週に「相棒アンドロイド ごちそうさん!」としてコーナー化されます。

このコーナーは、相棒が放送されている時にだけやるというコーナーなので、相棒が放送されている時と同じ時期にやっていたドラマと組み合わさり、名前を変えて度々復活していました。

「相棒ショコラティエ ごちそうさん!」
「相棒 コンツェルト 休みます」
「相棒 ゴーストライター まっしろ」
「相棒 真田丸 あさが来た」
とメチャメチャ名前を変えて復活しています。
でも名前が変わってるだけで、フォーマットはあまり変わっていません。そして安定の面白さとぶっ飛び。最高です。

「ラジオデッセイ」
事の発端は2015年7月30日の放送の回。
マット・デイモン演じる火星に取り残された宇宙飛行士が水や通信手段がなく酸素や食料もわずかという状況下で生き延びるために科学や知恵を駆使する宇宙サバイバル映画 『オデッセイ』が公開が控えているなど、空前の宇宙ブームから宇宙飛行士になりたい人があとを絶たない。
リスナーの中にも宇宙飛行士になりたい奴はたくさんいる。
しかし、宇宙飛行士はチームと長期間行動をすることが重要になってくる。
でも、リスナーには友達がいない。そんな奴らが宇宙でやっていけるのか?
問題はリスナーの「コミュニケーション能力の欠如」
それさえ問題を解決できれば宇宙飛行士になれる。
コミュニケーション能力が必要という事で 『宇宙コミュニケーションの術』を送ってもらうことになります。
空気読まないし、嘘をすぐにつく平子さんは「コミュニケーション能力の欠如代表」ということで見せしめとして火星に行ってもらっているという設定。
もうこの時点で企画の説明が長いですよねw

なんやかんやあって平子さんは地球に帰ろうとしますが、平子さんは着地した衝撃で記憶を失い、さらに帰るための宇宙船が無いという展開に。
このままでは平子さんは地球に帰還することができません。

平子さんが置かれた状況は
・迎えの宇宙船は手配したけど火星に到着するのは1週間くらいかかる。
・平子さんのもとにあるのは2時間分の物資だけ。
・平子さんがいるのは火星の居住装置の中。

NASA職人リスナーに「平子さんが火星で生き残る方法」を送ってもらい平子さんを救うという流れになり放送が終了。救出編は次週に持ち越し・・・となると思われていたのですが、
一週間後の2015年8月7日の放送で平子さんは普通に無事帰還しています。
どのように平子さんが火星で生き延びて地球に帰還したのか?何があったのかの一週間分を音声を、一放送につき一日分に小分けにして紹介するということでこのコーナーが爆誕しました。

そこからもやしを栽培したり、火星で遊んだり、観光したり、オナニーしてみたり、何かを発見したりして一週間生き延びるという感じになっていきます。
自分で書いててよく分かんなくなりました。このコーナー本当に説明が難しいです。
でも衝撃の展開の数々で聞き応えはあります。

そして何よりこのラジオが初回から抱えていた問題のコーナー「家族」
平子さんの事をお父ちゃん、酒井ちゃんのことを兄ちゃんとしているこのラジオ。
「お父ちゃん(平子)、兄ちゃん(酒井)、聞いて欲しいことがあるんだ。」という書き出しの後に映画『あなたへ』サウンドトラックの「あなたが灯ってる - 夫婦のテーマ」がBGMとして流れます。
そしてリスナーの事を家族だと思っているアルコ&ピースの二人に、リスナーから本当の家族には言えない“日常”を送ってもらうお悩み相談系のコーナーとして平子さんが立ち上げたコーナー。

