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ジオパーク・オンライン #031 島根半島・宍道湖中海ジオパーク編(みどころ&動画)

第3期 (通算31回)
島根半島・宍道湖中海ジオパーク編 
「八百万の神が集う国・地下に拡がる洞窟で出会う世界」
 
今回のツアーは島根半島・宍道湖中海ジオパーク認定ガイドで、「出雲国ジオガイドの会」の副会長でもある松原慶子さんに、牡丹や雲州人参で有名な島根県松江市大根島にある洞窟「竜渓洞」を案内していただきます。
 
島根といえば八百万の神が集う神話が残る場所。
この変わった名前の大根島の由来も「出雲国風土記」を使って紹介してくれます。
このぺったんこな大根島、約20万年前にできた火山ですが、とてもそうは見えません。
松原さんの優しい口調とわかりやすい説明で、その秘密を解き明かしてくれます。
 
それでは、装備を確認して洞窟探検に出発です。 現在の外気温は約36℃。
入口の鍵を開け、いざ洞窟内へ。
鍵を開ける動画がさらにワクワク感を演出してくれます。
入口から階段を降りていくと、気温は一気に下がって約18℃とひんやり気持ちの良い温度です。
さらに奥に進むと円形の広場のような神溜りという場所へ。
なんとこの神溜り、約20万年前の火口だそうで、その様子をイラストや写真を使って丁寧に解説してくれます。
そして、少し戻った所では、水溜りの中にいる珍しい生き物「キョウトメクラヨコエビ」や、ここでしか見られない固有種「イワタメクラチビゴミムシ」、5億年前から変わらない生きた化石「コムカデ」などのお話が興味津々で聞けます。
 
洞窟を出た後は、この平らで小さな島になぜ真水(湧き水)が豊富に出るのか?
それは島の地形が大いに関係しています。 そして、水が湧き出る所に人々が集まり集落を形成していきました。
また、島の約7割が畑という大根島。 そこで作られている「雲州人参」は、火山の地形と火山由来の黒ボク土のおかげで島の名物になり、古くは松江藩の財政を潤してくれました。
そして、最後の国引き神話の語りも必見です。
 
国の天然記念物にも指定されている「竜渓洞」ですが、現地では毎週末ガイドツアーを開催しているそうなので、次は実際に見に行ってみてはいかがでしょうか?


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