![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/62356589/rectangle_large_type_2_43c77c5509ad68791e6e61677c3e7756.png?width=1200)
2020年脳神経外科専門医試験A問題
A問題の全75問を集録しています。A問題は主に外傷、脊椎脊髄、小児、機能の領域をカバーしています。最初の5問を無料公開としています。誤字、脱字、再現間違い、再現不十分等を含んでいます。解答はありません。また画像は再現者が近いと考えられる画像を選んでいますが、同じ疾患とは保証しかねます。あくまで再現問題とのことでご容赦願います。返金は受け付けられません。B問題、C問題も順次公開予定です。
【問題番号】A1
【問題内容】
30歳男性。自転車で走行中に自動車と衝突して受傷。救急搬送された。
意識レベルE4V1M5/GCS 麻痺なし。BP 165/96 sat90%[リザーバーマスク 8L投与下]
CT画像を供覧。[左急性硬膜下血腫および大脳縦裂の急性硬膜下血腫、両側前頭葉脳挫傷]
まず行うべき処置を2つ選択。
A. 気管内挿管
B. 降圧剤投与
C. ステロイド投与
D. 頭蓋内圧モニター挿入
E. 急速輸液
【問題番号】A2
【問題内容】
70歳男性、DVTに対しワーファリン内服中。転倒による頭部外傷にて入院(図1)。入院時意識清明であったが数時間後JCS10に増悪したため頭部CTを再検(図2)した。最も有効と考えられるものを一つ選べ。
A.ビタミンK投与
B. 新鮮凍結血漿投与
C. プロトロンビン複合体製剤投与
D. ビタミンK+新鮮凍結血漿投与
E. ビタミンK+プロトロンビン複合体製剤投与
【問題番号】A3
【問題内容】
20歳男性、交通事故。搬送時意識JCS100、頭部CTで両側前頭葉脳挫傷、外傷性くも膜下出血と診断され保存的に加療された。受傷2週間後も意識障害が遷延しており頭部MRIを撮影した。考えにくい所見はどれか。一つ選べ。
A. 低酸素脳症
B. 脳室内出血
C. びまん性軸索損傷
D. 両側前頭葉脳挫傷
E. 外傷性くも膜下出血
受傷時CT
T2*(SWI?)
FLAIR
【問題番号】A4
【問題内容】
ICP挿入の適応外のものを一つ選べ
A:バルビツレート療法
B: GCS10以下
C:低体温療法中
D:占拠性病変あり
E:鎮静等の影響で正確な神経学的所見がとれない場合
【問題番号】A5
【問題内容】
20歳女性。交通事故で受傷。
(臨床症状は失念しましたが、意識レベル低下を伴っていたと思います。)
搬送後に撮影したCTについて、A~Eのうち誤っているものを一つ選べ。
右側の急性硬膜下血腫のCTが4枚(うち1枚は骨条件)。
※上図は旧NS NOW 17の91ページから引用したものです。
実際の問題では、shiftは上図とほぼ同じでしたが、血腫は上図よりも薄くかったように思います。左側の脳は圧排されている以外の所見はありませんでした。気脳症もなかったと思います。
骨条件では適当な画像はみつかりませんでした。左後頭骨に解離性骨折を疑う所見を認めました。その周囲に皮下血腫があったと思いますが、他の問題と混同している可能性もあります。
A. 右から左へのshiftがある。
B. 右シルビウス裂に外傷性くも膜下出血を認める。
C. 血腫の幅とmidline shiftの幅は等しい。
D. 左後頭骨の解離性骨折が疑われる。
(E. 失念。左後頭部に皮下血腫があるとうい選択だったような気がします。)
ここから先は
¥ 5,000
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?