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ジオパーク・オンライン #021 磐梯山ジオパーク(みどころ&動画)

このレポートは無料で読めます。
オンラインツアーの動画は最下部にあります(有料)。日本ジオツーリズム協会メンバーの方は無料で見られます(※2023年8月以前にご入会の方のみ)。

第2期9回目(通算21回目)のオンラインツアーは、磐梯山ジオパークの佐藤公さんが磐梯山とその周辺をご紹介。「会津磐梯山」という民謡を佐藤さんが歌ってくれるところから、このツアーは始まります。磐梯山の、新しい宝を探す旅にでましょう!

全国で3番目に広い県である福島県には、火山が5つあります。その中でも磐梯山を含む3つの山は日本百名山にも選ばれています。そして、磐梯山の周辺にはたくさんの小さな島や湖が。なぜこんな地形になっているのかを、美しい景色を見ながら探っていきます。

現在標高1,816mの磐梯山では、5万年前と1888年の今までに少なくとも2回、「岩なだれ(岩屑なだれ)」がおきています。岩なだれとは、山が崩壊し、崩れて斜面を滑り落ちていく現象です。この現象が起きたことで、磐梯山の北側には3つの大きな湖と、大小合わせて300あまりの湖や沼ができました。5万年前には、南西側に山体崩壊が発生し、「猪苗代湖」ができました。この湖はとても有名なので、みなさんご存知なのではないでしょうか。

1888年の岩なだれでは、桧原湖や五色沼などができました。五色沼もとても有名ですが、実は「五色沼」という名前の沼があるわけではなく、毘沙門沼、青沼などを含む大小20あまりの沼の総称だそうです。この沼はそれぞれ青、緑、茶色など色とりどり。これは、沼によって酸性だったり中性と混ざり合っていたりと、水質の違いによるものです。また、天候や見る角度によっても違う色に見え、「神秘の湖沼」とも呼ばれています。

また、周辺には「流れ山地形」とよばれる、岩なだれによってできた小さな島も点在しています。まわりの土地よりも少し高くなっているこの流れ山は、大雨になっても洪水を免れるため、昔からお墓などの大事な用地として使われてきました。ちなみに、磐梯山SAもこの流れ山の上にあるそうです。

岩なだれが作った美しい景観を、ぜひ楽しんでみてください。そして、日本や世界各地にある岩なだれの素晴らしい景色を見る旅にでましょう!

日本ジオツーリズム協会メンバーの方は、下にスクロールすれば見逃し配信(アーカイブ)が見られます(※2023年8月以前にご入会の方のみ)。

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