・ ・・だったのですがこのコーナーは言ってしまえばスーパー自由作文のコーナー。
本当にこのコーナーは意味が分かりません。説明しろ!と言われても正直不可能です。

僕の好きな家族は

・ポポゴリラ

・マジシャン大戦争シリーズ

・黒田アーサーの国籍を日本に変えなさい

・コヒvsポメ

・ワイはガーリックトーストが食べたいんや

・あちしはヤリマンをやめた

・気功の流れが変わってホテルマンとしての才能が開花した

・僕の偏差値は4です

など挙げればもっと大量に出てきますがこれくらいにしておきたいと思いますw
本当に良い意味でも悪い意味でもイカれてるコーナーです。ハマった時はずっと腹抱えて笑ってました。
間違いなく「家族」のコーナーが一番サイコでした。
今はアルコ&ピース D.C.GARAGEで「LIFE」という名前になって生まれ変わってますね。
ちゃんとコーナーのDNAを受け継いでいます。

③ラジオに出てくるキャラクター
このラジオでは、本当に色々なキャラクターが登場し番組を盛り上げてくれます。
パーソナリティーの二人も初期の頃は「おとなしめで緊張していたのか声も小さめだった小太りで可愛い酒井ちゃん」と「気に入らない事があるとすぐに肩パンをして、いつも自信たっぷりでリスナーを引っ張って行っていた平子っち」という構図だったのですが、いつの間にか「子供や子役にイキり散らかす急に変な痩せ方をした川崎のヤンキー・チャンサカ」と「イジられるとすぐにいじけてツッコミはいつもテンプレを使う不要な平子」というキャラになってきます。
ラジオでも言われていますが、チャンサカはバカとヤンキーのメールを読む上手さは世界一だと思います。

そしてこの番組は、スタッフも個性が溢れています。
すぐに負傷しERに運ばれるADサイトー、セカオワ大好きド痛エセP宗岡芳樹さん、鬼武者というグループに入っていたミキサーの河辺さん。
その他にもキャプテンハウエバー、最後まで正体が謎のまま終わったトゥーマス、なぜかずっと雑魚扱いされるキマグレンとヒルクライム、コネでテレ東に入社したノブロックこと佐久間Pなど。
そしてキャラではないですが、オープニングメールでやたらと読まれる生き物・サイエンスメール。よく出てくるお馴染みの場所・四文屋。
他にも色々なキャラクターや場所が出てきて楽しい番組です。

④ミュージックラジオ
この番組はとにかく音楽が流れます。
よくラジオは「それではお聞き下さい」というセリフの後に曲がかかりますが、その様な方法では曲は流れません。むしろこのラジオではそのセリフを聞いた事がないくらいです。

 夏・秋・冬・春の年に4回開催されるアーティストの乱シリーズで戦が開幕するときに「おっと?ここで誰かが動き出した様です。先陣を切ったのは誰だ?」という毎度お馴染みのセリフの後にキマグレンの「LIFE」が流れ、酒井ちゃんが「キマグレンだぁぁぁぁー」と叫びます。
そのせいか街中でキマグレンの「LIFE」が流れるとイントロで笑ってしまう体になってしまいました。
他にもロードオブザリングのBGMやV6の「MUSIC FOR THE PEOPLE」「WAになっておどろう」キングギドラの「公開処刑」を聞くと笑ってしまう体にもなってしまいました。

「相棒シリーズ」では相棒のBGMが流れながらメールを読むのですが、最後の「チャジャン」の音で笑ってしまいます。
2018年の6月現在ではCMに行く時には星野源ジングルが流れていますが、当時は初音ミクのジングルでした。
初音ミクジングルの最初の音は「デン!」みたいなジングルなので変なメールを読んだ後に平子さんが「デン!じゃねーよ」とよくツッコミを入れていました。

そしてスペシャルウィークのお知らせのや企画説明の時にホラ貝の音と合戦の音と共にDragon Ashの『Fantasista』が流れるのですが、かなりブチ上がります。
LMFAOの「Shots」と「Party Rock Anthem」も聴取率が良かった報告の時に流れるのですが、これもテンションがブチ上がります。
とにかくこの番組で流れる曲はなんか好きになってしまいます。

<最後に>
このラジオはパーソナリティー、スタッフ、リスナーが一丸となって番組を作っている。まさに「家族」です。
僕はここで読まれるハガキ職人さんが大好きでした。

