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継続と才能のどちらが大切なのか

今年は、例年にくらべると若干おだやかな日々が続いてると思っていたが、今週は取材やらのソトと原稿書きなどのウチの両方でやることがまあまああって、本当にありがたい限りだ。このままヒマっ子で死ぬのかなと思っていたので、年末にちょいちょい汗をかくだけで、まだまだ生きて良いのだなと思えてくる。

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いま話題のリングフィットアドベンチャーを買った。そもそも本体のSwitchも持っていなかったので、合わせて購入。届くのが楽しみだ。そんなことを書いていたら、さきほどSwitchが届いた。あとはガッキーが「ホッ」て持ち上げる“輪っか”が届くのを待つ限りだ。出荷のお知らせが来ていたので、明日には無事にやってくるだろう。

正直なところ、別にいまさらダイエットに勤しんでも仕方なく、おっさんなのでポヨポヨ天国で生きていても良い。痩せろ痩せろという声は正直、耳障りでしかなく、痩せたきゃ痩せるのだ。

そもそも私は運動したところでたいして痩せない。食事もそんなに摂らないし、おやつなんて食べないし、ジュースすら飲まないので、あとはもう、映画「セブン」のように脂身を削っていくしかない。

そもそも長生きしたところで、まともな終わり方しなさそうなので、見届ける人を見届けたら、そのときのテクノロジーでどうにか消してもらいたいと思っている。

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昨晩は、久しぶりにクイズの早押し機に触れてきた。以前は二ヶ月に1回くらいの割合で開催される、メディア関係者向けのクイズ大会に出ていた。現在はそのイベントは広く制限なく参加OKの形になり、より初心者さん向けになった。

経験者ならわかるかもしれないが、何度か参加するとそれなりに早押しもできるようになる。当然、早く答えたいし、できれば勝ちたいと思うので、ついつい気合を入れると、気づけば初参加の方が1回もボタンすら押していないといったことが起きる。そういうときの「できなかった」は結構、悲しい気持ちになる。テレビで東大の子らが黒装束をまとっているのを見るだけでも嫌になるほどトラウマになる可能性すらある。

ということもあって、相変わらずの初心者レベルではあったが、イベントの趣旨を考えて、足を遠のかせていた。ところが「年末だし、おいでおいで」と手招きいただいたので、ニンマリしながら早押し機を触りにいったわけだ。しかし、全然ボタンを思うように押せなくなっていた。何事も日頃からの鍛錬は大事ということだ。

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中学のときに、自ら志願してピアノを習い始めた。幼稚園からやっている人などと比べると、そりゃもうなかなか上達しない。しかし、毎日とは言い難いが、それなりに練習していると上達していくもので、下手くそながらでも、ちょっとしたジャズのスタンダード・ナンバーぐらいは弾けるようになったし、自らピアノソナタを書けるようにはなっていた。

ライブではいわゆる弾き語りなんてこともしていたが、いろいろあって音楽から離れ、一度もどり、また離れて、気づけば何年も鍵盤すら触っていない時期があって、そこから久しぶりに鍵盤に触ると、全く弾けなくなっている。

そもそも楽譜すらまともに読めなくなるし、コードすらぱっと弾けない。ピアノに限らず、楽器はわかりやすく弾けなくなっていくので、どれだけ日頃から継続していることが大切かを思い知らせてくれる。

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仕事でも趣味でも運動でも何でもそうだが、継続し続けていることに勝るものはないと思っている。いわゆる天才と呼ばれる人の多くは、継続できる才能というものだと思うほど、継続はすごい。試しに3日くらい一言も発さずに過ごしてもらい、そのあと誰かと喋ってもらうと、思った以上に声がでないし、何を喋っていいかわからなくなると思う。

続けることの大切さは、数々の仕事を渡り歩いてきた人間だからこそ、身にしみるものだ。うさぎとカメみたいな話があって、真面目に続けることの大切は嫌というほど聞かされてきたが、実のところカメよりはやっぱうさぎが良い。うさぎが早々とゴールしていれば、全然勝てたわけだし、それを継続していれば、アニマルオリンピック、通称アニマリンピックにも出られたかもしれない。

とどのつまり、自らが得意なジャンルで、継続しつづけることができるのが一番よいということだ。うさぎでもカメでもない、うさぎカメの登場が待たれる。時代はハイブリッドだ。

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明日には届くであろう、ガッキーの輪が続けられるのかどうかはわからない。ただ、ひとつ言えることは、明日も明後日も、その先も、この身体とはつきあっていかないといけないので、もうちょっと身軽にしておくのも悪くはないということだ。


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