一部昇格は本当に嬉しかったです。魔法の箱に多額の負債を抱え爆散した今は亡きNotTVの動画があるので暇な方はチラっと覗いてみてください。ガチで喜ぶチームアルピーとそのくだりが終わったらガチの安堵の顔を見せる平子さん。

一度一部に上がったものの再び二部に降格し、オープニング曲のELLEGARDENの「stereoman」を聞いたときにこの番組は本当に「BITTERSWEET SAMBA」が似合わないなと思いました。

 アルコ&ピースのオールナイトニッポンのレギュラー放送は3年で幕を閉じました。
3年目の2月の最後の週に番組が本当に終わってしまう告知をしていました。

普段のエンディングでは「BITTERSWEET SAMBA」が流れていましたが、その時だけは1部時代のエンディング曲で使われていたandymori の「夢見るバンドワゴン」が流れていました。
この曲を聴いた瞬間に今回は本当に終わってしまうんだなと確信しました。
毎回、楽しいラジオが終わり時に「夢見るバンドワゴン」を聞いて今回も楽しい回だったなーと思っていましたが、その時ばかりは「頼むから夢見るバンドワゴンは流れないでくれ・・・終わっちゃうよ。楽しいラジオが・・・」と思っていたことが今でも覚えています。

終わってから結構経つのにpodcastが未だにランキングのまあまあの順位にいるアルピーannのpodcast。
番組終了告知の回のpodcastで初代ディレクターの宗岡芳樹さんが登場し、この番組の誕生秘話や本来なら一部の時に終わる予定だったのですが、芳樹さんがこの番組を全力で守ろうとしていたことが明かされて、この回は結構グッとくるものがありました。

当時、ライバル局でもあったTBSラジオの宮嵜さんは「アルコ&ピースのオールナイトニッポン」のリスナーでこの番組を「なんて面白いんだ、こんな面白い人達で番組ができて羨ましいな」という気持ちで聞いていたそうです。
しかし、終わるという噂を聞きつけて、すぐにマネージャーさんに連絡して「TBSラジオでやれる保証はないけれど企画書を出して、やってもいいですか?」ということを連絡していたそうです。
これにうしろシティとハライチの二組が深夜にやっていた「デブッタンテ」がそれぞれ番組を持ち「24時代3兄弟」として番組がスタートしました。

本当に色々な人に愛されていた番組だと思います。
民法単独首位を取り続けたのにも関わらず終わってしまったこの番組。未だに終わった理由がよくわかりません。


 アルピーのラジオでは他の番組では読まれないような意味不明なメールが沢山読まれます。
でも、そんなクソメールを最高のメールに変える魔法を持っているのが石井・福田コンビです。

アルピーdcgでファ⚪︎コンの件で少し燃えてしまいましたが、ちゃんと丸く面白く収めていました。全てを動かしているのは石井さんと主に福田さんだと思います。
土岐麻子を炎上の消化器として使う恐ろしい番組。
正直「Black Savanna」のイントロも聞いただけでちょっと笑いそうになっちゃいます。
しかも「Black Savanna」の最初の歌い出しに鳥が出てくるし、歌ってる人はトキだし、土岐麻子を呼ぶ理由になったのがファ⚪︎コンだし、上手く行き過ぎだと思います。
ファ⚪︎コン脱退みたいな事を毎週やっていたラジオなので、毎週がSPW並みの事をやっていたんだなと思うとありがたかったんだなーとも思います。

 毎年3月の頭にやっていた番組終了コントの時に流れていたセカオワのRPGの歌詞に『怖いものなんてない 僕らはもう1人じゃない』とありますが、本当にそうだと思います。
アルピーannが復活する時はこの素晴らしいパーティーで復活してほしいと思っています。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
おしまい。

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<オマケ>
番組開始時の平子さん。今とそんなに変わらないご様子。


2部に降格するときの石井さんのツイート。
番組愛を感じました。


本物の太田プロの毒舌王からの激励ツイート



まんぱいTカップの放送の後にあったガンズの西っしゃんの広告

マジでこれなんだったんだ?

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